1曲目は2分間のオープニングトラック、タイトルはアマチュア宣言みたいなもの。2曲目はメイントラックでドラムンベース。シュワっとした音は当時配ってた炭酸っぽいエフェクトからだったと思う。3曲目はややダークで、前述の通り現在の環境では再現が難しい曲。4曲目はこのアルバムのテクノではメイントラックと言える曲。メインの音はM1のChoir→Phaserエフェクト→StormGate1で作っている。5曲目はアルバム中編でよくある4~5分程度の中曲。後のアルバム「Re:Start」の「Be a Free Spirit」はこの曲を作り直したみたいな感じになっている。
細かい曲解説は2012年に書き下ろした解説(曲動画の説明文に転載)を見てもらうとして幾らか補足すると、1曲目「Silent Warnning」はMacbook入手からLogicインストールするまでの数日の間にデフォルトで入ってたGarage Bandにあった音素材で作ったもの。3曲目「Cyber Line 140」と5曲目「Investigation Computer」と7曲目「Cyberspace」は後の作品でリメイクしたり同級生がリミックスするほど、専門学校時代の中では自分の未来的音楽を提示した代表曲になっている。
8曲目「Fragments of Future 1」はこれ自体は単なる1分ループだが、番外編アルバム「Useful Trifles」の中で1分のループ曲や1分の視聴音源を作る試みをしており、その流れに続いての制作であった。結局以降のアルバムでそういった制作はせず「1」が放置され続けたが、17th「Approach」で久しぶりに取り上げて「2」を作っている。また1分曲という形式は最近のアルバムで販売イベントのプロモーション目的で制作を始め、当時よりも具体的な取り組みとなっている。
そんな感じで発展途上ながらも充実した作品にはなったが、これで参加した学園祭では自分の作品はあまり売れず失望した結果になった。 理由は数点あり、まずは単純に1年生の作品である事、自分以外の同級生の方が親しまれるジャンルの作品だった事、そしてジャケットが地味というか落ち着いた印象のデザインになっている事。 1点目は、これは自分が高校生の時にその専門学校の学園祭に参加したときに思った事で、やはり2年生の作品に注目しがちで1年生の作品はそれほど期待してない印象があった。2点目は当時CD出していた同級生のジャンルは民族音楽も含むオーケストラポップやロック系サウンドやヴィジュアルバンド経験者などがいた。 3点目が一番どうにかなりそうな理由で、特に作品前半は明るめでワクワク感が出そうな曲が多いのにそれがイマイチ伝わらない暗くて地味なジャケット、あるいは逆にそのダーク感を期待した割には明るめなサウンド(後半はダーク感出るけど)で、どっちにしろ中途半端になっているかもしれない。とはいえじゃあどうすれば良かったのかで思い浮かぶのは単に明るい感じしか出ず、自分としてはこの「Start from the dark」な雰囲気は結構気に入っており、未来はあまり変えられなかったと思う。
8曲目「Parallel Imege」は5分程度の中曲だが、中盤以降ディレイを長めに使った音が印象深く優秀な曲だと思っている。日本語なのに英語も使ったタイトル(ifの幻想)は英語タイトル(Parallel Imege)を自分なりに解釈したもの。9曲目「The Unknown Man」は前曲と次曲の繋ぎみたいな感じで特徴控えめなダークテクノ曲。日本語と英語がある意味真逆なところは各語でダークっぽく表現しようとした結果。10曲目「Hand to Hand」は、10thの「Under-C」とか15thの「Feel your flame」とか似たような強めの曲と同系統だが、その中で一番優れた曲だと今でも思う。「Hand to Hand」というタイトルは主人公と相方がドラマチックに手を繋ぐ場面をイメージしたが、実際は「戦闘」とのこと。まぁどっちも合っていると思う。
11曲目「Future」は前アルバムタイトル曲で、前作を作っている時から「Futureという曲どうしようか」と考えたりもしたが、普段通りというよりは前向きに展開しそうな雰囲気になり、Futureという曲名で表現したかったことは4~6割くらいできたんじゃないかなと思う。12曲目「Fragments of Future 2」の1は、5th「Science Fiction」にある1分ループの曲で、その時点では同様の手法でシリーズ化しようかなと思っていたがそういう制作は結局しなかった。それで1だけ存在しているのもなんか不自然だと思ったので今回拾ってみたという経緯。CD盤面だけ見ると11曲目の続編(の構想)っぽくも見えるし、結果としてダブルミーニングな感じで面白い形になった。曲自体はその1を意識しつつ膨らませたアンビエントドラムンベース。
10曲目「Partner」は制作時にイメージしたシンプルなフレーズから作っているが、試行錯誤して何とか大作にした模索的なテクノ曲。11曲目「Message for Future」は、元々前作でMessageとして出そうとした曲。8th「Square」のMirageのように大作アンビエントを目指したがそこまでには至らず一時的に没になっていた。その後10曲目の後の繋ぎなら使えそうと思い、前作と今作を繋ぐような曲名にした。
15th「Partner」は前作の良作から続く感じで制作を頑張ったが、完成後は地味な作品だと思うようになり、今作に飽きた感じで早々に次の制作に移るなど、しばらく自己評価が低いアルバムであった。何が地味かというと、音圧が薄めな事、全体的にアンビエント的で派手な展開がない曲が多い事、裏ジャケットのように彩度が弱い雰囲気になっている事、そして「Everyone has a problem」や「Feel your flame」のようにアルバムの中では強い曲でも他のアルバムと比べると色が弱く地味な感じが出てしまっている、という事。
1曲目「Think about my sound world」は前作の1曲目と同様の緩めのアンビエント曲だが、3分半と長めになり地味なオープニングに。元々その場所を狙った制作ではなかったがジャケットの世界を歩く感じで1曲目になった。2曲目「Everyone has a problem」は全員何かしらの問題を抱えているというタイトルの通り社会的な雰囲気を出そうとしたテクノ曲。3曲目「White Present」はクリスマスの日付の時期に仕事前の送迎バスの中で作り始めたものだったのでこのタイトルにした、自分なりのクリスマステクノ。
4曲目「Silent Motorway」は高速道路を淡々と走る様子が浮かんだのでこの曲名にした。3分半と短めだがそれよりはもう少し長く感じる不思議な曲。5曲目「In mind field」は808ドラムと幻想的サウンドで展開するアンビエント曲。6曲目「Business Landscape」は裏ジャケットのテーマな位置付けの夕焼け都会テクノで、彩度の弱さも再現した感じの地味さがある。7曲目「Dark Walker」はそんな6曲目の延長にあるような地味目なドラムンベース。ベースは入れなかったけど。
8曲目「What is time...?」はアルバム後半らしいエレクトロピアノメインの悲しさな雰囲気の短曲。9曲目「My Atmosphere」は10thにある「My Reminiscence」という曲に切なさと長さが似ていると思ったので似たようなタイトルにしたが、曲の冒頭がタイトル含めて体臭漂う感じになってしまったのでタイトル変えた方がいいかなと今ではたまに思う。10曲目「Feel your flame」はこれもアルバム後半で準レギュラー的な情熱的テクノで、この時に和音を組み合わせて作った音色は自分なりのオーケストラヒットとして今でもたまに使うことがある。
11曲目「Sleep in water」は評価低かった当時の中でも良アンビエントテクノと言えた曲。タイトルは水の中で眠るという、人造人間とか出産前の赤ん坊とかの静かな幻想をイメージした。12曲目「Message」は恒例の前アルバムタイトル曲だが、声ありきのタイトルにどう表現しようか悩んだ。最終的に「声っぽい音色のシンセ音源を使う」という手法に落ち着き、緩めのアンビエントテクノになった。13曲目「Grooving forever」はこれも緩めのアンビエントテクノで、タイトルは当時話題になった、有名テクノユニットのメンバーが薬物で逮捕された出来事からで、僕も当時twitterでそれなりに考察ツイートを集め、自分なりの意見の方向性を固めようとした。曲自体はそれとは関係なく、1曲目みたいな散歩の帰りみたいな感じ。
アルバムジャケットは一見無機質なビルの画像だが、ビルとビルを電線で繋いでいる感じで「Partner」と説明できる形にしている。裏ジャケットはシンプルな文字配置と夕焼け的風景で「Business Landscape」をイメージ。ディスク盤面は「Sleep in water」をイメージで、母校の専門学校を訪れた際にVJ(クラブの映像)実験をやってたので撮った写真から加工して水っぽくした。ディスクの文字配置は「Resistance」同様、ディスクの丸さに合わせて配置しようとしたが、左側はできても右側がうまくできず試行錯誤感が残る結果になり、以降はこの並べ方はやってない。
6曲目「Think about none」は909スネアの砂っぽさを生かしたアンビエントのドラムンベース。タイトルは英語タイトルだと「無について考える」、日本語タイトルだと「考えるのをやめる」とある意味真逆に表現したが、どちらが正しいのかは時と場合によると思うのでリスナーに任せた形。ちなみに僕は英語タイトルの方が正しいと思う時が多いが、日本語の表現の方がカッコいい。7曲目「Look Around scape」は4分のアンビエントテクノポップで、タイトルは「Look Around」と「Landscape」をくっつけようとしてできた表現なので「scape」という謎な単語ができてしまっている。僕としては「Landscapeの簡易的表現」と思っていたが、調べてみたら「花茎」とかが出てきた。まぁそれはそれで面白い。
9〜11曲目は当時の自分の心境が色濃く出たテクノ3曲で、9曲目「Warning for Exit」は退職を控えた状態をタイトルで表現し、11曲目「True Lifework」も退職後の音楽制作を頑張る意気込みをタイトルに込めている。10曲目「Energy」がこの制作期間中の核の一つになった曲で、2016年の11月に原曲が出来ており、朝の暗い出勤の中でこの曲を聴きながら頑張ろうとしたのが強烈に印象に残っている。
・ジャケット裏は曲目とクレジットを表記するための役割で、クレジットの文章はたまに変えている。専門学校時代の作品は著作権的な注意の日本語文章も入れていたが、卒業後は「そんなに堅くするものでもない」という理由で単にクレジット的な表記のみにしている。クレジットは長い間「All Produced by UDLR」とだけ書いていたが、「全部作った」の表現では、音楽とジャケットと制作などやっているとは伝わらない気がして、12th「Energy」以降はやっていることをそれぞれ表記する感じの文にした。あと「 Thank you for your interest. 」という文章も入れているが、自分でCD売る時はほぼ対面式での販売でありリスナーの購入をしっかり確認して売る事ができているという事で、「興味を持ってくれてありがとう」と自分なりの謝辞である。 画像としては、表ジャケットの裏側的な表現が多く、表ジャケットに使うには地味な感じでより風景的な感じが多いし、曲目やクレジットなどの文字を入れるので画像としては余白が多い見た目になっている。