UDLR Log

マイペースな電子音楽制作者による長文サイト

UDLR 2020(2/2)

2020年が終わってから1ヶ月以上経った時期だが、一応振り返っておきたい項目がいくらかあるので、そのためになんとか書こうとしている。

 

一般的回想

今年は残念ながら感染症で大きく変わってしまった年で、本来なら東京オリンピックとかアイドルの東京ドーム公演とかポジティブな出来事の予定だったが、その多くが実現しなかった。一旦落ち着いた時期はあったものの、ホップステップジャンプのように第1第2を経て第3波が全国に拡大中である。

最前線で戦っていたり苦しんでいる人などがいる中で、まだ感染していない僕やその周辺は他人事な感情を持っている部分もあり、そこは本当に申し訳ないのだが、なんとか感染しないことを願いつつ通勤や買い物などそこそこの外出を続けている。

再度緊急事態を出すほど感染拡大してしまったら意味が無い部分もあるだろうが、やはりテレワークや時差出勤など、接触をいくらか減らす事ができる工夫はもっと見たい。個人的には学生の授業開始を1時間ずらすだけでも効果はあると思うがどうだろうか。

 

 

個人的回想 

(1)エンターテイメント編

7月に家のテレビが1台故障し買い換える事になった。そこで前々から利用したいと思っていた4kテレビを選び、以降このテレビの利用頻度が増えた。購入したのはSHARP4T-C40BJ1で、数千円の差でネット対応する機種かしない機種か選択できたが、結果としてネット対応の方を選んで大正解だった。これでYouTubeTVerの動画サイトやhuluやAmazon Primeなどの定額動画(←前者は僕、後者は弟が加入している)をテレビ画面で見る事ができている。

 

例えばTVerでは関西で見れない関東ローカル番組(あちこちオードリー青春高校3年C組とか)や、リアルタイムで見るには遅い深夜番組(ゴッドタンとかオドぜひとか)や、残業や裏被りなど都合が悪くて見れない時もある番組(突破ファイルとかシンパイ賞とか)など、様々な番組をこれ経由で公式で見る事ができる。便利すぎるので録画などの外部機器は今の所必要ない感じになっている。

 

YouTubeはPCでも色々見ているが、4kテレビで見る場合はやはり画質がいい動画を優先したくなる。4k画質や60fpsは自分のMacbook Proでは十分に楽しめない要素だったので、それが発揮されている動画を見るのは動画的にもBGM的にも気持ち良い。そういった4k動画を探して自分が好きなのを集めるのも新たな趣味になり、自分なりにまとめたりしている。

 

huluはほぼ日テレ系番組の動画サービスとして使っている。元々日向坂46出演のドラマ目的で登録し、放送が終わって一旦有料会員から離れたが、最近また登録して幾らかの番組を見ている。主な目的は乃木坂46主演のコント番組、坂道グループのbingoシリーズ、あと有吉の壁(リアルタイムでも見ているが振り返りたくなる)、オードリーや若手芸人が出ている番組とか特番とか、あとmotogpが開催中の時はレース中継も見ている。とりあえずノギザカスキッツが放送される間は有料会員を続ける予定。

 

abemaTVはネットテレビとTVerみたいな番組アーカイブの用途があって、これもバラエティとアイドル寄りで活用している。日向坂46のキャプテンがMCで参加しているみえるとか、よく坂道グループのメンバーがゲストで出るしくじり先生とか見ている。

 

他にもAmazon PrimeM-1グランプリの過去回やその他お笑い番組を見たり、楽天TVアプリで日向坂46のオンラインライブ(後述)を見たり、NHKBS4kで音楽ライブや風景映像や4k映像になった映画を見たりなど、ネット対応の4kテレビを通じて見れる娯楽が増えた。このテレビ導入以降退屈しない日が減ったが、一方で音楽制作が鈍る一因にもなっている。

 

 (2)アイドル編

去年からアイドル、特に日向坂46をメインに肯定的に見るようになってから、出演する番組を優先的に見る日が続いている。

 

日向坂46のテレビの活躍は順調で、同じ時間帯での複数チャンネルの番組に出たり、同じ番組内でリレー的に複数のメンバーが出るほどだが、言うまでもない問題で本来のアイドル活動の予定の変更を余儀なくされている。シングルが2月の4thシングルのみで,代わりにアルバム発売で曲数を増やしたのは、やはり感染症に対する自粛(握手会や有観客ライブの中止など)が大きいと思う。ライブの方も、去年のクリスマスライブで予告されていた公演は感染症問題以降実現せず、オンラインライブや音楽番組向けのパフォーマンスがメインの活動となっている。

 

で、オンラインライブが実施される事で、気軽にライブの世界観を画面上で楽しむ事ができるようになり、僕はそれに参加して貢献して楽しみたいと思ったので、2020年に実施された日向坂46のオンラインライブ3つをチケット購入し鑑賞した。以下それぞれ簡単に覚えている範囲で書いてみる。

 

HINATAZAKA46 Live Online, YES! with YOU! ~“22人”の音楽隊と風変わりな仲間たち~

去年のクリスマスライブで予告されていた春のライブだが、まず感染症問題で延期になり、代わりにネット配信の番組(後述)でプロローグとして一部曲をライブで披露した。その後秋に再延期(結局中止になった)された事で、春に行われる予定だったものを7月末にオンラインライブで実施されることになった。

ストーリーはプロローグの流れに沿ったもので、今となっては詳しく思い出せない部分もあるが、初めて見る配信ライブということもあり感動した気持ちになった。ストーリーも純粋なファンタジーとして楽しめたし、終盤の曲(ソンナコトナイヨやキツネやJOYFUL LOVEなど)での高揚感も印象に残っている。その他ライブ前に感染防止の取り組みのVTRがあったり,ライブ中盤やJOYFUL LOVEの部分などで観客(ファンクラブ会員で申し込みした客)の映像が映し出されてアイドルと画面上で共演するなど、現時点で今回でしか見れない要素もある。再延期されたライブで見せる前提だったのか最後の方のスタッフロールがちゃんと見えなかったのは少し残念だった。

 

日向坂46×DASADA Fall&Winter Collection

1-3月に放送された日向坂46主演ドラマ「DASADA」関連の10月のオンラインイベント。DASADAは前述の通りhuluで見ていたし、2月に行われたドラマ関連のイベントが良イベントだったらしいということで期待度も高かった。

前半はドラマの後日談的な朗読劇、その後にファッションショーを挟んで、全メンバーでライブという構成。朗読劇は単なる朗読かと思ったらステージがあってドラマのような動きで、台本を持っている以外はほとんど舞台劇だった。そうなると準備期間を短縮する為の配慮で台本を持ちながら演技、という感じにも見えてきたが、終盤にあえて台本を置くという演出があり、単なる朗読劇から色々裏切る感じも含めて面白かった。ドラマ撮影の時点で未加入や休業でドラマにいなかったメンバーはこの劇にも参加していないが、追加参加できるストーリーや役は普通に考えられそうな気はするので、そんな感じで見たかったとも思った。また、劇の時点で休業しているメンバーもいたが、姿を見せなくとも声でストーリーに参加しており、休業中でも参加できる配慮に劇中だがメンバーも感慨深い様子を見せていた。

ライブは現時点での全メンバーでパフォーマンス。当然曲数は少なめだが、ライブ中はストーリーや少人数曲は無く、ノンストップに近い流れで全体曲を10曲くらい披露した。ストーリー的な流れは無くシンプルなパフォーマンスとなったが、全体曲で一気に通す流れに気迫を感じ、この日色々やったことを考えれば幅広さに満足するイベントとなった。この中で唯一後日アーカイブ配信やったので再チェックする事もできた。

 

ひなくり2020 ~おばけホテルと22人のサンタクロース~

去年のクリスマスライブでのサプライズ発表にメンバーが驚き涙した東京ドーム公演、残念ながら2020年の公演としては中止になり翌年に延期する形をとった。当然悔しい気持ちも強いだろうが、公式の告知からは妥協開催を良しとせず本当の夢の実現の為の前向きな判断が感じられた。で、有観客ライブの代わりにオンラインライブでクリスマスのライブが行われることになった。

ストーリーは東京ドーム公演が延期されるきっかけとなった情勢も踏まえた内容で、3回のライブの中では一番多い曲数(アンコール込みで22曲)だった。無観客だと寂しく見える部分もあるステージではあったが、有観客では逆にできないような演出(観客席で観客に向けたメッセージを出すなど)やカメラワーク(迷路的な狭いステージで動き回って歌うなど)もあり、オンラインライブらしい見せ方になっていた。

バラエティに富んでいた1stアルバムの曲が加わったことで7月のライブよりも色が増えたが、個人的にはそれで7月のライブよりはファンタジー度が少し薄れた部分もあると思っていて、でもそういう瞬間がライブの中で印象に残る部分でもあるから、自分の中では賛否両論な拡張かなと思う。もちろん表現の幅が増えたのは良いことで、そこでライブならではの純粋さを見たいか、バラエティ番組での活躍をライブに反映させたのを見たいかは、(パフォーマンス力を認めた上で)最終的には好みになってくる。

幾らかのサプライズがあったのも印象的だった。例えばタイトルは日向坂メンバー数の22人だが、この時点で休業中のメンバーが2人いてフルでは出演できない(OPのovertureのメンバー紹介にもなかった)状態で、それでどう関わっていくのかと思ったら、まずライブ前の事前告知(いわゆる影ナレ)で休業メンバーの声での参加があり、もう一人は自身の歌唱曲と最後のアンコール曲で部分的ながら復帰を果たした。そうした存在感のある演出や参加パートも見所の一つとなった。

あとは冠番組のMCの芸人の方がライブ内のキャラクターの声で参加(演出上本人の名前が出なかったこともあり、本人は参加を否定するスタンスを取っていたが)していたのも大きなポイント。このサプライズは観客に向けたもので、メンバーの反応を見る限りでは本番前には知っていた感じのようで、もしメンバーも知らなかったらという驚きも見てみたかった気持ちもある。まぁそのサプライズでライブの進行に支障が出る可能性があるなら仕方ないか。

 

以上、そんな感じでオンラインライブ3つ見たが、どれも方向性が違うので、例えばAのライブで「○○な部分を見たかった」かと思えば、Bのライブで○○な部分を見せてくれるし、結局はどのライブも面白いし、演出や世界観によって同じ曲でも違う印象を見せてくれる。見れば見るほど日向坂46に可能性を感じると思う。

 

オンラインライブの利点として、まず知名度とファンが多いほど購入者と視聴者数を見込めるのがある。現地でライブするなら人数に限りがあるが、オンラインでは上限が無い(とは言え多すぎると後述のようにスムーズに見れない可能性もある)ので、見たいと思った人がほぼ全て見れる計算ができる。

あとは映像でじっくり見るので現地よりも多くの見所に気づく可能性(現地の方もカメラで映らない全体像が見えるし一長一短ではある)もある。基本的に演者はカメラに向けてパフォーマンスしてくれるのでそういう見応えもあると思う。

視聴環境が整えば家でも外でも見る事ができるし、のんびり飲食しながらでもOKなのもオンラインライブならでは。視聴する為のサービスも数種類あって、例えばファンクラブ会員限定で特典も見れるオプションがあったり、視聴サービス次第でネットだけでなくアプリ経由でテレビやスマートフォンで見ることもできたりする。サービスの一つの楽天TVは後述のパンクで批判もあったりしたが、個人的には家の4kテレビでオンラインライブを見れる選択肢ができたのはありがたかった。

 

欠点としては、ネット環境に不安があるとスムーズに見れない可能性があるのと、あるいは配信側でパンクしているとこっち側が万全でも見れない可能性がある事。配信側がパンクした例では、日向坂46の最初のオンラインライブの前に行われたdTV/ひかりTVで配信された生放送番組(特番と簡易ライブの2部構成)、それと乃木坂46のエースメンバーのラストライブがある。

前者はdTVチャンネルアプリで無料配信という事でアクセスが集中して配信開始が遅れ、有料チャンネルのひかりTVでも同様の対応を取る影響が出た。後者は有料ライブではあるが日向坂や欅坂のオンラインライブよりも倍以上の視聴者が集まった結果開演が遅れ、終盤の内容に影響(時間制限で若いメンバーが参加できなくなった)が出てしまった。

どちらのパンクも想定以上のアクセスが原因だが、事情がどうであれ公式で見れない状態だとパフォーマンスの対象が不在となり演者は動けなくなる。突然のオンラインライブ時代なのでノウハウを貯める余地があり、これから改善する可能性も十分あるが、終盤に出れなくなる可能性があるメンバーの為に、開演と終演それぞれで予備の空白時間を用意しておけば、とりあえず遅延した時の対策にはなる。

あと内容のデメリットとしては、やはり無観客なのでどこか寂しく映像作品を見ている感じになり、盛り上がりは画面上では分かりにくい時もある。まぁその辺は有観客ライブと比べるとどうしても感じてしまう部分であり、それを把握した上で、今出来るエンターテイメントを楽しみつつ、将来のライブを楽しみに待ったり既存のライブ映像を再度楽しんだりすれば最良かな。

 

話をアイドルに戻すと、個人的にはやはり「日向坂で会いましょう」などのアイドルと芸人の番組は強く、実際放送時間後のTwitterのトレンドにそれ関連のワードが並ぶ事が多い。日向坂の冠番組のリアルタイムでの放送は関東だけなのに、全国規模に近い反響がある。

多くの人が望んでいるのは、やはりテレビ東京以外で見れるテレビ局を増やしてほしいということだろう。一応東北や宮崎で遅れネットはしているがリアルタイムで見れないことには変わりが無い。もちろん僕が住んでる関西でも正規の視聴手段が存在しないので、番組を見たいなら必然的にYouTubeやビリビリ動画などの非公式の視聴に頼ることになる。

番組の反響は毎回大きいので、そのうち乃木坂や22/7のように番組映像ディスクが出るかもしれないが、それとテレビ放送は別だと思う。例えばBSテレ東で放送が出来れば全国で一斉に見れるようになるので、そこは遅れ放送でもいいから検討してほしい。

 

日向坂46が出演するのが関東ローカルとか関西で放送されない番組とかも多いので、放送しない関西の放送局に良くない印象を持つこともあるが、一方で関西ローカルで楽しめるアイドル出演番組もある。まぁラジオだからradikoプレミアムで全国で聴けるが、MBSラジオの番組が該当する。

MBSラジオは普段は関西色が強いが、深夜帯の番組は関東や全国で活躍する芸能人を集めた番組が多い。僕が毎週聴いているのは日向坂46の最近ソロ写真集を出したメンバーが出ている「アッパレやってまーす!(土曜日)」と、櫻坂46の昭和歌謡に詳しいメンバーが出ている「ザ・ヒットスタジオ(火)」。

前者は、「日向坂で会いましょう」とは違ったやりとりを聴く事ができ、いる時は勿論だが不在の時でも間接的に弄るなど存在感が大きい。冠番組の方では存在感が薄かった時期(本人も悩んでた)もあって、その後存在感を増したのは不遇と感じてからの奮起だけでなく、この番組などの活躍で手応えを掴んだ感じもあったのではと勝手に思っている。

後者は欅坂のラストライブを終えて櫻坂に改名した直後の放送を聴いたのが最初で、その時期の通り改名前後の様子を確かめるだけの目的だった。でも聴いてみたら緩めのトークが癖になり、オンエアされる昭和歌謡も単独で聴くには古いがラジオ番組を通して聴くと心地良いという事で毎週聴くようになった。1時間の生放送で複数のコーナーがあるので進行のテンポが良いのも好きなポイント。僕はリアルタイムでは後述の番組を優先しているので、だいたい翌日(水曜日を休みにしている)の昼間に聴く事が多い。

 

全国で聴ける「レコメン!」もアイドル出演番組としてよく聴いている。月火水に坂道グループのアイドルが出演するのだが、やはり日向坂メンバーが出ている火曜日を好んで聴いている。一応櫻坂の月曜日や乃木坂の水曜日も何回か聴いた事があるが、それらと比べてパーソナリティとアイドルの距離感がヌルヌルしていて、しゃべりの雰囲気とトークの内容とそれに対するツッコミなどがあり、火曜日の独自性を感じている。リスナーのノリも良く、リスナーが作ったアイドルが好きな歌がエンディングテーマに採用されるなど、リスナーのパフォーマンス力も高い。でも最近聴いた水曜日も面白かったし、結局坂道グループ出演部分は毎週チェックしておきたい感はある。

 

とりあえず日向坂46の2021年の動向は、順調にテレビ出演が増えているので基本的には問題なく、その成果が東京ドーム公演の成功であるべき一方、個人的に望むなら「日向坂で会いましょう」の放送地域の拡大もしくは配信対応で、多くのテレビ局が無視できない存在になって欲しいと思う。

 

(3)音楽制作編

今年の音楽活動はやはり少なめで、感染症問題で発表場がなくなった事でタイミングに合わせた行動ができなかったのが大きい。もちろん、全く活動しなかったわけではないので、とりあえず発表・参加作品を解説していく。

 

・Lost Techno Man EP

udlrsound.bandcamp.com2月1日に公開したテクノEP。この時期は感染症問題はまだ他人事に近い印象だったはず。作品自体はこの為に作ったのではなく過去の中から埋もれるにはもったいない曲を仕上げたもの。ジャケット画像はクラブ(正確には母校で行われた映像実験)のVJ映像に自分の影を重ねた写真を加工したもの。

タイトルなどは基本的に深い意味を考えず響きなどを優先しており、例えば2曲目「New Problem to Everyone」は「Soleving creates new problem」と「Everyone has a problem」をつなげる感じ(実際やってみたらそうでもなかったが)と思って考えた。

3曲で24分というちょうどいいボリューム、程よいダークな雰囲気もあり、今年の音楽としても満足で、例えばバス乗っている間などでちょうどいいBGMとなっている。

 

DTMer COMPILATION ALBUM

8月に公開されたが、募集自体は4月のもの。

twitter発の募集企画で、この手のツイートにしては反響があったようで、応募者があまりにも多すぎて何回か締め切りを短縮していた。僕が送った頃直後くらいに急遽締め切っていたので僕は何とか間に合った形になった。

僕が参加したのは「Futureというテーマ」で募集していたからで、ちょうど僕もアルバム「Future」を作っており、Futureについて考えやすかったのものある。で、この曲は当初未確定だった箇所がある自分のアルバムにも入れるつもりだったが、その後別曲に決めたので結局この企画限りの曲になっている。

実際の作品を全て聴いたわけではないがクロスフェードデモの感想は、歌モノなどポップス系やロックなどが多かった(要はテクノ系が少なかった)ので、僕の曲は大方の雰囲気とは合っていなかった部分もあるが、その中でも自分なりのFutureを示すことはできたので、まぁいつも通りな結果となった。

紹介ページを含めて幾らか自分の曲の感想を拾うことができたので貼っておく

UDLR様 | DTMer COMPILATION ALBUM

 

https://twitter.com/TokaiALS48/status/1255425497384857601 

https://twitter.com/TokaiALS48/status/1292073929469644800

https://twitter.com/TokaiALS48/status/1292074381175173122

https://twitter.com/TokaiALS48/status/1292074712890093568

 

視聴は以下からどうぞ

youtu.be

 

・Future

youtu.be

年末に公開で、本来なら発表順なら後述の2020秒コンピの方が先だが、元々はこっちが完成している予定だったし、2020秒の方で書きたいことが多いのでこっちを先に記述する。

16枚目のアルバムで、前作Partnerが暗めで地味な感じになったので、次回作は早い段階で「Future」とタイトルを決めて明るめな作品にしようと思っていた。しかし本来の発表時期は6月に行われる予定だった音けっとに合わせて販売だったが中止になり、例年11月にある母校の学園祭も実施されず、発表時期が未定になった。不安な一方で締め切りに余裕ができたので、本来6月に発表するならそのままだった不安定な後半部分に新しく曲を作って差し替えて、もう少しじっくり世界観を整えたりすることもできた。

なんとか2020年作品にしたかったので年末に公開する流れで頑張ったが、その最中に後述の2020秒企画を知り、しばらくはそっちを優先する事に。12月中盤に再びアルバム作業に戻り、何とか短期間でマスタリングを済ませ、大晦日Youtube公開する事ができた。現時点でYoutubeでのみ公開という中途半端な形式にしているのは、やはりCD販売はしたいので、bandcampでの公開は後回しにして、とりあえず音楽を聴かせる形にするための暫定的措置という事である。

で、作品完成直後は飽きもあって自分の作品に肯定的評価をする事は少ないが、今回もそのパターンになりそう。前作Partnerもそんな感じで完成後はあんまり聴きたくなくて、今は色々な自分の作品の合間に聴くようなポジションな印象になっている。Partnerの後なので脱却気味にしたかったが、今の自分の追究の結果が地味な仕上がりになるようで、ちょっとマンネリ期に入っているかもしれない。

 

The Song of 2020

12月後半に公開された、2020秒(33分40秒)の曲のコンピレーション。有料作品で、ダウンロード版の値段が2020円だったり、主催者の曲のBPMが20.20だったりといくらか2020ネタがあるが、一応僕も解説文で2020文字書く事で関与している。

募集開始が10月末で、締め切りが12月中盤で、ほぼ1ヶ月半の時間の中で作らなければならない無茶振りで、でも長い曲の企画は自分向けだったし、なんとか頑張ろうと思った。試行錯誤の末納得できる曲が完成し、ついでに2020字の解説も書き上げて、無事に提出できた。有料作品ではあるが、自分の曲や解説文は後日公開予定である。

で、その解説文の中で「他の人の2020秒が楽しみ」という感じで自分以外の作品を期待する気持ちを表明したが、ある程度自分以外の作品を把握できたのでいくらか書いてみる。否定的な指摘も多いので具体的な他の曲の表記は避けるが、分かる人には分かる内容にはなるかもしれない。

 

14曲あったが、僕は「33分半のアンビエントテクノ」で、それ以外は「環境音や電子音の繰り返し」,「DJmixとか複数の曲を繋いだ風の曲」,「物語的に複数のパートを繋いだ曲」,「複数のパートを繋いだアンビエント曲」などに分かれていた。

 

環境音や電子音の繰り返しで構成された曲については、少ない手間で33分半埋める事ができるとは思う。しかし33分半の曲として楽しめるかとなればNOで、その中で前半とか後半で違う雰囲気を出す工夫があれば良かったが、今回さらっと聴いた感じでは特に無かった。そうなると33分半でも数分でも同じになり、フルで聴くのは時間がもったいないと思ってしまう。そんな訳で個人的な結論としては「33分半である必要性はほぼ無い」という事になる。

 

複数繋いだ曲はDJmixやDJmix的に作った曲や物語的など様々で、それぞれ思う所はある。

DJmixやDJmix風は作者次第で曲数や1曲あたりの長さが違っていたりするが、今回共通して指摘したいのは、途中で休憩的な部分が欲しいという事。ずっとリズムで埋めるのではなく空間を挟んだ方が聴き疲れ(時間の経過具合)を軽減できるし、作る方はもっと上手く時間を延ばす事ができる。

数分の曲で多くのパートを繋ぐ場合は、重ねての指摘になるがやはり休憩・ブレイクがある曲は欲しいところ。中盤から似たような活発的な展開が続くと、ハイライトな印象が薄くなり、聴き疲れしやすい。その中に緩やかな時間を入れる事ができれば、その後の再開も含めて盛り上がりの流れを演出できる。ずっとノるのも楽しいが、大抵休憩を入れた方がもっと良いとは思う。

DJmix風に曲を作る場合は油断すると「フレーズや雰囲気は違うのにリズムが同じ」と手抜きっぽく感じてしまうので注意が必要である。なので、前後で別々の曲にするような工夫や意識はあった方がいい。この辺は自分で特に気を付けているポイントで、自作曲の具体例を提示するなら、数曲繋いだ感じの曲を推薦する。今回の半分以下の16分半ではあるが、自分なりのDJmix風は表現できていると思う。

物語的な曲は色々なジャンルを入れやすいが、物語的であればやはり33分半の最後を締めるようなエンド的雰囲気も欲しい。例えば、幾らかのパートがあったのに最初と同じ雰囲気に戻ってくる展開はもったいない感じになる。他にも、「数ジャンルで構成されている中でいきなりハードコアテクノが入ったりする曲」や「劇を想定してゆったりBGMで後半まで雰囲気は良かったが盛り上がりたい場面で盛り上がりきれなかった曲」などがあったりした。

 

僕みたいに33分半を1曲として作った曲もいくらかある。ゆったりした電子音楽で展開した曲もそうだし、前述のDJmix風曲もこっち寄りに感じるのもあった。でも1曲で33分半はやはり難しいようで、たぶん普段長い曲は作っていないと思うような流れが多かった。例えば、7-8分曲の延長で33分半にしようとすると限界を感じてくる。特に明確なリズムやメロディをずっと同じに展開していると繰り返し感が強くなり、「それしか無いのか」と引き出しの少なさを感じるようになる。10回くらい多用していたのを半分に減らすだけでもワンパターン感は軽減できると思う。

飽きない展開にしたいなら、やはり制作途中でも空き時間に聴き込むのが大事だと思う。何回も聴き込む事で自分なりに曲の世界観を理解し、以降の制作で世界観に合わせた音やメロディの選択ができるようになってくる。今回は33分半という企画だが、それを自分のアルバムに入れるならと考えると、単に33分半埋めるだけの制作にはならないはずである。

では自分の曲の場合はどうなのかというと、まず最初の音(前半と後半で使用したパッド音)の選択から長尺に耐えられるか考え、それで慎重なアンビエントテクノになりそうだったので、キックやハイハットなどがやかましく聴こえないように控えめな音作りをして、そこから徐々に展開していった。33分半なので、普段の7-9分テクノを2倍に引き延ばしたような展開と密度にして、そんな感じで半分以上できたので、前半を一部再利用して流れを維持し、全体的に調整して33分半まで到達、という感じであった。ここまでは一気に数時間で作り、そのあとの細かい調整はじっくり聴きながらのんびり仕上げていった。

 

アンビエント曲は数は少ないが比較的良曲揃いである。アンビエントは空間や間の使い方に気を使うタイプなので、そこさえ上手くいけばシンプルな音でマイペースな空気にできる。なので元々長尺向きのジャンルではある。その中でミニマル的なフレーズで徐々に展開した曲は秀逸で、自分の曲以外で最も33分半を快適に聴けると思った。

 

そんな訳で色々書きたいところがあったが、33分半の曲を作るのに締め切りが1ヶ月半では短いと個人的に思ったりした。まぁ僕はそう思ったから早い段階で制作を始め,それでたまたま上手くできてよかったが、物語っぽい曲とか数曲繋いだ構成の曲などは想定で1ヶ月と仕上げに1ヶ月使いたい人もいたんじゃないか。そういう意味で,もし2ヶ月以上の余裕があればもう少し参加者が増えていたかもしれない。自分にとっては良い曲ができたので有意義な企画にはなったが、ハードルを下げる意味でも次回は20分21秒とかの長さでお願いしたいところだ。

 

総合的回想

そんな訳で各項目で思うところがあり考察や感想が多くなり、年末から書き始めてから2月前半になるほどの記述量になってしまったが、エンターテイメントや仕事(緊急事態直後は少し減ったが以降は普通に戻った)以外は別に充実はせず、特に音楽制作が微妙になった年だった。2021年も販売機会が戻らないと制作活動に活気が出ないと思うが、なんとかアルバム1枚は作って毎年の活動を継続させたい。

 

去年もこの項目で触れたM-1グランプリ、流石に去年ほどの盛り上がりではなかったがピン芸人同士の漫才ユニットのブレイクや数年前に最下位だったコンビの逆転優勝など、今年の山場はしっかり感じる事ができた。優勝ネタに関して賛否両論があったが、これは他に荒れる要素がなかったので矛先がそっちに行った面もあるとは思う。審査員やMCが泣き笑いするほど突き抜けたネタで、最終決戦の拮抗さは歴代でも強めだった中で一番面白いという結果なのだから、それで良かったんじゃないか。ちなみに個人的に何回も見たいネタは優勝コンビの後のネタ

 

まぁとにかく2021年に大きく望んでいるのは、やはり感染症問題の緩和と、エンターテイメントの現状以上の活気など、とにかく落ち目を防いで欲しいところ。一方で感染症を機に考え直すべき要素も多いだろうから、感染症問題が収束して単に元通りになるのではなく、感染症以外の不測の事態にも対応できるように、フットワークが軽い体制になって欲しい。

 

僕は主体的な動き方より周りの様子を見てそこから一歩引くような動き方がメインな性格で、その中で落ち着くポジションで自分なりに考えるのが好きである。ちょっとしたミスややり取りしたい人について考え込む事もあるが、考え込んだ時にこそ響く言葉があると気づいた。その考えは数年間で変化していないと気づいたので、最近その言葉を正式に座右の銘にする事に決めた。まだまだ明確な未来が見えない中で、その言葉を今後も体現できるように今回の締めにしようと思う。

 

我思う、ゆえに我あり

 

2021/2/10

UDLR