2024年に入って早々に大きな出来事が続いており不安だが、とりあえず去年の後半以降を振り返ってみる。
・2023年で思い浮かぶ出来事は、やはり野球で日本が世界一になったり関西球団で日本一を争い盛り上がると言った出来事が浮かぶが、一方で海外での紛争で新たな悲劇があったりなど、混沌や緊張が高まる年にもなった。そんな中で決まった今年の漢字は「税」で、それら以外の出来事の補完な感じにもなってはいるが、個人的には上記の総称でいくなら「戦」かなぁと思う。とか書いてたら去年も「戦」だったけど。
・前回の(1/2)でも書いていた中華イヤホン関係だが、そこから追加購入して使い分けを楽しめる程度になっている。個人的なイヤホンの好みは音楽制作に使えるフラットに近い特性で、信頼できる1つよりも、そこそこの数種類という確認の仕方をしている。ちゃんとしたモニターイヤホンでじっくり作業した後でも、結局他のイヤホンで聴いた時に気になる感じもあったので、数種類で確認する方が自分には合っている。じっくり作業すると音がこじんまりする傾向にあるので、メイン作業は安めのイヤホンで、細かく調整する時にもっと性能が高いやつ、あとは複数のイヤホンで確認、という流れになりつつある。
中華イヤホンの情報探しでお世話になったサイトは、ゆるふわオーディオ日記(以下(1)と表記)、bisonicr keep walking(以下(2)と表記)、など。
(1)は更新頻度も高く、価格ごとのランクを付けたり標準ケーブルの評価やケーブル付け替えの提案など、わかりやすいし独自性もあるレビューを行っており、一番閲覧頻度が高い。このサイトの高評価で買ったイヤホンも何個かある。著者の都合で大きなイヤーピースしか装着できず、イヤホンに標準で付いているイヤーピースの評価がほとんど省略されているのはちょっと残念ではある。
(2)は中華イヤホン紹介サイトの中では歴が長い方で、紹介数も多く名前があるイヤホンで検索するとここのレビューが出ることが多い。イヤホンの説明書みたいな感じで丁寧な紹介をしており参考にしやすい。一時期更新頻度が減っていた時期もあったが、現在でも活発的にレビュー記事を出している。
その他、OKINAlog(以下(3)と表記)やカジェログやガジェねこ等のサイトで特定のイヤホンを調べる時によく頼っている。ただイヤホンの評価は人によって基準が違うし、音楽制作的な視点はあまり無いので、情報収集で慎重に判断する。一つのサイトで絶賛しているからと言って自分もそう感じるかは未確定なので、なるべく複数のサイトのレビューを見ること、可能なら規模の大きな家電屋やイヤホン店に行っていくらか試聴し、経験値を増やすようにしている。
僕の個人的な特性として耳の穴が左右で微妙に違いがあり、右耳がやや小さめ〜標準で左耳が標準〜やや大きめ、と1サイズ違いで、具体例で言えばAppleが少し前に標準で出してた穴が絞られた感じの有線イヤホンは右は入るが左がハマらず使えない。なのでイヤーピースを左右違うサイズで使うのが多く、そのメリットでイヤホン付属の3サイズのイヤーピースは2組(SとMみたいな組み合わせで)使えること、デメリットで1サイズのみで売られているイヤーピースに手を出しにくいこと、が発生している。一部有名もの(スパイラルドットやスピンフィット)を所持していないのはその辺が理由になる。
ネットで中華イヤホンを買うのは基本的に3通りな感じで、
・amazon→普通に買うならここからが無難。値段も国内では安めに購入できるし商品到着も早い。amazonポイントは付くがポイントサイト経由できないので他ポイントを付けることができないという点と、一部セール以外は基本的にAli Expressの方が値段が安いのは、細かい意味でデメリットになっている。ポピュラーな選択肢であることを利用して偽の出品をする業者もいるそうなので公式以外の不自然な安さには気をつけた方がいい。
・楽天→ラインナップも乏しいし値段もamazonより高いので基本的には利用する利点は少ないが、ポイントサイト経由で買うとポイントサイト側のポイントもつけることができる。イヤホン専門店や家電屋のショップならメジャーな中華イヤホンを取り扱っており、ポイント10倍セールとかで獲得ポイントが多くそれでamazonと似たような結果になるならそれはオススメ。
・Ali Express→中国系の通販サイトで若干難しさはあるが基本的には日本語で利用できる。有名な商品を中国で買うと怪しさが目立つが、中華イヤホンは当然ながら中国製なので、よほど不自然な安さでなければ、普通に専門的な中国のメーカーの商品を買うと思えばいい。逆に言えばちゃんとした中国製品を買う用途以外に利用するのは危険で、大容量に容量偽装したメディアとか精巧な偽物とかで悪意ある商品を買わないようにしたい。とにかく海外からダイレクトに購入する形になるのでamazonより安く買い物ができて便利な一方で、商品到着には基本的に1-2週間かかる。輸送トラブルでそれ以上に時間がかかったり届かなかったりする可能性もあるのでその危険性は承知の上で無事に届くのを願いたい。その他の利点としてモッピーなどのポイントサイトを経由するとポイントサイトのポイントも獲得できるので、時間がかかってもいいから安く買いたいなら積極的に利用したい。
以下は現在僕が所有している中華イヤホンを自分なりに紹介するが、自分なりの感想をメインにしたいし技術的には語れないし長すぎると自分もしんどいので、他サイトのレビューも積極的に付記(動画レビューやtwitterでの紹介も含めるとキリがないのでそれらは省く。)する。イヤホンの初期装備ではなく現在の組み合わせでの感想なので、他サイトと全く違う意見になっている可能性もあるのでご了承を。
Artti T10
ケーブル→7hz Sonus 標準ケーブル
イヤーピース→Artti T10 標準(黒軸)
とりあえず一番最近買ったイヤホンから。平面駆動というヘッドフォンで使われるのが一般的な形式を、近年の技術で小型化してイヤホンにしたもの。平面駆動のイヤホンではLetshuoerのS12が代表的存在のようで、実際に試聴したら確かに良かった。それの値段が2万前後でちょっと買うのを躊躇していた中でこのイヤホンを(1)で知った。安い平面駆動だけでなく、製造もLetshuoerが関係しているようで、廉価版S12のようだったのですぐに購入。
音はヘッドフォン的な構造ということで、確かにフラットで広がりもあり全体的にバランスが良かった。他のイヤホンと比べると他の方がダイレクト感がありこちらは部分的よりも全体的な方面で迫力を出しており、その辺もヘッドフォン的だなと思う。標準で付くイヤーピースの質も良く、いくつか試したけど結局この標準が響きが豊かで良かった。このイヤーピースもLetshuoer製品で共通しているもののようである。ケーブルは標準から7hz Sonusの標準ケーブルに変えてパワーアップを図っている。
そんな感じで、音色も癖はないし一般的なイヤホンとは違う平面駆動という方式だし、1万円クラス的な意味でも平面駆動的な意味でも試してみる価値はあるイヤホンと言える。基本の値段はamazonで10000円程度だが、販売ページには時期によってクーポンが付属しており、8000円ちょいで購入できる可能性がある。注文して1-2日ですぐに届いたしクーポン価格も安いので、Ali Expressを使う利点が薄く、Amazon利用がオススメ。
参考レビュー
7hz Sonus
ケーブル→Artti T10 標準ケーブル
イヤーピース→Final Type E
これも(1)から知ったもの。1万円くらいで質とバランスが良いだけでなく、標準ケーブルの質がとても良いという評判で、その辺が欲しいと思ったポイント。Ali Expressでセール時に購入。購入後は早速その標準ケーブルを他に譲り、自身は同時に購入した他のケーブルに変えたので、標準形で使用した回数は多くないが、最初に代用したNiceHCKのsnowAGは(1)で薦められていたこともあり標準に近い感じで使えた。その後SnowAgは後述のC3に譲り、T10のケーブルもまぁまぁだろうしモニター的になるんじゃないかと思ったので、現在はそのT10と単純にケーブルを入れ替えた形になっている。(でもまぁ、以下のレビュー記事を改めて色々見て、やっぱり標準ケーブルに戻したくなる気持ちもある。)
音色はこれもバランスが良いという評判で、モニターイヤホンに使えるかどうかまでは分からなかったが、正確性はともかく使いやすいと思ったし十分役に立っている。T10と似たようなバランスだが響きはこっちの方がダイレクト。このイヤホンには標準としてイヤーピースがそこそこ入っていたが、それらよりもfinalのイヤーピースが馴染んだ。
そんな感じでこれもT10と同じくらい使いやすいイヤホンだと思っておりオススメになる。値段の方はamazonではT10よりもやや高い感じになっていることが多く、それよりもAli Express(例)なら1000~2000円安い価格で購入できる場合が多いから、到着に時間がかかるが購入を検討してもいい。
参考レビュー
(1)1,2、(2)、(3)、その他1、その他2、その他3、その他4
Moondrop 竹chu
ケーブル→標準(付け替え不可)
イヤーピース→Nuarl Block Ear+7
楽天で4000円くらいで買ったもの。安めだが、Moondropには他にもQuarksという2000円くらいだが良コスパのイヤホンがあり、それもちょっと気になりつつ比較した結果、竹はQuarksの上位互換と思ったことと、ミックスの粗を感じることができるというモニター的な評判が決め手になっている。ついでに言えば既に続編の竹IIも出ていたが、こっちにだけ付いている特製イヤーピースの存在も理由の一つ。ケーブル交換はできないのでそのまま使っているが、そのおかげでプラグがL字で保たれ、これは移動中にiPadでリスニングするのに都合が良い。
音は上2つと聴き比べるとややこじんまりとするが、全体のバランスは良く日常的に聴くのはこれでも十分な良さを感じている。そんな感じで移動中のリスニングでの使用が多いがミックスで試行錯誤しているときにも確かに改善ポイントを掴みやすい瞬間があり、意外と万能と言える。つまり、とりあえず1つ中華イヤホンを買いたい時に勧められた。使用イヤーピースは、ケーブルが耳掛けになりにくいということでイヤーピースでしっかり耳にハマるのを選んだ。
そんな感じで万能と言える性能でオススメしたいところだが、人気製品なのか後継製品に切り替わりつつあるのか、2024年2月時点で入手しにくい状態になっている。販売ページには入荷待ちと書いているが、そうなるかわからないので、素直に後継製品を買った方が早いかもしれない。
参考レビュー
(1)、その他1、その他2、その他3、その他4、その他5、その他6
販売ページ(2024年2月現在入荷待ち)
Tinhifi C3
ケーブル→NiceHCK SnowAG
イヤーピース→Final Type E
以前書いた通り、中華イヤホンでは2番目の購入となったもの。この購入の決断をするために色々なレビューを見たのは前回(というか以下のリンク)の通り。装着感も良く比較的フラッドな音で使いやすいと思っていたが、比べていくとちょっと癖みたいな差は見えてきた。
竹chuと比べると立体感もある聴こえ。低音の明瞭感は少し引っ込んでいたり前後が比較的狭いということで上位2つほど上質ではないが、竹chuより良いリスニングになる。標準ケーブルはまぁまぁだったが現在は後述のLyraに譲っている。リケーブル当初は(1)のサイトでお勧めされていた銀月というケーブルにしていたが、絶賛されているほどのマッチさは感じず。その後、若干放置気味だったSnowAgにすると奥深さが増し、これがベストマッチと言える感触になった。イヤーピースは本体の装着感が良く小さめなものでも装着できたということで、余っていたfinalの一番小さいサイズを使用。現在の組み合わせだと、後述のHM20と同じくらいクセになっている。
そんな感じで5000円をちょっと超える感じのイヤホンとしてオススメできる。ただ、一般的には下位のC2の方がコスパと評価が目立っている感じで、C2,C3,C5が一緒くたになってしまっているamazonページでもC2のレビューが多い。それのせいで僕もいまだにC2が気になる感じが残っている。
参考レビュー
(1)1,2、(2)、(3)、その他1、その他2、その他3、その他4、その他5
CCA HM20
ケーブル→JSHiFi-銀月 (2pinタイプで使用だが現在は完売なのか販売サイトには無い。このイヤホンならqdcタイプでも使える)
イヤーピース→Artti T10標準(黒軸)
(1)のサイトで絶賛されていたイヤホンで、同時にリケーブル前提(付属ケーブルが最低限と評価されるものだった)なので、セールを待ってからケーブルと一緒にAli Expressで購入(この購入が初めての中国通販の利用となった)。ケーブルは当初はその時買ったmirageだったが、途中で7hz Sonusのケーブルに変更したが後にArtti T10に譲り、現在は銀月で落ち着いている。銀月以前は自分の中で伸び悩み放置気味だったが、同じく放置気味だった銀月と組み合わせるとお互いの性能の高さが噛み合い良くなった。また、イヤーピースはT10付属のものが相性が良く、これらでベストマッチ状態になっている。
下書きで「音はマイルドなsonusという感じ。上質だと思う」と暫定な感想を書いた時は電子音楽メインで聴いていたが、その後に聴いたポップスやロックなどでもその上質さを発揮。ケーブルも含めて15000円以上の価値になった感じのイヤホンで、今の所上位2つのイヤホン以上に満足感を感じている。暫定ベストかも。
そんな感じで現在の組み合わせでの満足度は高いが、リケーブル前提なこともあり実際の値段より高い出費が必要になる。なので、amazonで1万を使うよりも1-2千円安く買える可能性があるAli Express(例)で、ケーブルと一緒に買った方がいい。リケーブル候補は下記(1)の4などを参照。その(1)の紹介ページが多いのは、発売前から注目していた感じと到着後の感想と人気製品になり生産時期によって差が出てきた様子などが表れている。ちなみに僕の場合は(1)の分類的にはおそらくゴールド版(5,6参照)
参考レビュー
CCA Lyra
ケーブル→Tinhifi C3付属
イヤーピース→Nuarl Magic Ear+9
前回書いた通り最初に買った中華イヤホン。安めのモニター的イヤホンと紹介されていたこと、3000円ちょいで安いから気軽に試せること、見た目がカッコ良かったので単純に欲しかったなどが購入理由。最初の中華イヤホンなこともあり、KZやCCA製品では定番の貧弱な標準ケーブルとイヤーピースをしばらく使っていたが、現在は自分なりのカスタマイズをしている。
デフォルトでは少し高音域が目立つ聴こえ方をしており、Tinhifi C3みたいな耳に合う形状に見えて耳奥まで入るようなハマり方をするなど、そのままでは若干癖があるイヤホンになっている。いくらか試してみた結果、一気に解決したのはフォーム型のイヤーピース。フォームタイプの特性として高音域がこもった感じになるが、それがこのイヤホンとバランスが取れている。勝手に奥まで刺さってしまうイヤホン形状もフォームタイプならむしろ奥に刺すべき使い方なので、これが噛み合い装着感が抜群に良くなった。ただイヤホンの太さと今回のイヤーピースの穴が似たサイズなので、イヤホンを外すときに注意しないとイヤーピースが取れやすい。でもこの緩さが装着感の良さに貢献しているとも思うのでもう割り切って、毎回慎重にイヤホンを外すようにしたいし頻繁に付け外しする状況は避けたい。ケーブルはTinhifi C3のデフォルトケーブルで、元の標準より若干良くなるという「身の丈に合った感じ」に落ち着いている。
で、ようやく今の音の話だが、上質なイヤホンと比べると流石に差があり、広がりは平凡で立体的にはならず平面的な聴こえ方(上質に感じるための空間が狭め)で、部分的よりも全体的で聴かせる。でもまぁ3500円のモニターイヤホンとしてみれば確かに落ち着いたバランスで、少なくとも一般的な数千円なイヤホンよりも明らかに優れている。情報量が少ないためか他のイヤホンよりも同じ音量でもこっちが大きく聞けるのも特徴。ということでどうしても安さを感じてしまう部分はあるが、サウンド調整にも使えるしリスニングでテンションを楽しむことができ、音楽制作ではこれはこれで参考になる。具体的にはこのイヤホンでイマイチ盛り上がらない感じがしたら、このイヤホンでテンションが上がるようにちょっと調整するとか。
そんな感じで3000円ちょいにしてはコストパフォーマンスが良く、Moondrop 竹chuとは違った意味で値段以上の実力を発揮していると言える。ただ竹chuよりは満足度上げるのに手間がかかる感じで、とりあえずはフォーム型のイヤーピースを用意しておきたい。初期状態でも一応使えるが、他にイヤホンを揃えた中で余ったケーブルがあればこっちに回してもいい。そこそこの性能で値段が安く初心者にも勧められるが、カスタマイズで実用性を保てるのでむしろ中級者以上向けかもしれない。
参考レビュー
KZ ZSN
ケーブル→Tripowin Mirage
イヤーピース→Artti T10付属(白軸)
この中で唯一中古で買ったイヤホン。というのも、見つけたのは神戸元町の商店街にある電車で忘れたものを売っている中古売り場で、その中に中華イヤホンが1つあり、800円だったのでせっかくなので購入という流れ。イヤホンには「ZSN-Hifi」と書いてあったのでZSNの派生かと思ったら初代のようだった。シリーズ初代なので色々続くZSNシリーズの中で逆に無印を調べるのが難しい。商品説明でいくら高機能を紹介していても、その後に来た後継機の方がより高性能なわけで。あと購入時には接続してワイヤレス的な使用ができる安っぽい機器も付いていたが、充電口が小さくてすぐ外れるなど面倒な感じだったので、もう普通に有線イヤホンとして使っている。
サウンドはこの中では「ザ・ドンシャリ」という感じで、上記の色々なイヤホン群の中だと埋もれてしまう結果になっている。普通の曲では十分聴けるが空間系のアンビエントで音割れもそこそこあったので繊細な曲は苦手かもしれない。なので使い所を探すのが難しかったが、最初に付いてた汎用的なイヤーピースから自分なりに良いものに変えると、サウンドが引き締まり改善され、まぁ気軽に使える感じかなと少し評価が上がっている。ケーブルは現在余り気味になっているケーブルを使っているだけなので特に狙いは無い。
今あるイヤホン群の中では家電屋に売っているようなイヤホンに一番近いと思っていたが、最近家電屋に行って数千円〜1万円以内のイヤホンを試聴してみると、音楽制作者にとってはやや不自然な味付けなものが多く、音楽視聴用イヤホンの安易な完成度と、ナチュラルなイヤホンを家電屋で見つけるのは難しいかもと感じる結果となった。まぁその辺は中華イヤホンみたいにリケーブルができると貧弱な付属物から脱却できてマシになるだろうが、一般リスナーでそこまで関心を持つ人は多くないだろうな。
で、家電屋に売っているイヤホンを試聴してみて、確かにこのZSNは所有イヤホンの中ではそれに近いが、家電屋のイヤホンほどチープでもなく、中華イヤホンは基本的にコスパが良いんだなと思ったりした。このイヤホンで自作曲を聴くとリバーブ使いすぎな感じが浮き彫りになり、早速その改善ができたので、家電屋イヤホンに近い視点を感じることができるイヤホンとして、自分の曲の隙を減らせるように取り組みたいところ。
そんな感じで、という結論部分では、何せ狙って買ったイヤホンではないのでこの部分であまり書くことはないが、狙わずだから入手できたドンシャリ寄りだし、まぁ使い所はあるということで。多分ZSNシリーズだったら最新作っぽいやつの方がオススメなんだろう。
参考レビュー
今現在でちょっと気になっている中華イヤホンは、tinhifi C2、Truthearのhexaとholaとnova、そしてTRN Conch。イヤホン単体での評価の高さとかフラットバランスの良さ、そして付属品の充実感。特にTRN Conchではコスパの良さもそうだし4000円前後でバランス接続のイヤホンが準備できるという意味で気になっている。
(以上イヤホン編終わり)
・2023年のUDLRのアルバムは、アンビエント的な雰囲気で落ち着きながら展開するテクノ的な曲が多めの19th「Position」になった。発表手段は前作「Archives」同様にサブスクリプションにしようかと思ったが、9月に翌年1月に音楽販売イベント「音けっと」が復活すると聞き、それのタイミングに合わせた。
その音けっとは2024年の1/21に行われ、「Position」と過去数作で参加した。Positionは地味めな作品で、それよりも過去作品の方が注目されると思ったが、実際は売れた中では半数以上がPositionとなった。理由は最新作だけではなく、ジャケットやアンビエントな作風を気に入ったり狙ったりした方もいたという感じで、そうなると6月の次回に向けた作品作りも少し変わってくるかもしれない。
ちなみに今回の音けっとではお客さんに向けた試みとして上記の中華イヤホンを用意して、中華イヤホン自体や聴き比べなども楽しんでもらうとしたが、結局は中華イヤホンを認識される場面もなく、中華イヤホンで多い装着方式の「Shure掛け」もなかなか理解されず中途半端なリスニングになったばかりかイヤホンにも負担がかかる場面もあり、この試みは失敗に終わった。そうなると改善が必要だが、音けっとに行くために販売用の道具とか何十枚のCDとか持ってギリギリの装備なので、ヘッドフォンを持っていくのは難しく、あくまでイヤホンで試聴を提供したい状況である。それで思いついたのは、Shure掛けの必要がなく、シンプルでリーズナブルで直感的に装着しやすい、finalのeシリーズ。シンプルすぎて満足なリスニングができるか不安だったが家電屋で聴いてみると日常で使うイヤホンと大きな違いはなく大丈夫そうだ。
・去年2022年は名古屋のラジオ(ZIP-FM)を聴くのが多かったが、現在は地元関西のラジオFM802を積極的に聴いている。きっかけは2月の祖父の葬式帰りに聴いた時に面白い場面があったということで、普段聴かない時間帯だったのもひとつの偶然になっている。色々聴いていて思ったのは、女性DJは感情がわかりやすく出ているのが好きで、男性DJは落ち着いた口調なのが好きということで、自分が何を求めて聴いているのか、そう考えると面白いなと思う。
ZIP-FMやFM802といった「日本のアイドルの曲は避け、純粋な邦楽や洋楽」をオンエアするという姿勢が好きで選んでいるが、僕はあくまでDJやメールとのやりとりを聴くのがメインで、曲はBGMとして楽しみつつもそこから好きなアーティストを見つけるのは少なかったりする。元々僕は1980年代の洋楽の雰囲気から音楽を聴き始め、その後もプログレとかヘヴィメタルとか長らく洋楽で音楽をマイペースに楽しんでいたこともあり、現在も自分の中で歌詞の重要性は低く、また最新の音楽のコミュニティにも興味はない。自分は音楽の雰囲気で感情をコントロールし、自分のペースで落ち着こうとしている。それがダイレクトな歌と歌詞を吸収しにくく、集団に入らず逆に一匹狼を続けているスタイルを変えられずにいる。自分の中でも狭い世界観に限界を感じている時もあるが、現在のトレンドの曲に本質的に馴染まない部分があるなら、やはり自分のスタイルを追求する方向に努力する感じになる。
・2023年のM-1グランプリは敗者復活の仕組みが変わったり審査員も少し変わったりしたが、結果は前回の敗者復活で惜しくも2位に終わってたコンビが優勝となった。前回の敗者復活部分で触れていた「敗者復活上位まで残ったコンビは来年の決勝進出の可能性が上がったと思って頑張って欲しい」という所はほぼこのコンビのことを指しており、決勝進出もある意味当然だったが、決勝でトップバッターになってしまった中でまさか優勝するとは思わなかった。もちろん面白さは圧倒的だったが、トップバッターが最終決戦に進出し優勝したのは、他の有力者が期待された面白さにならなかったという運の良さもあったと思う。特に最終決戦では決勝1位だったコンビが実験的なネタで自滅したのもある。
出場者が面白さを出し切ったという点では敗者復活の方が見応えがあったかもしれない。前回までの人気投票的な形式ではなく直接対決な形式にしたことで各コンビのネタにスポットライトが当たった感じになったし、敗者復活の緊張感も保たれたし、良い形式だったと思う。そんな敗者復活を勝ち上がった結果には納得だが、本戦では振るわなかったのは、単純に決勝で披露したネタだったら敗者復活を勝ち上がれなかったからで、もし同じネタを披露していたらもう少しだけいい結果になったかもと思ったりした。
優勝したコンビは来年も出場を表明しているが、「連覇したい」というよりはトップバッターからギリギリ残ったり周りが実力を出しきれなかった中で「次回はちゃんと優勝したい」という気持ちの方が大きいんじゃないかと推測している。まぁこればっかりは当日の順番次第だが。本人達の気持ちはどうであれ、次回もしチャンピオンに2連覇されると実質的に「該当者無し」な結果になってしまうので周りの実力もフルに発揮されることを願いつつ2024年大会も期待したい。
・2023年の個人的な仕事は、フォークリフトを運転できるようになってからはすっかりそれの仕事がメインとなった。当初はバック運転も慎重にしないと時々左右を間違うなどが残っていたが、現在は流石に慣れてある程度は無意識に動かせるようにはなっている。
自分で仕事する時にはミスを避けるようできるだけ自分のペースでやっているが、一般的にはどうしても遅いようで、他の人と一緒に作業する時にはその速度差に落ち着かない動きになりがちである。基本的には自分の実力不足なのだが、作業時間内で自分ができることをして無事に終えることを一番意識している。
朝は早起きで大変だが、周りはもっと早く出勤しており、僕も本来それに合わせなければならないが、それでも今の早起きよりもっと早くは辛いとして、その要望が通った上で出勤している。これは単なるワガママだけでなく、一応そう経験した時期があり、頑張ってみたものの、特に冬の時期だと暗い寒い状態の出勤の光景がトラウマとして残っている。UDLRアルバムで言うと「Resistance(2017年)」の時期で、「耐えながら作った」感じが滲み出た雰囲気になっている。
今の仕事をどれだけ続けるかどうかについては、今が続く限り特に変える理由はないが、逆に言えば「それ以上でもそれ以下でもない」感じであり、例えば勤務場所が変わり今より難しくなることがあると、変化のきっかけにはなる可能性はある。
UDLRとしてやっていること(音楽とか文章とか)が生活に繋がるかどうかイメージすることはできない。毎月10~20万の収入をエンターテイメントで得るのは大変そうだと毎週投稿しているyoutuberを見ていてわかるし、そう比べると今の自分のものが最大限の収入になっても毎月1-3万になるかどうか。それ以上の結果を得ようとすると自分らしさが失われ、「自分」という顧客が離れてしまう。今の自分の貧弱なエンターテイメントは仕事生活の合間だからこそ生まれるのであり、独立力は乏しいのである。
・今これを書いている2024年、年が明けてから地震とそれに関連した航空機の事故があったり、大物芸人が裏側を暴露され裁判の為に表舞台から離れたり、原作漫画とドラマ化でいざこざがあって作者が自殺する出来事があったりと、悪い出来事が続いている。というか、年号が「令和」になってから、感染症が世界的に流行したり、海外のあちこちで紛争状態になったり等、良い未来が全く見えてこない。侵攻を行ったりその被害を受けた国の雰囲気の変化を見てもわかるように、そうなってしまえばメディアのバランスも崩れるし以前の日常も失われていく。自分が住んでいる国も雰囲気で守られているだけであり、本格的に攻撃されたらどこまで動いてくれるかわからないし、そうなると「どうなるか」ではなく「どうにかせねば」となってしまう。そういった「最悪の可能性」は年々具現化しており...
まぁもっと身近なところで考えると、創作と発展はうまく行かないようで、前回の振り返りでも少し提案を書いてしまったように、漫画がそのままドラマ化するのは難しく多少の変更は絶対あるものだと思っているが、もちろんこれは色々なパターンがあり、改変の度合いや受け入れの程度によって変わってくる。単純な思いつきや製作側の好きなパターンの流用では、原作側やファンに変更として納得がいく説明にはならず、一方的な変更として不満が生まれる事になる。原作者側の納得と製作陣全員が満足できることの実現が望ましいことだが、とりあえず原作側の立場が大きくなってほしいと思う。
で、僕自身はやはり現状維持を望む年になるだろうが、具体的な準備を挙げるなら、今使っているMacbook Proがそろそろ9-10年目になり特に音楽制作では限界に近づいている性能なので、買い替えを考えるべきか。円安価格が続く現状では新品価格(Proシリーズは30万を超えている)で買おうとは思わないが、新品に近い中古品なら20万以内で十分実用的で現代的なMacbook Proが買えると思う(実際今使っているやつはAppleの整備済みのところから買ったもの)ので、今すぐではないがいつでもできる程度に貯金は進めておきたい。
2024/2/18
UDLR