UDLR Log

マイペースな電子音楽制作者による長文サイト

(解説) UDLR / Objects(2012)

6月後半に、使っているポイ活アプリのせい(50GBくらい消費していたらしい)で6月残り1週間のタイミングでほぼ通信規制寸前の状況になり、外でのスマホ利用に色々と制限がかかる事になってしまったが、色々考えた結果、一種のデジタルデトックスとして、オフラインでもできる事に取り組もうと考えた。という事で新作制作とかでなかなかできてなかった、自分のアルバム解説をまた書いていく。

 

Objects

Objects裏

Objects盤面

Objects曲目

udlrsound.bandcamp.com

(9th、2012年作品)

 

 

多少の分厚さとドラムンベースが前面に出た未来音楽

前作「Square」と同年の発表だが、前作は専門学校2年目(2011年)の学園祭(10月)が終わってから作って4月に発表、このアルバムは専門学校卒業1年目(2012年)の学園祭で販売と、専門学校時代と変わらない流れで作品を制作している。もっと言えば間の6月にドラムンベースEPを作って公開しており、専門学校後期〜卒業1~2年目の作品発表は今の自分には出来ないくらいのハイペースであった。

 

プライベートでは、専門学校を卒業した後も仕事は決まらず、しばらく専門学校の一時的な学科に在籍して就活していたが、ドラムンベースEPを発表したあたりから仕事が決まり、このアルバムはその仕事をしながら制作した流れ。結局その仕事は期間限定という形になり2012年末で離れて、その仕事で得た金でWeb制作を学びにいくという2013年に続いていく。(ちなみに2012年で仕事していた会社には数年後再び声がかかりまた入社して仕事したが、その顛末はResistanceの解説を参照。)

 

このアルバムはジャンルで言えば、テクノ曲が1,3,4,5,7,10、ドラムンベース曲は2,6,8,9、最後の11曲目はアンビエントという構成。

少し前に出したEPと合わせて比較的ドラムンベースが目立っているが、これは少し前からドラムンベースの曲を色々見つけて、それに影響されてドラムンベース曲を作りやすくなったのが大きい。

ドラムンベースはテクノに興味を持ったのと同時期に知っていたが、当初はUnderworldやKen Ishiiのアルバムに入っている一部のドラムンベース曲とかニコニコ動画にあったDJmix、4Heroのアルバムくらいしか知らなかった。その後、ブックオフでドラムンベースコンピを買ったり当時youtubeにあったPariahやJ-lazeというアーティストの曲を聴いたりなどでドラムンベースの世界が広がっていった。

 

アルバムの雰囲気は、全体的にはElectronismに近い感じでそこから少し分厚いサウンドになった感じ。2015年の「Re:start」以降自分の暗い部分が前面に出てくるようになるが、このアルバムは暗めの曲は少しありつつ本質的にはまだ明るいのが全体を占めているかな。

 

3,4,10曲目などでよく出てくる刻みのエフェクトは、当時フリーでダウンロードできていた、StormGate1というゲートエフェクトのプラグインを使ったもの。古いプラグインなので現在は入手・使用できず、今は再現できない曲になっている。3曲目はそれに加えて期間限定で無料入手できたmoogシンセの音源をメインフレーズに使っていて、余計に再現が難しい。

 

1曲目は2分間のオープニングトラック、タイトルはアマチュア宣言みたいなもの。2曲目はメイントラックでドラムンベース。シュワっとした音は当時配ってた炭酸っぽいエフェクトからだったと思う。3曲目はややダークで、前述の通り現在の環境では再現が難しい曲。4曲目はこのアルバムのテクノではメイントラックと言える曲。メインの音はM1のChoir→Phaserエフェクト→StormGate1で作っている。5曲目はアルバム中編でよくある4~5分程度の中曲。後のアルバム「Re:Start」の「Be a Free Spirit」はこの曲を作り直したみたいな感じになっている。

 

6曲目はドラムンベースの2分曲。2分曲はやはり音楽ゲームっぽさは少し意識するよね。7曲目と8曲目はそれぞれテクノとドラムンベースの8~9分の曲だが前半曲と終盤曲ほどこだわった感じは多くなく語りにくいが、リスナーにとっては長尺だが聴きやすい曲かもしれない。

 

9曲目はPariahの「Resilience」というドラムンベース曲から影響を受けて作った曲。せっかくなので自分なりにドラムンベースアーティストPariahについて紹介すると、典型的なドラムンベースではなく、打ち込みで作ったような手作り感があるのが特徴のサウンド(もちろん典型的なサンプルで制作している曲もある)。自分にとって興味深いのは、一聴すると簡易的なサウンドだが3人で作られているという事で、この音にどうやって3人分の要素が入っているかと、細かい音を聞き込もうとするきっかけの一つになっている。そうして聴くと隙間が多そうな空間だが細かい音で繋いでいる感じもわかり、自分にとって作り込みの指標になるアーティストとなった。90年代後半から2000年代前半が主な活動期で、その後は3人の内の1人が名前を引き継いで活動しているようである。新曲を出している他、当時の活動期にネットで限定公開していたと思われる過去曲もしばしば出していて、youtubeで転載されていたのを公式で聴けるようになってきているのはありがたいが、それでリリース年と実際の制作年が一致していないことも多いので新曲聴きたいなら注意したい部分ではある。まぁ実際の新曲と過去曲は当時の質感に違いがあるのでファンなら聞き分けがつく。

 

10曲目は前アルバム曲で14分と、前作のMirageほどではないが長めの曲。肩の力が抜けうまく展開され、前アルバム曲の中では薦められる良さがある曲だと思う。11曲目は前作に続いてビートなしのアンビエント。いい雰囲気だが「寝る前に聴く曲」という観点ではフレーズが動きすぎで、次回作以降の最終アンビエント曲は寝る前に聴けそう感を意識して作っていく。

 

アルバムジャケットは勢い重視で特に狙った感じは無いが、アルバムメイン部分(Another Mindと後半曲以外)に合ったカラーだと思う。裏ジャケットは一見スッキリしているが曲目を見やすくする構成にはなっていないので現在の自分ならそこにメスを入れると思う。実は前作Squareでうっすら見えるビルと同一の写真を使っている。ディスク盤面は神戸の商業施設から撮った写真だが、実物のCDでは曲目部分が細かすぎて見にくい感じなのが反省点になっている。

 

このアルバムの制作段階で既に次の作品タイトルは「Freedom」にしようと思った理由は次回で10作目→自由という単純な発想から。で次回は「10番目の自由」にしたいと思ったのでこのアルバムで「9番目の目標物(Objectの日本語訳の一つ)」にして、以降アルバムの邦題は「⚪︎番目の△△」という形で落ち着いている。

 

そんな訳でこのアルバムは初期の情熱性や後期の成熟感に埋もれた過渡期の作品であることは否めないが、もちろん単体としては悪くない内容で、当時の情熱で制作された未来音楽やドラムンベースが聴きどころになっていると思う。

 

 

このアルバムからベストアルバムに入れるなら、

Another Mind→アルバムカラーからは外れている色の曲だが、単体ならまとまりがあるのでベストアルバムに組み込めると思う。

 

Future Commutation→アルバムカラーで選ぶならやはりこの辺になるが、ちょっとゴチャっとしているのが難点かなと思うので次点で。

 

Square→Miregeに続く前アルバム曲の長尺曲で、ベストアルバムの方向性次第ではMirageに譲られそうだが、前アルバム曲という縛りならMirageと同時に収録できると思う。

 

2026/6/27

UDLR

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第10回音けっと参戦記

2026年6月14日に大阪難波で行われた同人音楽イベント「音けっと」、僕は新作で「monoLR / MTLP5(5th)」、以下旧作でmonoLRの4thやUDLRの21〜16th等、アルバム9種類で参加した。

 

イベント第10回での主な変更点は、参加者の内の希望者で行われる会場内にマイクを通して自己紹介する「マイクパフォーマンス」がそれまでの3分以内から1分と短くなった事。僕はその事について以前の音けっと記事の中で若干の懸念を表明したが、結局のところ新作の「1分間テクノ」をしっかり流せれば問題なく、実際の本番でも前後に最低限の説明(サークル名と販売場所)をした上で無事に1分間テクノを流すことはできている。当日では1分間の短縮について「参加希望サークルが増えた為」と説明されており、後からリストを見ると確かに増えてたので納得ではある。

 

今回の試聴体制はノートPCではなくスマホ→オーティオインターフェースで繋いだ形。この変更はPC側で想定した試聴スタイルが出来ないバグがあったので仕方なくだったが、スマホの中で一つの大きなプレイリストで提示したことで新作だけでなく旧作も気軽に試聴され、それで旧作も少し売り上げる事ができた。なので、新作と旧作関係なく印象で選んで欲しいと願う僕としてはこの方が自分の狙いに近いやり方かもしれない。

 

売り上げの結果は、前回の第9回ではUDLRアルバムが新作でそこそこの結果を残していて、今回はそれに及ばないかと不安だったが、結果は前回と同等になったのでよかった。たぶん事前の告知の画像と、当日のマイクパフォーマンスで流した1分テクノ、それぞれで良印象に感じた人を増やすことができたと個人的に推測している。

 

そんな感じで結果としてはイベント参加費5000円を超えたので良かったと言えるが、イベント中の多くは我慢の時間になるのはまだまだ変わらない。その辺がよくわかる瞬間は一般客が通過するところで、一応目を通したのは分かるがなんの反応を示さず素通りされるのが圧倒的に多い。もう一つよく分かるのがイベント後で、戦利品として購入したものをSNSでアップするのがよくあるが、そういった写真の中に自分の作品が写るのはほとんどない。知り合いの方なら僕の作品が写っていることはあるが、全く僕のことを知らない人から自分の作品を購入させるのはとても難しい事がよく分かる。

 

自分以外の作品と自分の作品の違いは、音楽以外ではやはりジャケットデザインやCD生産などを外部に任せている所から生まれる、CD自体の品質感も大きい。一般の1000〜2000円で売られている作品を見ると、リスナー各自の世界観の拡充に貢献できそうなモノばかりで、自分の派手さが無い手作りの500円CDは埋もれてしまうだろう。自力で作っている500円といろんな所と協力して作っている1000〜2000円のCDの価格差は当然と言える。

 

難しいのは、ならば自分がCD生産を外部に頼むなど外側の品質を上げたところで、内容は汎用さを目指したBGM的テクノ音楽なので、売り上げ上昇は限定的にしか見込めず、それだと赤字になってしまうという事。旧作のCDを値下げせず500円のまま続けているのは製作費の回収の側面もある。この辺は自分でも触れた事がある、同人作品のCD価格の難しさについて語っているXのトレンド記事に通じているところがある。

 

と、上の文章は若干の嫉妬みたいな感情から数行の文章に膨らんだものになっているだけなので、今後も「傾向と対策」よりは自分の作家性の解放と発展に努めるのみである。周辺の参加者と比べるといまだに閲覧数が微妙だからこそ書ける文章でありました。 

 

僕の同人音楽の関わり方は、基本的に自分が好きであったりハマっている音楽ジャンルの作品のみ興味があり、それ以外のものはむしろ避けている傾向にある。商業音楽より自由という意味で好きな場所だが肝心の好きな作品はかなり少ない、というのはずっと前から変わらない。

 

実際に購入した同人CDは以下の通り

左の方の詳細

 

 

あと専門学校の時にハードコアテクノにハマり始めた時、積極的に探したのは同人サークルだったHARDCORE TANO*Cで、特にコンピシリーズのHARDCORE SYNDROMEの1~4が最も好きだった。しかし5でちょっと雰囲気が変わったと感じ、以降あまり追いかけなくなっていった。この辺も自分の好みの一例と言えるだろう。

 

 

で、今回のイベントに話を戻すと、自分は販売側なので基本的にはリスナー側として作品購入することは無いが、今回は久しぶりに作品購入に出費している。いつも買ってもらってばかりで自分も買わないといけないと思ったので動いた形。

上のツイートだと買った作品以外に興味なかったんじゃないかと思われそうだが、他に興味あったのは、FREE CONNECTION 3とか、同人サークル「Diverse System」から出ているテクノやBGM的なコンピレーションとか、まさに同人作品の中で僕が興味ある方向性の作品だったが、自分の販売に専念とかちょっとビビったとか行くきっかけが無かったとか、そんな感じで遠くから見た程度に終わっている。

 

さて、半年後に出す流れのUDLRの次回作だが、monoLRの制作が終わりCD生産の段階から少し探っており、具体的には18th「Archives」みたいに過去作の時期に制作したが未発表になった曲をメインにしたアルバムをやろうと思う。Archivesの場合はその過去作発掘の作業がメインで、雑な曲がたくさん集まった内容になってしまっており、まぁArchivesはそれで良かったと思うが、今回はもう少し新曲として発表できるような作り込みを意識してもいいかなと、いろんな曲が集まりそうな中で構築中な段階である。特に2016〜2017年の時期にやろうとした曲はEnergyResistanceMessageとは違うアルバムを想定しており、当時のツイートにも仮ながら構想している作品のイメージを投稿していた。
という事で次やろうとしているアルバムのタイトルは当時頓挫した「Story」で、当時のリベンジでもあり、最新作Dreamsに続く流れとしても今だからできるタイトルになりそうだ。

 

改めて自分の作風について、多数派のポップスとかロック系などメジャーな作品から好きな作品を見つけられない少数派リスナーにこそ聴いてもらいたい、でもあくまで汎用的な音楽を目指し、大きくはないが確かな個性を出そうとしている、一言で説明するにはややこしいスタイルで可能性を模索し続けている。

 

2026/6/23

UDLR

(ポイ活アプリのやりすぎで通信制限中)

 

 

 

 

 

(解説) UDLR / Square(2012)

今年のアルバム制作とかネット企画の参加とか自分用のカスタムイヤホンを作ったり記事にしたりなど、前回のアルバム解説から数ヶ月経っているが、それらがようやく落ち着いたことで再開していこうと思う。アルバム20枚記念でアルバム解説を始めて既に21枚目のアルバムができているが、まぁマイペースに書いていきたい。

 

Square

Square裏

Square曲目

 

udlrsound.bandcamp.com

(8th、2012年作品)

 

重圧から解放され、自分の世界を追求し始めた独立作

 

2012年4月末に公開。専門学校を卒業してから発表したアルバムで、時期から分かる通り卒業する前に作っていたのが大半である。公開時しばらく仕事が決まってない状態で「新卒扱いにするための一時的な学科」でのんびりしていた。その後一応仕事が決まって時が進んでいく。

 

これまでUDLRのアルバムは専門学校時代は学園祭で販売していたので、ネット公開したいが慎重になってた時期で、例えば6th「Electronism」はネットでの初公開時は何曲か削ってのEP形式だった。で、このアルバムはそうした販売機会は無く、自分が自由に扱って公開した初めてのアルバムとなった。なのでネット公開前提の作品で、CD化して販売しなかったので盤面の画像は無い。

 

だいぶ前の制作なので具体的にはあまり思い出せないかもだが、当時ネット企画でリッジレーサー的音楽の募集があった等、未来音楽をよく作っていた時期(実際にリッジレーサー的企画に合計4曲ある→アルバム1アルバム2)で、専門学校の学園祭が終わってからの制作で肩の力が抜けて、忙しかった時期よりは自由に音楽制作をしていたと思う。で、専門学校から離れて自由人になっている間にのんびり仕上げて完成と公開をした流れ。

 

専門学校の後半の時期からネット企画に参加し始めたこともあって、アルバム公開した時には何人かが宣伝してくれたり僕の曲をRemixしたりなどの交流があったりした。残念ながら当時交流していたが現在はアカウント消滅などでやり取りできない方も結構いて、もう15年くらい経っているんだなぁとこういうところから過去を感じたりする。

 

まさにスクエアな正方形とポップな文字と灰色の背景で構成されたアルバムジャケットを作り、それでアルバムの方向性が決まった感じがした。当時のツイートによるとアルバム公開の数ヶ月前の2011年末には仮バージョンができていたようだ。当初は背景にビルが無かったが、これはこれでシンプルで良いがもう少し作り込みが欲しかったので、背景にうっすらビルを加えた感じに落ち着いている。

 

後付け的だがコンセプトアルバムの気持ちが少しあり、Access→Log In→色々な曲→Log Out→Mirage→Zzzという流れで「インターネットに入って楽しみ離れて休む」形になった。アルバムカラーは白色な感じなので、Science FictionやElectronismとは違った雰囲気の未来音楽といえる。

 

1曲目「Access」はOP曲だが2:40なのでやや長めだが、アルバムの世界観の入り口として表現できている。2曲目「Log In」は実際のログインよりも長尺になってしまったが、電脳世界にゆっくり入っていく感じを狙っている。3曲目「Prism Grove」はディレイのエフェクトを使ったヘンテコな小曲で一応音楽ゲーム的なギミックも意識している。

 

4曲目「Sunset City」はPS2ゲームリッジレーサーVに出てくる夕焼けの街みたいな雰囲気をイメージした。そう書くと上記のリッジレーサー的音楽に行けそうだがこの曲は多分最初から自分のアルバム用に作っており、ゲーム用というよりはBGMよりのテクノになっていると思う。

 

5曲目「Race Relay」は2000年前後の未来的なレース番組で作った曲。
当時参加していたネットレーベル繋がりでnegiさんという方がリミックスしてくれるというので素材を送り、自分の誕生日に合わせて実際に公開してくれた。ただ1~2年の間に本人のアカウントが消滅し、僕はいつでも聴けると思ってダウンロードしてなかったので、現在聴くことができないという痛恨のミスを冒している。覚えている範囲でその曲の特徴を書くと、中盤のシンセフレーズとコードシンセがメインで展開されていて、シンセフレーズがギター音色になってナチュラサウンドになっていて、コードシンセが小刻みで、リズムがヒップホップで、知っているフレーズなのにテクノとは違うジャンルになっていてまさにリミックスらしい変化を楽しませてくれた。自分のHPのこの作品ページにこの曲のリミックス用素材を付記しているのはnegiさんに渡したものそのままである。

 

6曲目「Information Field」はテクノというよりElectro Popとかテクノポップに近いゆったりな曲だが、2年の授業の時に「みんなで音楽ジャンル辞典を作ろう」という企画の中でこの曲の部分をテクノとして出してしまったことがある。7曲目「Cosmic Grove」は宇宙のレトロゲームを表現した小曲で、冒頭若干音量を下げているのはそのままだとノイズ的な不都合があったのでそれを避けるための苦肉の策。

 

8曲目「Utopia 02」はドラムンベースで、色々聴きたかったが探し方がわからなかったジャンルをこの頃自分なりに好きな曲を色々見つけることができたのでそれに影響されつつ作ったのがこの曲など。02とあるが01もあり、当時の音楽サイトmuzieに公開していた。ドラムンベースは同年のEPや9thアルバムでも制作を発揮しているが、その辺は次作の解説の時に。

 

9曲目「Log Out」は2曲目の続きというよりは旅行から離れてゆっくり戻る感じの動きを狙っている。ログインとログアウトそれぞれ大袈裟な曲になったが、日常というよりは、まだ自分の電脳世界を持ってなかったor持ち始めた頃で多くが新鮮さがあったのを表現した形。

 

10曲目「Mirage」はこのアルバムが良作である事の4割を担っている曲で、前アルバムタイトルかつ約18分の大作アンビエント。序盤に少しパーカッションがある以外はビートレスで、ソフトシンセ「FM8」のシンセ音から展開していく。そんな感じでシンセの音に引っ張られている部分はありつつ、シンセやエレピのメロディで明るさと切なさが発揮され、奥深いマインドの世界に連れていく展開。当時の自分の最長曲は6thの「Science Fiction」だが、あれは複数の章で作った物語的な曲なので、同一の雰囲気で18分近くできたのは一つの快挙であった。

 

11曲目「Zzz」は、10曲目の流れを続けたビートレスのアンビエント。これの狙いは、自分がこれをCDで再生して、最後のアンビエントを聴きながら寝る、という形にしたかったという事。なので、以降のアルバムでも最終曲をビートレスのアンビエントにすることが何回か出てくる。裏ジャケットの空虚的な雰囲気は10曲目と11曲目の雰囲気を意識している。

 

一般向けのCD化はしなかったが、自分用にCD化した他、今後数年くらい関わりが続く母校の専門学校でも1枚プロモーション的に1枚作って渡しに行ったはず。この辺はtwitterには残さなかったので正確ではない部分も多いかもだが覚えていることを書くと、その時にいた先生はP-model他でメンバーだった人で、この方は授業後半までその経歴を具体的に把握しておらず終盤になって確認して驚いた事がある。授業最終回はわざわざキャリア初期に参加した作品のニコニコ動画(現在は削除されてる)を先生の前で聴き関連話を引き出し、これもちゃんと買ったP-model最終作を持ち出しそれにサインを書いてもらった。その授業最終回か卒業後か忘れたが、「辞めたらコロすよ」と過激な表現でエールももらっている。

 

そんな感じで、専門学校の慌ただしい時期から解放されて肩の力が抜け、当時好んでいた雰囲気の影響を受けつつ制作した、自分の未来音楽的アルバムの自己ベスト的作品である。

 

「Square」からベストアルバムに入れるなら以下の2曲

Race Relay→4分程度なのでコンパクトでわかりやすいテクノ曲になってて使いやすい

Mirage→ここからは2曲選出にしたのはこの曲が長いのと他の曲はアルバムの流れで聴いてもらいたい世界観だと思ったので

 

2026/1/28

 

 

 

 

 

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大阪難波の同人音楽イベント"音けっと"

12月14日に9回目のイベントが行われ、僕は直近のネット企画参加からの繋がりか新作が好評だったからかいつも以上に売り上げを得る事ができた。なので満足しつつも次回もその存在感を維持したい使命感でレポートを書こうと思う。
その前にブログでは音けっと単体の紹介をしてなかったので、現時点で9回皆勤の自分の視点で音けっとについて書いていく。

 

僕は高校のPC部で音楽制作を始め、高校時代は文化祭で作品を公開し、卒業後は神戸電子専門学校(今回のマイクパフォーマンスでこの学校の名前を挙げている場面があったので自分も表明してみた)で音楽制作などを学んだ。以降主な作品発表の場は専門学校の学園祭で、2012年で卒業した後も4~5年ほど卒業生として学園祭で作品出して関わり続けた。しかし段々専門学校と接する機会も薄くなってきてどうしようかなと少し思っていた中で、DTMサイトで関西版M3といえる同人音楽イベント「音けっと」の始動を知った。本家M3は関東なので行けなかったが大阪なら行けるという事で、すぐに申し込みして準備をしたのだった。

 

初回の参加のみ、弟もボーカロイドの曲を作っていたという事でそっちメインでの参加となり、ジャンルはボーカロイドで弟名義(サークルはSuppositions Science、代表者はタルジオ)。そこでの作品は僕も1023名義で少し関わっていたが、一方で同じ場所の中でUDLRやmonoLRとしてボーカロイド要素が全くないテクノCDも出している。定期的に音けっとに参加して自分の作品の購入やレポートしている方とは実は初回の時点で関わりがあり、当時のレポートにも自分の作品が入っている。
その弟の出したCDだが、当時から反対していた事だがCD制作を業者に頼んで100枚も生産した挙句、当然この日だけでは完売できず大量に在庫が残っているが以降の販売機会は積極的に作らないまま家の隅っこで大量に在庫が残った状態になっている。明らかな無茶で赤字を生み出した例の反面教師といえる。
(身内ゆえにボロクソ言っているが上記リンクでの受付はまだできるようなので、興味を持った人は買ってあげてくださいと言っておく)

 

第2回以降は単独となり自分のやり方で参加するようになった。販売助手は2回~6回目は専門学校時代の同級生を呼び、軽めの同窓会的な日にもなっていたが、7回目で体調不良でキャンセルで以降も都合が合わず同行しなくなり(仲が悪くなったのではなく疎遠になっただけ)、そこからは自分1人での参戦で、現在は1人に慣れたこともあり助手なしで頑張っている。
参加する時の名前は、当初は自分のHPにある「Four Directivities」を個人サークルとして使っていたが、綴りがわかりにくい読みにくいで自他共に使いにくい名前だったので、6回目以降はそのままUDLRで参加している。

 

リスナーとしての参加では、やはりテクノの参加者がいたら気になる傾向にあり、何回か買った事はある。初期など何回かゲーム音楽の関係者の参戦もあり、おそらくSampling Masters AYAさん本人が売り子として参加していた第一回ではレイジレーサーリミックスとか買っている。販売助手がいた頃は販売席から抜けてリスナーとして回ったりもしたが、単独となってからは一時的な受付やトイレ以外では抜けることは無いのでリスナーとして関わる機会はほぼ無くなっている。

 

初開催以降半年に1回の年2ペースで開催され、僕はそれに合わせて新作を出している。と言ってもUDLRのアルバムを年2で出すのは今はしんどいので、多少シンプルな制作を意識した別名義monoLRを作りそれと交互に作品を作る形で年2ペースを実現させている。monoLRは構想自体は前々から少しあったが音けっとに参加するために具現化できた別名義と言える。

 

2019年の頃には年4ペースの構想が発表され、どうしようかなと思っていた矢先に皆さんご存知の新型コロナと緊急事態宣言である。オリンピックが延期される程の状態だったので当然音けっとも中止と中断を余儀なくされ、同時に専門学校との関わりも途絶え、自分自身も販売機会を失った。ただ年1ペースのUDLRアルバムの歩みは止めたくなかったので、将来のちゃんとした作品発表に備える意味でyoutubeの長尺動画という限定的な仕様で作品を公開している。
そんな感じで4年ほど休止状態でいつ復活するか不透明だったが2023年後半に翌年1月の復活開催がアナウンスされ、新作の制作と同時に中断期間にネットのみの公開だったアルバムをCD化して空白期間を埋め、現在に至っている。

 

そんな訳で参加記録は以下の通り(作品は音けっとで初めて出したもののみ記載、作品リンクはbandcampで公開しているもののみ誘導、レポートは音けっと以外にも様々な同人イベントに参加している方のサイトから、第⚪︎回のリンクは自分で作ってツイートした時の告知画像)

第1回(2018/6/3):monoLR1stUDLR13th(レポあり)

第2回(2018/12/2):UDLR14th(レポあり)

第3回(2019/6/23):UDLR15th(レポあり)

第4回(2019/12/8):monoLR2nd(レポあり)

(無念の空白期間、UDLRはこの間に年1ペースの作品発表は継続)

第5回(2024/1/21):UDLR16th,17th,18th,19th

第6回(2024/6/1):monoLR3rd(レポあり)

第7回(2024/12/1):UDLR20th(レポあり)

第8回(2025/6/1):monoLR4th

第9回(2025/12/14):UDLR21st(レポあり)

こうして書いてみるとUDLRのアルバムは現時点で9枚販売できている。ちなみに専門学校の学園祭で販売したのは5〜7,9〜15枚目のアルバム(8thはネットで直接公開したのでCD化と販売はなし)で通算10枚。専門学校時代のみの活動だったDr.ULと音けっと以降の活動のmonoLRも含めたらどっちも14〜15枚くらいになるので、もう少し続けば音けっとが自分の一番の主戦場と言えるようになる。

 

 

以下は細かいトピックについて自分なりのやり方を書いてみる。

 

 

・マイクパフォーマンス

イベント時間中に希望者が数分の時間でマイクで自己紹介するアピールタイム。ビルの1フロアという小規模な空間で行われる音けっとならではの特徴的な時間と言える。自分の音楽やジャンルの紹介もあれば、歌える人が各自の曲とかデスヴォイスを披露したり、スマートフォンから音楽を流して会場に試聴させたりなど、それぞれのやり方でアピールしている。
当初は単なる自己紹介や歌える人がマイクを使う事が多く、喋りが得意ではない自分は消極的だった。しかしスマホを通して曲を直接聴かせる例が増えた事で、マイクを通して大勢に聴かせられるという事で、第6回から自分も参戦している。
参加するにあたってクロスフェードデモみたいな曖昧な聴かせ方は嫌だったので、このために1分間の曲を作りスマホから直接聴かせ、その前後で説明するスタイルで行った。効果は有効で、パフォーマンス直後に「流れた音が気になったので来ました」と購入してくれたのが何回かあった。
マイクパフォーマンスでのルールについて、僕が参加し始めた頃から5分くらいの長時間になる参加者も出てきたので、その次くらいから3分にルールが明確化されている。しばらくそのルールで運用されていたが、10回目となる次回はさらに短縮で1分とメールで通知されている。理由として「サークルとの対話を重視している来場者が多かった」みたいな感じで説明されており、大袈裟な言い方だがマイクパフォーマンスが邪魔と捉える人に配慮された形になった(一応メールでは「パフォーマンスの需要も多いですが」とパフォーマンス側への言及もある)。まぁ確かに会場内でいきなりデスヴォイスとか熱唱が響いたら驚くかもしれないなぁとは思う。
しかし自分含む弱小サークル側にとってはリスナーがいない時間の方が長く、全く見てくれない参加者を振り向かせるためにマイクパフォーマンスは活用したいし、なんなら僕は前半と後半に1回ずつ実施したいと思っている。内輪向けの助長は参加者の満足度の差が生まれる元になるので、マイクパフォーマンスとかイベントで初めて知るきっかけのようなものをアシストして欲しいと思う。

 

 

・試聴環境

試聴はノートPCで曲を揃えてフル視聴できる状態で好きに聴いてもらう形式。気軽に聴いてもらいたいことを示すために自分側の椅子をリスナー側に置いたこともある(他はやってない独自の取り組みになったが、通行の邪魔になる一面もあったので1回だけで自重している)。
試聴環境は長く安定せず最新回でようやく最適な形ができていて、現在の形式は、Macbook Air→ポータブルDAC(一例)→ヘッドフォンATH-AD500X。
長い間ヘッドフォンではなくイヤホンを試聴用に使っており、それは荷物としてのヘッドフォンを持参するのが面倒だった他、2024年当時はイヤホンの新たな選択肢として中国メーカーのもの(中華イヤホンという総称もある)を他人に薦めたい気持ちもあった。ただ同人音楽好きとオーディオマニアを兼任している人は少ないというのもその時にわかった。
そんな感じで試聴アイテムとしてのイヤホンを試して定着を試みたが、やはり個人用のイヤホンは色々な人が使うのに装着感や使用感が気になる場面が多かったので、音楽販売イベントでの使用には向いていないと悟り、ヘッドフォンを探すことになった。家電屋の中で色々とヘッドフォンを聴き、それで見つけたのがATH-AD500Xであった(メルカリで5000円で購入)。
ATH-AD500Xは開放型ヘッドフォンで、開放型というと音量大きくする必要があるがこの機種はそこまで大きくしなくても聴ける音量になるし、多少のリスニング補正がある機種だが自分の作品は時期によって音の質が違うので補正がある方が都合がいいし、音楽販売イベントの試聴に向いたヘッドフォンだと思った。

 

 

・ブース環境

各参加者によって色々と工夫やエンターテイメントが見える空間だが、僕は試聴と販売作品の確認ができればそれで良いとして装飾に力は入れていない。例えばほとんどのブースで販売エリアに敷く布は、僕は「使わない事で逆にエリアの判別になっている」として用意しない方針。この辺はかつてヘッドフォンを用意しなかったのと同じ理由で荷物になるから少しでも身軽に動くためになる。
そんな感じで試聴と作品以外は質素な場所だが、とりあえずUDLRである事を示すために「UDLRとTechnoとAmbient」の文字紙を机に置くことで見つけやすい形にしている。
試聴してくれた方には追加の情報提供として、聴いている作品のジャケットや盤面の画像と邦題が書かれた紙を見せて、耳だけでなく目でも作品を把握してもらえるようにしている。CD未開封だと表ジャケットと曲しか見せれない事が多いが、僕の場合は裏と盤面と邦題にもこだわりがあるのでそこでも興味を持ってもらいたい。

 

 

・名刺

かつては音けっとに参加した時に交流アイテムとして必要だなぁと思ったのは名刺で、その次の回で実際に作成して持参し、なんなら今でも少し家に残っているが、現在は持参せず、名刺交換はしない状態になっている。
なぜかと言うと名刺の必要性に疑問を感じたからで、名刺とか自分のHPにも一応連絡先の情報を入れているが、そういったところから連絡が来たことは全く無い。たまに名刺だけ貰いにくる客もいたが、多分その名刺を使うことはないだろうし、試聴もしないですぐ離れていく様子は正直良くは思わなかった。
自分のアルバムのクレジットにも一応自分のメールアドレスを記載しているし、アルバム無く情報が少ない中で連絡取りたい場合は普通にtwitter(X)から来てくれるだろうし、そうなったら名刺なくてもやり取りできるという事で不要と今は思っている。(以上実績ないアマチュアの意見でした)

 

 

・価格設定と旧作の扱い

作品価格は専門学校時代から一貫して1枚500円。これは僕がリスナー側で買いやすいと思う値段で、リスナーが買いたいと思っても値段を理由に断られる事がないように、全て手作り(業者に頼らない)でやっているから値上げの必要がない、という理由。
音けっとの初販売から時間が経った作品は、bandcampで無料公開したり(そろそろ近作は有料販売しようと思うが)、近作ではaudiostockを経由してサブスク公開とかデジタル販売の形式で開放している。ただネットは無料公開でも音けっとで販売する時は旧作でも500円のままで、「CD作品としては500円から値下げはしない」というポリシーを貫いている。値下げはしないが、隣のサークルとかでお世話になった方へプロモーション(在庫処分)目的も含めて無償でプレゼントすることはある。
新作でそこそこ売れて残りが少なくなった場合は次回でも売れることを期待して10枚程度再生産するし、細々と売れているものは数枚程度再生産する。例外的に、最新の音けっとでは既に販売終了扱いの「Message」を久しぶりに再生産・販売している。これは他の作品と少し違う色合いなので多少カラフルになることを期待して、初販売から時間が経っているので知らない人が多い事、何より新作旧作関係なく評価されてほしい、などが理由だった。

 

 

・入場料

コロナで一旦休止するまではリスナー側1000円で販売側は2000円とか3000円とかだったが、再開後は販売側は5000円になっている。イベントの維持に必要なのは理解できるが、これにより自分含む弱小サークルは5000円というハードルが生まれることになった。1枚500円でやっている自分は10枚、1枚1000円なら5枚売れないとマイナスになってしまう。このハードルを乗り越えられずに1回きりの参加になったサークルもよく見ている気がする(参加した時に隣にいたサークルとか)。
5000円で参戦するなら何らかの恩恵が欲しいと思って考えた自分なりのアイデアは、イベントスタッフが各サークルで1枚購入して、ブログとかで毎週購入レポートで作品紹介する、というもの。音けっとはやはり開催前後の時期しか紹介や反響が無いので、細々でも定期的な紹介を続けることでイベント時期以外でも認知や興味のきっかけになり、作品紹介で各サークルに対する考察も増え、各サークルにとってはもっと欲しい第三者の紹介・評価を得る事ができる。あと確実な購入がある事で若干のリターンにもなる。そんなアイデアは都合が良すぎることもあり実現していないが、下記の関連番組の存在で紹介するメディアは一応実現することになった。但し参加者側が作品提供するというこちらとは逆のやり方になっている。

 

 

・音けっと関連の番組

2024年の復活以降、大阪が拠点のインターネットラジオNFRSが協力するようになり、イベント当日に参加者がアルバム曲を提供することで、音けっと関連の番組にて女性パーソナリティによる紹介とオンエアがされるようになった。僕も何回か聴いたが、そのパーソナリティは実際に聴いた上で紹介しているのでリスナー目線の一例として参考になっている。ただオンエアには音圧調整があり、色々の中で音量小さめになっていることが多い僕の曲はコンプレッションによって不自然なリスニングになってしまっている。
紹介番組があるのは嬉しいが、それに伴って要望点も生まれるようになり、具体的には「平日夜のリアルタイムでしか聴けず、アーカイブもないのは残念」ということ。radikoのようなタイムフリー機能が無いことの説明は公式サイトでもお断りがされているが、その説明だけでは飲み込めない、もっとどうにかできないかと思う部分もある。聴けなかった例として、オンエア中に(多分自宅のネットワークの都合で)途切れた部分があったり、事前の予告は女性パーソナリティのtwitterだけなのでそれに気づくのが遅れるともう内容確認できない、という事例があった。特に後者は今回の音けっとの紹介で1回目が僕だったようでそれは嬉しいが、初回という事で予告からオンエアまで数時間の猶予しかなかったので、常にエゴサーチしてないと気づきにくい状態で、結局聴き逃してしまった。
せめてオンエアリストみたいな感じのログがあれば何の曲が流れたかわかるし、オンエア時の紹介に沿ったコメントが付いていると、オンエア聴き逃してもそれで充分わかる感じになる。ページ作成が難しいなら、番組のtwitterアカウントを作ってそれでツイートすればいいんじゃないかと思った。
あと一応ラジオ局にCDを提供しているので、深夜とか空いた時間とかにBGMの時間帯に自分の曲がかかれば嬉しいし、オンエアで使うかもしれないと提供時に説明があった。まぁ実際にはタイムテーブル見ていると海外音源使用と思われる部分も結構多く、個人提供の音楽が入る余地はあんまり無いかなぁと思ったが。

 

 

以上、各項目が思ったより書くことが多くて、12月中に書き上げたかったこの記事だがすっかり2026年に突入してしまっている。本来なら第9回のレポートの所で隣のサークルと作品交換していたのでそれの作品を聞いて感想を残そうと思ったが、隣のサークルはCDではなくデジタル販売形式で僕はQRコードをもらったがそのコードは使用済みみたいなエラーが出て聴けずに終わった。CDとQRコードの作品の扱い方は今となってはそれぞれ一長一短ではあるが僕としてはやはりCD形式は大事にしたいと思った。

 

今回書いた事は一見経験者による同人音楽イベントの丁寧な解説だが、実際には個人的な主観と要望みたいな部分も多く、今から公開するのも緊張するが、まぁどうせ僕の行動は波風立たないことが多いので、今回も特に反響無いだろうが、これまで思っていたことやtwitterでは少し書いている、といった事を個人記事として残してみた。それだけである。

 

2026/1/9

(もしかしたら編集とか追記とかするかも)

UDLR

 

 

追記

自分以外の他のレポの方が参考になる部分も多いので幾らかピックアップ

 

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神戸三宮発の個人制作イヤホン"ミナトフォン"

今年に入った頃から、自分の耳型に合わせて作る「カスタムイヤホン(カスタムiem)」が欲しい気持ちが高まり調べる回数が増えてきた。なぜ欲しいのかと言うと、イヤーピースが合うサイズが左右で1サイズ異なるくらい微妙な耳の持ち主だったからで、納得の装着感を求めて人生で1個はカスタムイヤホンを持ちたいと思った。しかし最低でも数万円以上で実用的なものだと10~20万円以上するという値段の高さになかなか手を出せず、なるべくコスパの良い選択肢をじっくり考えたりした。

 

そんな中、実際に作るにあたって必要な「耳型」が取れる店はどこかイヤホン専門店からのリンク集神戸の店を見つけ、そこからHPを見てみると店独自のカスタムイヤホンがあるのがわかった。

店のHPの紹介(閲覧当時、現在はリニューアル中で詳細が見にくくなっている)では、料金は耳型採取込みで55000円、イヤホン仕様は3BA、プロや地元からの絶賛の声を見ることができた。特に55000円と3BAという所で他のイヤホンメーカーよりもコストパフォーマンスが全然違うということで一気に興味を持った。そんな訳で、それを知った翌日に早速電話して来店予定を決め、三宮駅から少し歩いて目的地に着き、多少雑談をした後に早速耳型を取ってもらい、その2週間後に再度入店して軽く調整して受け取った。全容は以下の通り。

 

カスタムイヤホン"ミナトフォン"

下段はイヤホン用ケースと拭く用の布。イヤホンケースは100円ショップで220円で売っているものと同一で、大半のイヤホンが入れられる大きさになっているのでオススメである。

イヤホン本体とケーブルの隣にある小さいものはイヤホン用のクリーナー。カスタムイヤホンはイヤーピースがなくダイレクトで耳につけるので、普段のイヤホンよりも耳垢とか内部の汚れには気をつけなければならない。

 

イヤホン本体をもう少し詳しく見せるとこんな感じ。

ミナトフォン本体

上は外側から見える方で、「UDLR」はこちらで指定した文字で、指定しなかったらミナトフォン独自のロゴがつくらしい。下は顔で隠れる方で、ミナトフォンの名前と、製造番号ではなく制作日を示す番号が付く。

色はこちらの指定で、左右別で選べ、僕は中身が見たかったこともあり透明で、自分好みで青と緑を選んだ。半透明の青と緑は地味になりそうで指定しておいてちょっと不安だったが実物は綺麗だったので良かった。ちなみに緑の方は目薬の色とほぼ同じだった。

ケーブルは付け替え可能の2pin仕様だが、一回外すと取れやすくなるためリケーブルは非推奨とのこと。なのでリケーブルはしない予定だが、耳付近から出ているケーブル装着部分は固く出っ張っており、イヤホンの装着感の良さに反してどうも邪魔になる部分であり、出っ張らない形のケーブルにならないか改善を要望したい点になる。

 

イヤホン内部の仕様は3BAで、普通のイヤホンでよくある丸型のDD(ダイナミックドライバー)ではなく、補聴器や高性能イヤホンで使われる事が多い小型のBA(バランスドアーマチュア)で、小型なのでDDよりも細かい音を出すと言われている。qdcから出ているSuperiorFrontierはそれぞれ1DDと1BAなのでヨドバシカメラなど聴き比べができる店なら音の出し方の違いを確認できるだろう。

 

で、肝心の音は、完全に分析的に聞く感じになっていると思う。分析的というのはどういうことかと言うと、音楽の中でリズムやベースやシンセ音の各パートが聞き分けできて、曲の形がわかりその本体が透けて各パーツが見える、と言う例えになる。逆に言えば、音楽的に楽しむには各パーツの具体性が邪魔になり気軽なリスニングがしにくいというデメリットもある。 

テクノBGMを制作する自分にとっては、音楽制作で音の質感を突き詰める事という途中で絶対に必要な作業にこのイヤホンが役立つという信頼性を感じることができた。このイヤホンで大した調整がされてない自作曲を聴くと、不要な低域とか中域とかが目立ちまともなリスニングにならないのが浮き彫りになる。それでこのイヤホンで聴きやすいように調整するといいミキシング調整になるという訳である。

 

そして装着感は、自分の耳に合わせたことで当然だが、イヤホン製品以上にかっちり入る装着感を得ることができた。カスタムイヤホンを受け取る直前まで別のイヤホンをしていたためか、確かに良かったがまだ0.数%の違和感はあったが、その辺は使っていくと耳の方からカスタムイヤホンに合わせてくれた。そんな感じで馴染んだのは初めての経験で良かった。

 

 

今自分が持っているイヤホンで似たような性能があるか考えてみると、Letshuoer Cadenza4が装着感と解像度、Truthear Hexaが解像度と音楽制作の実用性で、今回のカスタムイヤホンに似ていると思った。もともとこの二つは性能の類似性が指摘されており、それぞれ信用性も感じていたが今回もそれでピックアップした形。前者は3万円程度、後者は1万円ちょいでamazonで買えるが、僕はどっちもメルカリで買ったので、それぞれ2.2万と8千円の価格で入手。
今回のカスタムイヤホンに近いのはTruthear Hexaの方で、これもミックスに手が入ってなければ悪く聞こえる感じが出ていて、ミックスの改善点を見つけやすい。Letshuoer Cadenza4はHexaの3倍近い値段で上位互換だが、完成度の高さゆえのマイルド感があり、Hexaのピーキーさがある方が制作作業中には役立つと思った。なので、Hexa(とカスタムイヤホン)は部分的に、Cadenza4は全体的に聴いた時の調整に使っている。
Truthear Hexaは音ではカスタムイヤホンに近かったが、装着感が微妙というマイナス点がある。それならイヤーピースをカスタムして装着感を補うやり方もあり、具体的には「エアラ(eA-R)」というカスタムイヤーピースがあるが、対応機種が限られている欠点があり、今のところTruthear Hexaは未対応になっている。もし対応されていたら2-3万円で作成できていたので先にそっちをやっていた可能性もある。

 

 

 

 

(参考)5万円前後のカスタムイヤホン

そんな訳で、イヤホンレビューの技術は無い中で自分なりにこのカスタムイヤホンの紹介をしたが、このイヤホンの製造所である「神戸みなと補聴器」さんは個人店であるので自分や他の紹介で急に利用希望者が増えるのは、本来の業務である補聴器などに支障が出る可能性がある。そこで4~6万円以内で作成できるカスタムイヤホンという点で他にどのメーカーでできるか探してみる。当然僕は未所持なのでレビューや説明文から推測した性能も付記

 

以下はオプション無しの最低価格、耳型採取は別料金。

 

AAW / A2H+

税込37400円

1DD +1BA、リスニング向け

AAW / A3H+

税込52000円

1DD +2BA、リスニング向け

 

Jomo Audio / S100 Cappuccino

税込55000円

1DD、リスニング向け

 

qdc / DEBUT-CS

税込55000円

1DD、音楽制作者向け

qdc / DEBUT-CL

税込55000円

1DD、ミュージシャンのLive向け

 

 

NTsound

3BA monitor

税込37780円

3BA、モニター

ResoBass Quintet

税込23000円

5BA、リスニング向け

6BA Precision Pulse

税込32980円

6BA、モニター

真澄

税込54980円

2DD +1BA+1MST、モニター

など

 

 

AnchorSound

ASM-01

税込44000円

1DD、モニター&リスニング

ASM-2

税込59400円

2DD、モニター&リスニング

 

Smart-sound

小型カスタムIEM

税別22900円

1BA、リスニング向け

 

 

以上、前半はeイヤホンから申し込みできるところ、後半はインターネットで受付している個人制作のところを探してみた。こうして集めてみると、特にNTsoundのコスパが際立っている。もともと僕が一番気になっていたのはqdcの5万円前後の1DDのDEBUT-CSで、もし他の選択肢を知らずに進んでいればそれを決断していた可能性もあった。
改めてミナトフォン以外で選ぶなら、qdcは品質も含めてメジャーな選択肢になるだろうし、どうせ耳型取るならもっと細かい音を拾えそうな構造の物も気になってくる。そういう意味ではやはりNTsoundは耳型採取などの手間を考慮してもミナトフォン以上のコスパになりそうで調べて一番興味を持った。

 

 

 

 

そんな訳で、ミナトフォンを入手して1ヶ月以上経ってようやくまとめ記事が出来たが、できれば入手した勢いで感想記事をアップしたかったが、ちゃんとした紹介記事を書こうと思ったらやはり文章と比較はしっかり表現したかったし、狙ってはないが反響が出た場合も想定して他のカスタムイヤホンの選択肢も調べて提示したかったので、現在少しずつやっている自作アルバムの紹介記事同様時間がかかってしまった。ここでの記事が何らかの参考になれば幸いである。

 

2025/11/2

 

(解説) UDLRのアルバム5th〜7th(専門学生編)

2010年4月〜2012年3月の専門学校ではPCで音楽を作る事を極めてそれで仕事ができることを夢見て頑張った2年間だった。まぁ結論から言えば音楽で仕事ができるようにはならなかったし、まだまだ発展途上の音楽に終わったが、一番自分らしく楽しんだ学生生活になった。twitterfacebookといったSNSもこの時期に普及して、ネット世界でも自分色を出せるようになったし同級生や先生などからも見られている事も意識する必要も出た。

 

専門学校の2年間は作品もそこそこ作ったし合間に課題や就活もあったし充実していたことは間違いないが、一方でもう一年のびのびと作品制作に集中する時間が欲しかったなぁとも思った。まぁどっちにしろ今の作品のクオリティになっていくにはもう少し時間がかかったということで。

 

 

5th Science Fiction (2010)

 

Science Fiction

Science Fiction 裏

5thの裏表をくっつけてCD化するとこんな感じ。

 

Science Fiction 盤面

(KITANO TRAXとは専門学校の中で存在したインディース的なもの。現在はPCで検索しても全く出てこないので消滅したものと思われる。)

 

youtu.be

 

 

 

専門学校に入って最初の作品。CDジャケットも初めてちゃんとした形になっているが、これは事前の課題で(学年CDを作るための)CDジャケットを作るのがありそこで印刷までできたことが大きく、それでフォーマットを固めた事でスムーズにジャケット制作ができている。事前の課題で印刷はしていたが、このジャケットや盤面を初めて印刷したときはやはり新鮮味がある驚きがあった。

 

専門学校に入学して制作用機材で各自にMacbookが提供され、それから毎日ノートPCで作業するようになる。当初はまだ高校時代から続いていたスーパーのバイトがあったのでじっくりできなかったが、夏頃にバイトを終えてからは放課後に集中して制作する流れになっていく。

 

アルバムの内容は「高校時代の総決算」とも言えるし、「4枚分の下積みを経て生まれた"デビュー作"」とも言えるし、現在の僕が聴いてもテクノと作曲が良くまとまっている、普通に楽しめる作品だと思う。もしテクノではなく作曲方向で頑張っていればこのアルバムから分岐する未来もあったほど、結果的には一番音楽的に充実したものになっている。

 

細かい曲解説は2012年に書き下ろした解説(曲動画の説明文に転載)を見てもらうとして幾らか補足すると、1曲目「Silent Warnning」はMacbook入手からLogicインストールするまでの数日の間にデフォルトで入ってたGarage Bandにあった音素材で作ったもの。3曲目「Cyber Line 140」と5曲目「Investigation Computer」と7曲目「Cyberspace」は後の作品でリメイクしたり同級生がリミックスするほど、専門学校時代の中では自分の未来的音楽を提示した代表曲になっている。

 

8曲目「Fragments of Future 1」はこれ自体は単なる1分ループだが、番外編アルバム「Useful Trifles」の中で1分のループ曲や1分の視聴音源を作る試みをしており、その流れに続いての制作であった。結局以降のアルバムでそういった制作はせず「1」が放置され続けたが、17th「Approach」で久しぶりに取り上げて「2」を作っている。また1分曲という形式は最近のアルバムで販売イベントのプロモーション目的で制作を始め、当時よりも具体的な取り組みとなっている。

 

CD盤面で提示したように、1-11曲目がA面で12-18曲目がB面、A面が明るめでB面が暗めという分かりやすい構成。レコードっぽく半分で雰囲気を大きく変えている感じはこのアルバムが一番かな。

 

今作は邦題を付けなかった。テクノ曲に英題と邦題を付けるにあたって邦題を説明するための紙を作るのは独自的で理解されないと思ったので、専門学校デビュー作では様子見した形になった。次作以降は作品制作に慣れた事もあり邦題も復活している。まぁこのアルバムは素直な感じが多いので、英語タイトルをそのまま日本語訳した感じで問題ないと思う。

 

この作品の長さは約74分だが、この時考えていた構想は、通常のアルバム構成に加えて少し隠しトラックを用意してCDの約80分使い切るというのがあった。実際に2曲分(モーニング的なアンビエントとノイズ的な実験音楽、当時の音楽サイトmuzieではその2曲を公開していた。)用意していたが、学校で使ったCDの仕様が約80分使えるのかどうか確証が得られず結局実装しなかった。隠しトラックの構想はその後何作かで実現しているが、ボーナスを作る余裕がないとか隠し情報の扱いにくさなどで現在はやっていない。

 

そんな感じで発展途上ながらも充実した作品にはなったが、これで参加した学園祭では自分の作品はあまり売れず失望した結果になった。
理由は数点あり、まずは単純に1年生の作品である事、自分以外の同級生の方が親しまれるジャンルの作品だった事、そしてジャケットが地味というか落ち着いた印象のデザインになっている事。
1点目は、これは自分が高校生の時にその専門学校の学園祭に参加したときに思った事で、やはり2年生の作品に注目しがちで1年生の作品はそれほど期待してない印象があった。2点目は当時CD出していた同級生のジャンルは民族音楽も含むオーケストラポップやロック系サウンドやヴィジュアルバンド経験者などがいた。
3点目が一番どうにかなりそうな理由で、特に作品前半は明るめでワクワク感が出そうな曲が多いのにそれがイマイチ伝わらない暗くて地味なジャケット、あるいは逆にそのダーク感を期待した割には明るめなサウンド(後半はダーク感出るけど)で、どっちにしろ中途半端になっているかもしれない。とはいえじゃあどうすれば良かったのかで思い浮かぶのは単に明るい感じしか出ず、自分としてはこの「Start from the dark」な雰囲気は結構気に入っており、未来はあまり変えられなかったと思う。

 

とにかくこの微妙な結果を受けてのテコ入れが必要と感じた中で、新しくやってみたいと思ったジャンルはハードコアテクノで、それ専用の名義としてUDLRを並び替えた「Dr.UL」が誕生し、次作以降では並行して別名義でハードコアテクノもやるようになる。

 

 

 

 

 

6th Electronism(2011)

 

Electronism

Electronism 裏

Electronism CDジャケット

Electronism 盤面

 

Electronism 曲目

 

youtu.be

 

 

2011年4月後半のゴールデンウィーク序盤の時期に行われた学校内のイベントに合わせて販売したアルバム。このイベントは学園祭ではないがそれに近い規模で行われており、有名アーティスト(YMCK)が来ていて小規模ライブを見れたのも印象的だった。

前作からさらに未来的雰囲気を発展させたのがメインのサウンドで、しばらくはこの辺が「追求したい音楽」になっていく。前作はLogic Proにあったデフォルトのシンセやサンプラー音源で追加音源無しで制作したが、今回は追加で音源を買ったり、フリーのシンセ音源(LinplugのFreeAlphaとかNative Instumentsのフリー音源とか、前者は現在入手不可)とかで拡張を試みている。

 

ジャケットでは構成の区切りを提示しなかったが、1-7曲目が表ジャケットのように明るい未来的音楽がメイン、8-12曲目が盤面や裏ジャケットのように宇宙とか暗めな音楽がメイン。前作よりはややシンプルな構成かな。

 

久しぶりに邦題を見たが、「未来音楽」辺りが雑でもっと表現するべきだったと今は悔やんでいる。高校時代の「未来世界」とかこのアルバムの「Virtual War」は英語タイトルでシリーズ的なタイトルをしているのは別にいいが、この未来音楽の場合は英語タイトルは別々で単に日本語化を雑にやっただけのように感じ、もし2曲目や5曲目を単体でピックアップしたい時には逆に不親切かなと思った。

 

終盤の2曲を解説しておくと、11曲目はテクノでプログレッシヴ・ロックの大作を表現しようとして幾らかのパートで長くした、当時の最長曲。前アルバムタイトル曲で、「Science Fiction」に相応しい物語的に表現しようと頑張った。プログレっぽくサブタイトルをつけているが、それぞれは素直に表現できているので、具体的にどこからがパートチェンジなのかは聴いたらわかる感じになっていて、2ndの英雄伝よりは破綻なく聴けると思う。
12曲目はアルバム制作終盤に東日本大震災が発生し、その前後に作ったこの曲に自分なりの追悼の気持ちをタイトルに込めている。発生当時は専門学校の作業ルームにいて、当時のtwitterもざわざわしていたし、数時間後の津波の映像は想像を超えた惨状で言葉を失った。

 

アルバムの制作時期に就職活動の一環でゲーム会社に応募する試みがあり、確かこのアルバムの1,8曲目あたりと他に作った曲を送ってたはず。結果はもちろん反応無かったが、音楽で仕事したいというよりは自分の音楽世界を追求したい気持ちが明確になり、この頃から商業的な意思が無くなっていく。

 

音楽活動全体を振り返る時、「作曲で楽しくできたのは6thの途中まで」という認識を持ち続けている。「途中まで」は2曲目や5曲目を作った制作前半を指している。高校時代はミックスなど全く気にせずに作曲を楽しめたが、専門学校に入り始めてからミックスの壁にぶち当たることになり、作曲方向に集中できなくなる部分が増えてくる。上述した作曲意思の変化もあるだろうとは思う。

 

このアルバムと同時販売したのはDr.ULの1st「KD Hardcore Vol.1」という別名義のハードコアテクノの作品で、自分の曲だけでなく同級生から提供された曲の自分リミックスも含んだ作品で、ジャケットに弟のイラストも使い当時のハードコアテクノアルバムっぽくやろうとした。現在は簡易版を公開中。

 

 

 

7th Mirage(2011)

 

Mirage

 

Mirage

 

Mirage 盤面

Mirage 曲目

 

udlrsound.bandcamp.com

 

専門学校時代3枚目のアルバムは、2年生の時の学園祭で販売。このアルバムと同時に販売したのは、Dr.ULの2枚目の作品「KD Hardcore Vol.2」で友人も少し単独参加してくれたが概ね前作同様自分の曲と他の同級生の自分アレンジの作品、それと友人との共作的なアルバム「Cybercode」これは友人の曲も数曲あって後半には自分曲メインでDJmixでベスト盤っぽくするなど通常作よりは負担控えめで作った番外的な作品。他人の曲もあるのでフル公開はできないが簡易版はあるのでそちらもどうぞ。

 

そんな感じで前作から半年の間に3種類のCDを作った流れだが、当然ながら課題や準備の作業などもありCD制作は結構ギリギリで、特に音源確定の時は徹夜でマスタリング作業をしていたのは覚えている。これは当時マンション暮らしだったからスピーカーの確認ができなかったのも大きく、その問題は最終的に毎年やってたアルバム制作を1年飛ばすほどになっていく。

 

で、このアルバム単体は赤色ハードコアテクノと青色未来的テクノを区別する感じで緑色アンビエント寄りの作品。なので一歩引いた感じのサウンドになり、ギリギリのスケジュールで完成を急いだ感じもあって、アルバム全体で見ると自己評価は低めである。アンビエント寄りのサウンドという独自色はあるが、専門学校時代の作品は今よりも質を高めるやり方が確立されてなかったので、その未熟感がアンビエントとしてまだまだな感じである。

 

後半は専門学校の先生がDJでプレイしていたシンプルなテクノや当時「理想のアンビエントテクノ」と衝撃を受けたHiroshi Watanabeさんに影響を受けて作ったテクノなどもあり、完全にアンビエントで退屈という訳ではなくテクノアルバムと言える形にはなっている。

 

1曲目と2曲目は5thの1曲目同様、Garede BandとLogicにあった素材メインで作った曲。2曲目の1箇所のみ自分で作ったフレーズを入れている。9曲目はその後何回か参加していくネットレーベルの最初に参加した曲。10曲目は後述するネットラジオで初めてUDLRの曲が取り上げられたのがこの曲。12曲目は最初から前アルバムタイトルで作った訳ではなく後からこのポジションにしたのもあってやや中途半端でElectroではなくIsmの方に焦点を当てた感じの曲で、アルバムの最後から2番目ではこれでいいが、このタイトルでは勿体無さは今思うと感じるところではある。13曲目は日本人テクノアーティストから影響を受けた曲で、タイトルは「学生時代の終わり」のつもりで付けた。

 

このアルバムが現在公開しているBandcampで最古の公開作品だが、元々そうするつもりはなかった。しかしリミックスで参加した作品繋がりでそのリミックスがネットラジオでかかるようになり、そのネットラジオが「もっと日本人の曲を送ってほしい」という呼びかけをやったらしく僕も参加表明、後日日本人特集がありその中で僕の曲の中で選ばれたのがなぜかこのアルバムの10曲目だったという流れ。当時mp3版をダウンロードするという入手手段しか提供してなかったが、このラジオをきっかけにこのアルバムはBandcampで公開する事にした。

 

ジャケットは森の写真をぼかして幻想的に仕上げた感じ。白い枠は意図的に付け黒緑一色ならないようにワンクッション置いた形、だが学園祭でジャケット一覧のために提出した際ミスと勘違いされてその余白が切り取られるハプニングもあった。

 

そんな感じでこれまでと違う色を出そうとしつつ詰めきれずに終わった微妙作だが、現在制作中の21stアルバム「Dreams」はこのアルバムのリベンジみたいな感じの方向性で制作している。緑色の作品としても久しぶりなのでなんとか作品制作を完了させたいところ。

 

 

 

 

この時期の作品からベストアルバムに入れる曲を選ぶなら、

Science Fiction→初期の代表曲という感じで「Cyber Line 140」と「Investigation Computer」

Electronism→学生時代の未来的テクノの到達点な感じで「Ideal System」と「Future Vision

Mirage→このアルバムからは取り上げようとは思ってなかったが、上記の通り外部で紹介されたという実績を考慮して「Unidentified Flying Object」

 

2025/9/25

 

ファミコンカービィのサントラの歌い手に思う事

(ファミコンカービィシリーズのソフトは「夢の泉の物語」だけだが、今回はゲームの話をしたいわけではないので、このように表記する)

 

ファミコンカービィサウンドトラックは当然ながら現在は中古で高額で売られているほど入手困難であり、もしタイムマシンがあれば発売当時に行って複数買いたいと思う。

 

https://www.amazon.co.jp/%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%A3-%E3%80%9C%E5%A4%A2%E3%81%AE%E6%B3%89%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E%E3%80%9C-%E5%AE%AE%E7%94%B0%E3%81%BE%E3%81%93/dp/B00005N0B4

(amazonページでは、2025/8/24時点で約12万で売られている)

 

このサウンドトラックには他のゲームサントラにはない特徴があり、原曲をアレンジして若い女性歌手が歌っている曲も入っているというか、CDの構成的にはこのアレンジが主体でゲームの原曲がB面な感じに見える。
当時21歳の若い女性歌手「宮田まこ」さんを売り出したい側面もあり、ブックレットには各ページに彼女の存在で華を添え、ページ後半には彼女のプロフィールページもあり、クレジットのあとに彼女に手紙を出せる連絡口もあった。(参考 : CD音源とブックレットが確認できる動画、冒頭の女性だけは関係ない画像)

 

94年当時の活動の様子が現在でも残っており、やはりそのカービィCDの中から歌うライブイベントがあり、やはりメインターゲットはキッズとその親で、レポート主含む数人の大人はだいぶ浮いていたようだ。もっともそのレポートが当時の活動が確認できる数少ない情報源だし、何故か今も残っているおかげでこの文章を書くのにだいぶ参考になっている。
そのライブの中の即売会ではファミコンカービィのサントラCDがアーティストグッズとして売られており、当時確実に購入できた手段だったしファンアイテムにもなっていたようである。レポートの中ではすでに持っていたにもかかわらず面倒臭そうにもう1枚購入していたが、後年の中古価格高騰で儲けることができたのかそうなるまでに手放したのか現在も大切に保管しているのかどうかは気になるところである。


そのレポートの中には後日談もあり、翌年もカービィ関連の仕事はあったようだが、本人との会話の中では既に「全然予定が無い」と話していたそうで、その通り以降の具体的な活動記録が確認できない。
もう少しカービィ関連で関わりが続けばカービィのサントラCDで歌い続けたかもしれないし、当時色々あったゲーム番組などゲーム方面でも出演があったかもしれないし、カービィ側はもう少し彼女を関連人物としてやりとりし続けて欲しかったなぁとifストーリーを考えたりする。まぁ情報が少ないので詳しい状況はなんとも言えないが、「宮田まこ」さんとしては短期間の活動に終わったと言える。

 

2005年になってblogが開設されており、この中では「宮田まこ」ではなく、「MAKO」の名前で活動や生活を報告するようになった。94年当時の所属事務所を離脱してフリーで活動している事が推測される。現在閲覧できるblogからは「宮田まこ」と「MAKO」が同一人物であるかどうか確認できる部分がほぼ無いが、URLの中にある数字が誕生日である事を指しているほか、URLをWeb Archiveで見ると「星のカービィでデビュー」などが書かれているプロフィール文を見ることができる。(なぜ消滅したのかは不明)
このblogで書かれている主な記録は、Mandyという店で歌った活動報告(blog開設の2005年以前から出演していたようだ)、そしてblog開設してから約十数年の中で結婚し子供も3人出産したという人生の変遷を見ることができる。Mandyはニューハーフの方がオーナーのショーパブの店だったようで、そのイベント名「マンディショー」で調べると、今は伝説扱いされているほか当時記録されていた映像も見ることができた。その映像の説明の中に書かれている「賛助出演」に「まこ」と書かれているのは、おそらくこのMAKOさんかなと思う。デビュー時とは活動場所は変わったが、歌手活動は続けていたということである。

 

blogでは出産などで1年以上更新がない時期はあったが細々と続き、13年間に渡ってblogの更新を続けた。しかし2018年5月の記事を最後に、7年以上更新が無い状態になり現在に至る。その2018年に書かれた記事では第3子誕生の一方で、長年活動したMandyの閉店や友人との「突然の別れ」など、仕事的にも精神的にも辛い出来事があった。またblogには書かれていないが、「旦那さんの店」としてblogに登場があった「寿シーフード」は食べログでは2018年4月の時点で体調不良で休業とあり、現在は閉店した店となっている。それでも「元気に楽しく過ごしていけたら」と2018年最初で決意表明していた。

 

最後の更新前後の近況報告から僕が推測するのは、「歌手活動としては終焉してしまった」だろうということ。少し前にデビューした若手歌手の最初から最後まで一気見した感覚で寂しい気持ちになった。もちろん違う名前になっている等も考えられるが、それは調べようがないので、とりあえず子供が3人いることを踏まえて、「普通の主婦として、子供を育てながら家族で頑張って暮らしている」事を願って、この考察を終わろうと思う。

 

10年以上前にyoutubeニコニコ動画でそのボーカルアレンジを聴いて印象に残り、以降数年に一回聴いて強いノスタルジーを感じているが、今回はその衝動で女性歌手の記録を残しておきたいと思い今回の執筆に至った。

 

2025/8/25

 

 

(解説) UDLRのアルバム1st〜4th(高校生編)

ということで高校生の時期に作った初期アルバムの解説で、以前のように書きすぎないことを意識してやっていく。

 

高校のPC部の中で音楽制作を始め、それで制作した1~3rdは高校3年の文化祭で発表した。1〜3rdの他にも番外編的なアルバム(体験版FL Studioで作った曲とか音源を弄って作った試聴音源とか)「Useful Tlifles」もあった。

4thはその発表の後に作ったアルバムで、専門学校までのつなぎの意味合いが強い。これは結局当時発表せず、後にネット公開している。

いずれも2013年にネット公開した時に書き上げた解説テキストがあり、その本文はYoutube動画に付記しつつ、ここではそれも踏まえながら書いてみる。

 

 

1st Daydream (2009)

 

Daydream

Daydream 裏

01 Forever Sky

02 Whisper of Present

03 Travel of Hope

04 The World in the Future1

05 The World in the Future2

06 Travel of Hope A

07 At 12 o'clock

08 Ranch Scenery

09 Stroll of Cat

10 One Dark Road

11 Trial

12 Dark Ceremony

13 Fantasy Travel

14 Last Voyage

Daydream 曲目

youtu.be

という事で1stは、制作が初めての中で色々試行錯誤して、自分なりの音楽世界を形成していったもの。どんな音色を使うかとか、作曲技術が乏しい中でどう曲に仕上げていくかとか、曲作りで決めないといけない部分は、曲ができるごとに徐々に自分らしさを掴めるようになった。そんな感じで自分の音の世界が出来上がっていくのは今以上にワクワクしていたのは間違いない。

明らかに適当に打ち込んだ曲もあれば水増し的なリミックス的な曲もあるなど発展途上感が強いが、とにかくこの時期は制作をして作品数を増やす事自体に楽しさを感じていた。あとは作曲ソフトの中でテクノやドラムンベース的な試みをした曲もあり、その辺は後の作風にしっかり反映されている。

なんとか制作ができたが、当時はベースの使い方がよく分からずこの時点では完成せず、後に2ndでベースを使う試みをして、その2ndの完成後に1stのベースを補完している。

使用ソフトは部活内のPCに入っていた「Singer Song Writer」で音源はその中にあったSC-88Pro的なもの。これは2ndも同様。

英語と日本語の曲タイトルを2種類決めるのは最初からやっているが、「別紙で日本語タイトル、CD読み込んで英語タイトル」という仕組みでやろうとしたが英語タイトルの表示がそうならず、初出時は日本語タイトルのみ公に見れる形となった。両方ある前提だったので日本語タイトルしか見えない状態では不本意だし作曲技術が無いのに大袈裟に見える感じになってしまった。

多くのアーティストは「1stは現在に繋がる要素が必ず入っている」と思っているが、このアルバムでもそうだと思っていて、よく使う音色や繰り返したり音を重ねる作風などはまさに「一貫」と言っていいくらい最初からこれで頑張っていた。余談だが一貫した結果の一つが後の19th「Position」で、1stの雰囲気の日常イメージと似た作風になり、狙った訳ではないが1stを現代的に表現したようなアップデートという良い意味で焼き直しの作品もできている。

 

 

 

 

 

2nd Music Experimentations (2009)

Music Experimentations

Music Experimentations 裏

01 Invitation

02 Undersea Exploration

03 Conversation of Forest

04 A Little Surprise

05 Sacred Place

06 Experience of Fight

07 Irritation Stick

08 Life of Fish

09 Symptom of Illusion

10 First Legend

11 The World in the Future 3

12 Silence Fantasy

13 Daydream

14 End of the day

 

 

Music Experimentations 曲目

youtu.be

ということで2ndは、まだ不完全な1stからベースを入れようとベースの使い方を掴むために作った曲や、長めのストーリーをやりたくて意識して作った長い曲など、実験的な取り組みをメインにやっており、それでアルバムタイトルは「音楽実験」にした。表ジャケットはPC部の取り組みとして作った画像からで、元々はもっとシンプルだったが「海底の底にある宝」という表現で周りを崩す感じにしている。

1stの曲は空想的(日常とか未来世界とか夜とか)な感じだったが、2ndは幻想的(海底とかRPGとか夕焼け)で明確な差別化ができていてそれもよかったなぁと思う。当時はRPGゲームの音楽にも影響を受け、テクノよりも作曲的なことに取り組んでゲーム音楽などの方向性で仕事ができたらいいなぁという気持ちもあった。

しかし、そういう意味では明らかに「背伸び」をしている、失敗している箇所が多々あり、具体的にはRPG的な曲の終盤がグチャグチャだったり、転調を繰り返す所では不協和音ができてしまった所など。作曲的な技術については、この後も専門学校に入った後も大した興味が出ず「作曲家」としては意外と早めに限界が出てしまった部分でもある。

前アルバムタイトルのタイトルを最後から2番目に使って曲にするのはこの2ndからやっている。元々は狙ったものではなかったが、洋楽で「アルバムで別のアルバムタイトルの曲がある」という事例もあり、別の視点で表現する感じも面白いと思っていた中で、最後から2番目のこの曲を前のアルバムタイトル「Daydream」にするのが良いアイデアと思い、また次のアルバムでもこの「Music Experimentations」を使うのに適したものができたこともあり、以降の独自ルールとして定着している。

制作環境は1st同様「Singer Song Writer」とその付属音源だが、アンビエント1曲だけ次作で使うKorgのエフェクトを使っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

3rd Meditation (2009)

Meditation

Meditation 裏

 

01 Into the Forest

02 I am a solitude

03 Beautiful Lake

04 Grand Nature

05 Jungle Stroll

06 The World in the Future 4

07 Pressure by the Future

08 Forest Says...

09 Hallucinosis

10 Extermination

11 Comfort

12 Religious Rave

13 Unyielding Spirit

14 Tears of Sadness / Returning from Despair

15 Purification of Mind

16 Music Experimentations

17 Start of the day

Meditation 曲目

youtu.be

1stが高校の1年生、2ndが2年生、そしてこの3rdは、2年生と3年生の間の時期つまり春休みの時期がメインの時期に作られた作品。

制作環境に変化があり、まず部の予算でソフト音源や使用DAWをアップデートできるようになり、ソフト音源にKorg M1が加わり、それを使うためにSinger Song WriterもVSバージョンにしてもらったりした。

youtubeのシンセ紹介動画やkorg DS-10の影響で、複数のシンセがあった中でKorg M1の音を選び、その幻想感ある音で自分の世界を広げていった。その第一歩となるこのアルバムはこの音源だけで制作し、以降制作環境がMacbookのLogicになった現在でも、エフェクトMDE-Xとともに欠かせない音源となっている。音源が具体的になった事でテクノやドラムンベースといった電子音楽をわかりやすく表現できるようになり、現在のものと近い形になっていく。

結果的にこのアルバム独自になった要素として、音声ファイルの波形編集ソフトを使い、自作曲の中からわずかな部分を切り取ってそれをループ再生して短曲っぽくしたのが幾らかある。最後から2番目の曲はそんな感じでできたのを複数組み合わせたもので、実験的要素を感じたので前アルバムタイトルから命名している。歴代の前アルバムタイトル曲の中でこれが一番短いが、一種のDJmixみたいな形ではある。

 

 

 

 

 

 

 

4th Art of Choir (2010)

Art of Choir


*全16曲、15曲目の「Meditation」以外の曲名は無し

 

youtu.be

高校の学園祭で1st〜3rdアルバムなどを配布した後も音楽制作は続け、4thアルバムに相当する量を残している。一部不完全に終わった部分もあるが、音楽的にはしっかり制作完了している。

2年生の時点で既に専門学校に行って音楽制作を続ける進路を明確にしていたので、自分にとって3年は受験ではなく卒業のための動き方だった。この時期にやってた主な活動はこのアルバム制作の他、専門学校に何回も体験入学したり、アルバイトでスーパーに勤務したりなど。専門学校の体験入学では3rdや4thの曲を教員に聴かせたりアレンジしてもらうという貴重の経験を頂き、スーパーのアルバイトは3年後半から専門学校1年中盤にかけて1年やったが働くことに慣れずしんどかったことばかりで制作中の4thとともに印象に残っている。

このアルバムも色々やっていて、3rd同様Korg M1のシンセの他、Synth1などのフリーシンセも使いアンビエントや激しめの音で使っている。激しめの音を使った曲はbeatmaniaという音ゲーに影響され、「Electronic Killer」みたいな別名義も想定したりもした。この別名義の構想はのちのDr.ULに反映された形になっている。

アルバム前半は夕焼けな世界観の曲とかRPG的な曲とか別名義や音ゲーを想定した曲などが並び、後半は10分前後の曲が4曲並ぶという、構成だけで見ればプログレ的な長さにも見える。僕にとっても印象に残っているのはイメージが強く出ている1-2曲目とその後半がメインとなる。

このアルバムはリアルタイムでは発表できなかったが、「やろうと思えばできた機会」としては、専門学校入って1ヶ月くらいのゴールデンウィークの時期に学校イベントがある。実際に入学以前に音楽実績があった同級生が数人作品を出していたが、僕はこのストックはあったがちゃんとしたCD制作経験はまだなかった(1~3作目のCDは手作業でちゃんとしたCDパッケージにはなってなかった)事もあり立候補はしなかった。まぁ専門学校の2年間ではCD6枚出した(UDLRアルバム3枚とDr.ULアルバム2枚とコラボ作品1枚)のでここで急ぐ必要はなかったと言える。

そんな感じでちゃんとした発表機会がなかったので、多くの正式な曲名とか他のジャケットなどは決まらないまま制作完了した形で、空白のままになっている。唯一これまでのアルバム同様最後から2番目の曲だけ前アルバムタイトルを意識して制作したので曲名があり、このアルバムタイトルと共にそのバトンを繋ぐ形にはなった。そりゃ他にも曲名を考えるべきだろうが、それよりもこの最後から2番目は前アルバムタイトルという個人的な法則を端的に伝える良い例と考え、あえて雑な形で残している。

アルバムジャケットの写真は自宅から撮った風景で、左にある建物は後年作った10th「Freedom」と共通している。

 

2025/8/11

 

 

 

 

 

(解説)UDLR / Approach(2021)

UDLR / Approach(2021)

Approach裏

Approachディスク

Approach曲目

 

udlrsound.bandcamp.com(7月7日以降各種サブスクリプションでも公開予定)

 

(2021年作品)

 

様々な経験からできた改良作

去年から始まった感染症の世界が続く中で製作したこのアルバムは、今回も年末でyoutube形式で公開した流れ。2021年は印象に残る出来事は少なかったが、ワクチン接種で何回か仕事を休まざるを得ない日があったくらいかなぁ。

 

1曲目「Roading」はアルバムジャケットのイメージを表現したみたいな感じで、明確さがあまりないテクノ。英語タイトルは造語で、「道にいる」的な意味でRoad+ing。日本語タイトルは自分なりの追求の現状を表現したもので、多分そう表現したくなるプレッシャーな背景があったと思う。2曲目「Lost Item」はシンプルな小曲、この曲の日本語タイトルはシンプルな直訳で、周りが意訳だらけで別の作品と間違われるのではと思うほど不一致感があったのでバランスをとって合わせた形。

 

3曲目「Magical Makeing」は不安定さと幻想感が入り混じったちょっと変な雰囲気のテクノで、これを日本語と英語のタイトルで表現をするのに苦労した。それぞれ「Magical」と「まろやか」が各タイトルのポイントになっている。4曲目「City Info」は自分の中では普遍的で未来的な曲だが、数分で聴ける長さで力も入れすぎていない雰囲気が音楽的に使いやすい場面も多いだろうと思う。

 

5曲目「News Times」はメインフレーズを延々と鳴らしつつリズムや展開を色々変えることで進めていく積極的なテクノ。それもあって日本語は「激動の日々」と強めの表現にしている。力作ではあるが、気合い入れすぎてゴチャゴチャに聴こえると感じられそうな曲でもある。6曲目「No Allies」は幻想と集中を表現した感じのテクノ。こっちの方がストレートなテクノになっているのはある。7曲目「After Track」はA面の最終曲な感じで、強めの2テクノの後に落ち着かせる小曲。

 

8曲目「Parallel Imege」は5分程度の中曲だが、中盤以降ディレイを長めに使った音が印象深く優秀な曲だと思っている。日本語なのに英語も使ったタイトル(ifの幻想)は英語タイトル(Parallel Imege)を自分なりに解釈したもの。9曲目「The Unknown Man」は前曲と次曲の繋ぎみたいな感じで特徴控えめなダークテクノ曲。日本語と英語がある意味真逆なところは各語でダークっぽく表現しようとした結果。10曲目「Hand to Hand」は、10thの「Under-C」とか15thの「Feel your flame」とか似たような強めの曲と同系統だが、その中で一番優れた曲だと今でも思う。「Hand to Hand」というタイトルは主人公と相方がドラマチックに手を繋ぐ場面をイメージしたが、実際は「戦闘」とのこと。まぁどっちも合っていると思う。

 

11曲目「Future」は前アルバムタイトル曲で、前作を作っている時から「Futureという曲どうしようか」と考えたりもしたが、普段通りというよりは前向きに展開しそうな雰囲気になり、Futureという曲名で表現したかったことは4~6割くらいできたんじゃないかなと思う。12曲目「Fragments of Future 2」の1は、5th「Science Fiction」にある1分ループの曲で、その時点では同様の手法でシリーズ化しようかなと思っていたがそういう制作は結局しなかった。それで1だけ存在しているのもなんか不自然だと思ったので今回拾ってみたという経緯。CD盤面だけ見ると11曲目の続編(の構想)っぽくも見えるし、結果としてダブルミーニングな感じで面白い形になった。曲自体はその1を意識しつつ膨らませたアンビエントドラムンベース

 

アルバムジャケットは、元々右下の画像と 「 の形の空白があるシンプルな画像だったが、最終的には前作と同様複数の画像を繋げる形になった。1曲目の抽象的な雰囲気がマッチしたと思っている。裏ジャケットはアルバム終盤曲「Future」をイメージ、暗めだが明るさも少し維持した感じにしている。"UDLR / Approach"の使い方が普段の場所と違うのが良いと思うポイント。ディスク盤面は中盤曲「News Times」をイメージ、街の内部と外観を混ぜて面白い抽象的な雰囲気ができたと思う。

 

アルバム制作の流れとして、前々作「Partner」が全体的に地味だった、前作「Future」はマスタリングを後年やり直すほど微妙な仕上がりになった、という欠点を踏まえてそれぞれの部分の改善を果たした作品になったと思う。つまり良作である。

 

ベストに選出するなら揺るぎない3曲(後述)があるなど良曲が多く、アルバム単位では自己ベストかなと思う時もあったが、じっくり考えてみると違う結論に落ち着きつつある。最高傑作とするには良曲と繋ぎ曲の差がちょっとあるかなと感じ、そこに隙があるなら14th「Message」19th「Position」の純度が勝るという評価になっている。とはいえアルバムの完成度の評価の差をつけただけの話であり、純度の高さゆえのハードルの高さもあるし、こっちの方がわかりやすく聴けるという意見もあるだろうとは思うし、やはり良作として勧めやすい作品なのは自分の中では確かである。

 

この記事の公開が少し遅れたのは、アルバム周辺の部分であまり書くことがなく筆が進まず、まぁ今後も曲紹介メインの解説になるだろうという事で落ち着いて少しずつ解説を書き上げた感じ。そんな訳で「安定期」の作品の解説を一通り書き上げ、次作は既に解説書いている「Archives」なので、次の記事からは過去に戻って、高校生の初期(1~4th)、専門学校生での途上期(5~7th)、専門学校卒業後の中期(8~10th)、家を引越ししてモニタースピーカーの導入が出来て少しずつ質が安定してくる後期(11,12th)へと向かって解説する予定。特に学生の時期の作品についてはわざわざ解説に力を入れるほど聴いて欲しい作品ではないので、解説記事では複数の作品をまとめつつ、「どんなアルバムだったか」という視点でなるべく簡単に紹介したいと思う。

 

アルバム解説記事の締めに戻って、「Approach」の曲からベスト盤に入れるなら、

Hand to Hand→「アルバム後半的な曲」を代表する、アンセムとしてもテクノとしても優れた曲

Parallel Image→曲としての展開と表現がうまくまとまり、何回でも聴きたくなる曲に仕上がった

Roading→この曲でアルバム1枚を表現できているほどアルバムカラーと一致して、意思的にも仕上がっているテクノ曲

 

ついでに次作「Archives」の曲からベスト盤を入れるなら、基本的には新曲部分から、また優れてもいるのでApproachとIntrospectionを選び、収録時間や流れ次第でRemoval ProjectかMeeting Networkのどっちか選ぶかなと思う。

 

2025/7/2

 

(解説) UDLR / Future(2020)

UDLR / Future(2020)

Future裏

Futureディスク

Future曲目

 

 

udlrsound.bandcamp.com

(2020年作品)

 

世界が混乱した中で、確かに様々な未来を考えたアルバム

2020年の作品だが、2020年と言えば世界的に流行した感染症の存在が大きく、自分的にはこのアルバムの発表手段の変更を余儀なくされた。本来ならこの年の中盤に行われる予定だった「音けっと」で発売する流れで合わせた制作をしていたが、4月にイベントの中止が決まり、あと去年まで卒業生として参加していた母校の学園祭も結局開催されず、このアルバムの販売も不透明になってしまった。

 

で、結局このアルバムは年末に自分のYoutubeにとりあえずジャケット込みで動画で公開した流れだが、この文章を書くにあたって自分のtwilogを確認したら他の活動も含めてそこそこ詳しい動きを確認できたので、せっかくなので2020年を月毎に振り返っていく。

 

1月

音楽制作用のイヤホンとしてShureのSE215を購入。見た目もカッコよかったし音もまぁまぁ良かったし装着感も良かったので数年間活躍した。でも中華イヤホンを色々使っている今となってはちょっと明瞭感が足りないなぁと思う。

 

2月

EP「Lost Techno Man EP」公開。この前後くらいから海外だけの問題と思われた新型の感染症が徐々に日本に近づいてくる。

 

3月

6月に開催予定だった音けっとの開催告知。この時点では「問題が収まっていれば敢行、続いていれば自粛」と可能性は半々だった。

アルバムの状況は、とりあえずジャケットが微調整する以外はほぼ完成。

一方でDTM制作者を対象にしたコンピレーションの募集があり、テーマが「Future」とまさに今僕が作っているアルバムだったので参加表明した。

 

4月

緊急事態宣言が発令され、その数日後に音けっとの開催中止が決まり、以降CD販売の機会が数年途絶えることになる。緊急事態の時期でも物流の仕事は意外と普通にあり、仕事前後の移動中でもマスクをつけるようになった以外はあんまり変わらなかったりする。

 

5月

曲の長さリストを公開しており、ほぼその時点で調整とマスタリング以外決まっている様子が窺える。まぁ元々6月完成予定だったし。

 

6月

自分がtwitter始めてから10年経ったので振り返り記事を書くなど自分なりの祝福をする。

この時点で制作中の曲リストも公開しており、英語タイトルは確定、日本語タイトルは決まってたり後に変更されたり決まってなかったりと、自分のこだわりが形成される様子が見えてますね。

 

7月

家のテレビが急に壊れたので買い替える流れで、4kでネット対応のテレビを買った。youtube見れたりTVer見れたりが本当に便利で良かったと思う。

アルバムは裏ジャケットが決定。

 

8月

3月に募集してた企画の作品が公開。当時はダウンロードページもあったが現在は消滅しており、youtube動画では作品が残っている。

アルバムはディスク画像が決定。

 

9月10月11月

ぼちぼち作品公開に向けた段階の時期(10月末)に、2020秒の曲という企画が出てきてそっちに集中することに。33分半ですよ。

 

12月

そんな感じで2020秒の方を完了させて、年末の仕事の忙しさもありつつ、何とか31日にアルバムを動画形式で公開することにこぎつけた。

 

 

 

という訳でギリギリ2020年作品でyoutube公開したが、作品の内容にはそこそこ満足していても仕上がりには悔いが残る結果になった。なぜなら、Ozoneの自動マスタリングからさらに加工や調整を繰り返したのでごちゃっとした感じになり、「もっとどうにかできたはず」と感じる仕上がりになってしまった。年末にギリギリやったので時間が無かったと言える部分もあるが、やり方自体を間違えていた部分もある。

 

そんな訳でbandcampやCDでちゃんとした形式で公開する時ははマスタリングをやり直したいと考えていたが、2-3年後の段階でもまだ感染症の問題は終わっておらず音けっとも沈黙のままだったので、仕方なくこの時点ではbandcampに当時のマスタリングのまま公開となった。

 

2024年1月に音けっとが再開する流れになり、このタイミングに合わせてようやくFutureを再マスタリングしてCD化している。当時の最新作「Position」に準拠したやり方で、2020年の音源を弄る難しさはあったが、少なくとも当時よりはマシと言える仕上がりはできたと思う。

 

で、どうしようかなと思ったのは再マスタリング版のネット公開で、旧時代に既にaudiostockで販売している曲があるのでややこしいと思いサブスク化はせず、bandcampで公開する事に。旧と新を両方公開する案もあったが、音源差し替えができたのでそれで新バージョンで公開している。旧バージョンは2020年当時にアップした動画からどうぞ。

 

1曲目「Warnning Call」は久しぶりにちゃんと作ったOP曲。タイトルはモーニングコールとかけており、邦題もそれを踏まえた感じにしている。2曲目「Artificial Challenger」は冒頭は70年代の電子音楽っぽさを意識しつつ、以降は曖昧さで展開する未来世界の音楽。3曲目「Public Meeting」は制作初期にフレーズだけ作って埋もれていたが後の再調査から発掘し、フレーズを繰り返すテクノに発展できた。4曲目「Control Center」はトランスのリズムで展開する未来音楽。14th「Message」のMore Clearみたいなポジションの曲。

 

5曲目「Time Waves」の邦題の「迫時」は造語で、「緊迫時」ほど明確でも強くもない感じで表現しようとした。はくどきと読ませるつもり。6曲目「Information Announce」は楽器屋で中古のスピーカーを買ってそれで聴きながら作った曲。そのスピーカーは結局使いにくさで長続きしなかったが。7曲目「Social Network」からダークな雰囲気の曲の流れで、コツコツと展開するテクノ。8曲目「Codegame Age」もダークでロボットゲームっぽさを意識したテクノ。他のアルバムやEPなどでも出てくる「〜 Age」はたいてい暗さを意識したシリーズ曲になる。

 

9曲目「Active Mind」は元々別のレーベルで公募していたのに合わせて作った曲。もちろん採用されなかったが、自分は会心作だと思ったのでこのアルバムに使っている。送った時の曲名「Temporary Concentration」から変えているのは、決して送った事実を隠したかったわけではなく、自分のアルバムでは英語と日本語の両方の曲名を用意しているので、その両面があることを前提にしたタイトルで、英語ならよりわかりやすい感じにしたかったから。公募時の曲名は日本語タイトルの方で使っている。

 

10曲目「Partner」は制作時にイメージしたシンプルなフレーズから作っているが、試行錯誤して何とか大作にした模索的なテクノ曲。11曲目「Message for Future」は、元々前作でMessageとして出そうとした曲。8th「Square」のMirageのように大作アンビエントを目指したがそこまでには至らず一時的に没になっていた。その後10曲目の後の繋ぎなら使えそうと思い、前作と今作を繋ぐような曲名にした。

 

表ジャケットはphotoshopを使って様々な街の写真を組み合わせたもの。写真をこんな感じで組み合わせるのは自分の中では挑戦的だったし、その後のアルバムも似たような写真の使い方が続いていく。文字はそんなグラフィックに反して小さめの配置にしたが、今思うとやはり小さいしわかりにくいのでもっと別の方法を考えたくなる。裏ジャケットは前作のディスク同様、母校の専門学校でVJ実験をしていた風景を撮影したものを使っている。珍しくほぼ加工なしである。ディスク盤面は神戸の商業施設のところから角度を変えて鉄道っぽい感じにした。今作のグラフィック表現は表ジャケットの文字表現以外は自分でも満足している仕上がりだと思う。

 

前作「Partner」があまりにも地味だったこともあり完成後早い段階で制作に取り掛かり、原点回帰も狙って未来世界を意識した方向性で頑張った。しかし近年の煮詰まり感からは脱却しきれず、また後年マスタリングをやり直していることもあって、スッキリはしない制作になった。実際、制作年の振り返りではやや微妙に総括している。

 

そんな感じで近年の作品と比べるとMessageやApproachの方がより純粋で薦めやすいという微妙なポジションだと思うが、初期〜中期で好んでやってた青色の未来世界を近年は前面に出さなくなった中でのこの作品はそれに取り組んだという意欲作という形になっているか。微妙という振り返り方が多くなってしまったが、マスタリングをやり直したことで制作時のモヤモヤは少し解消したし、グラフィック表現や多くの曲は優れているし、基本的には良いアルバムと言っていい作品である。未来音楽のロマンを上手く表現できる感じで今後も頑張っていきたい。

 

 

このアルバムからベストアルバムに入れる曲を選ぶなら、

Codegame Age→未来的な雰囲気を前面に押し出したアルバムではあるが、意外とダーク方面もアピールできているということでサプライズ的選出

Active Mind→前述の通り公募に挑戦したことがあるくらい独立性があるテクノ

Artificial Challenger→もちろんこのアルバムらしい曲も候補には入ってますよ

 

2025/4/26

 

(解説) UDLR / Partner(2019)

 

 

 

UDLR / Partner(2019)

 

Partner裏

Partnerディスク

Partner曲目

udlrsound.bandcamp.com

(2019年作品)

 

 

 

良くも悪くも地味さが強めのアルバム

 

2018年の「Messege」以降は仕事環境が現在まで続く感じになり、そういう方面でも大きな変化は少なめになる。

 

15th「Partner」は前作の良作から続く感じで制作を頑張ったが、完成後は地味な作品だと思うようになり、今作に飽きた感じで早々に次の制作に移るなど、しばらく自己評価が低いアルバムであった。何が地味かというと、音圧が薄めな事、全体的にアンビエント的で派手な展開がない曲が多い事、裏ジャケットのように彩度が弱い雰囲気になっている事、そして「Everyone has a problem」や「Feel your flame」のようにアルバムの中では強い曲でも他のアルバムと比べると色が弱く地味な感じが出てしまっている、という事。

 

1曲目「Think about my sound world」は前作の1曲目と同様の緩めのアンビエント曲だが、3分半と長めになり地味なオープニングに。元々その場所を狙った制作ではなかったがジャケットの世界を歩く感じで1曲目になった。2曲目「Everyone has a problem」は全員何かしらの問題を抱えているというタイトルの通り社会的な雰囲気を出そうとしたテクノ曲。3曲目「White Present」はクリスマスの日付の時期に仕事前の送迎バスの中で作り始めたものだったのでこのタイトルにした、自分なりのクリスマステクノ。

 

4曲目「Silent Motorway」は高速道路を淡々と走る様子が浮かんだのでこの曲名にした。3分半と短めだがそれよりはもう少し長く感じる不思議な曲。5曲目「In mind field」は808ドラムと幻想的サウンドで展開するアンビエント曲。6曲目「Business Landscape」は裏ジャケットのテーマな位置付けの夕焼け都会テクノで、彩度の弱さも再現した感じの地味さがある。7曲目「Dark Walker」はそんな6曲目の延長にあるような地味目なドラムンベース。ベースは入れなかったけど。

 

8曲目「What is time...?」はアルバム後半らしいエレクトロピアノメインの悲しさな雰囲気の短曲。9曲目「My Atmosphere」は10thにある「My Reminiscence」という曲に切なさと長さが似ていると思ったので似たようなタイトルにしたが、曲の冒頭がタイトル含めて体臭漂う感じになってしまったのでタイトル変えた方がいいかなと今ではたまに思う。10曲目「Feel your flame」はこれもアルバム後半で準レギュラー的な情熱的テクノで、この時に和音を組み合わせて作った音色は自分なりのオーケストラヒットとして今でもたまに使うことがある。

 

11曲目「Sleep in water」は評価低かった当時の中でも良アンビエントテクノと言えた曲。タイトルは水の中で眠るという、人造人間とか出産前の赤ん坊とかの静かな幻想をイメージした。12曲目「Message」は恒例の前アルバムタイトル曲だが、声ありきのタイトルにどう表現しようか悩んだ。最終的に「声っぽい音色のシンセ音源を使う」という手法に落ち着き、緩めのアンビエントテクノになった。13曲目「Grooving forever」はこれも緩めのアンビエントテクノで、タイトルは当時話題になった、有名テクノユニットのメンバーが薬物で逮捕された出来事からで、僕も当時twitterでそれなりに考察ツイートを集め、自分なりの意見の方向性を固めようとした。曲自体はそれとは関係なく、1曲目みたいな散歩の帰りみたいな感じ。

 

アルバムジャケットは一見無機質なビルの画像だが、ビルとビルを電線で繋いでいる感じで「Partner」と説明できる形にしている。裏ジャケットはシンプルな文字配置と夕焼け的風景で「Business Landscape」をイメージ。ディスク盤面は「Sleep in water」をイメージで、母校の専門学校を訪れた際にVJ(クラブの映像)実験をやってたので撮った写真から加工して水っぽくした。ディスクの文字配置は「Resistance」同様、ディスクの丸さに合わせて配置しようとしたが、左側はできても右側がうまくできず試行錯誤感が残る結果になり、以降はこの並べ方はやってない。

 

そんな感じで「緩めのアンビエントテクノ」と何回言ったことか、地味目の曲が集まった作品になってしまったが、ある時のリスニングでこのアルバム特有の性質に気づく。それは、どんな気持ちで聞いても気分の変化が少ないということ。例えば落ち込み気味の時にこれを聴くと、その気持ちのままこのアルバムを楽しみ、自分のペースで気持ちを整えることができる。良い気分の時だと、このアルバムの良い部分の視点でこのアルバムを楽しむことができる。地味さ故の独自性を見出して以降、自分の中で評価が変わり、「地味すぎて中〜上級者向けだが、実は優れたアルバム」と説明できるようになった。

 

このアルバムは既にbandcampで無料公開しているが、自分がサブスクリプションで聴くことを目的にaudiostock経由で配信しようと思っている。前後のアルバムは既に単曲でaudiostock販売しているのがあり動きにくいがこのアルバムはそれが無いので配信化へ動くことができる。もちろん配信する事で予想外のところからリスナー獲得も期待するが、ジャケットは良いが地味な内容なのでどういう再生になるか予測しにくい。

 

ということで地味すぎる故にラインナップから埋もれがちだが、決して駄作ではなく、自分の中ではトップ5からは外したくない、まさにずっと持っておくべき作品だなと思う。

 

 

・このアルバムからベストアルバムに入れる曲を選ぶなら

Everyone has a problem→外にアピールできるが暗めで地味というアルバムを体現した曲なので選出。そういう意味ではFeel your flameもそうだがこっちを選ぶ方が多いかな。

Sleep in water→アンビエントテクノでは良曲になったと思う。

(追記) Grooving forever→最近この曲が持つ日常感と切なさと汎用性がじわじわと存在感を増していて、それならピックアップしてもいいかなと思った。

 

 

2025/3/18

 

 

 

 

 

 

(解説) UDLR / Message(2018)

 

UDLR / Message(2018)

 

Message裏

Messageディスク

Message曲目

udlrsound.bandcamp.com

(2018年作品)

 

アンビエントとテクノが綺麗にまとまった誠実作

前作「Resistance」の完成後は、当時の仕事を退職し、雇用保険の支給を受けつつ、のんびりと生活と制作をした時期になった。この時期にMessage以外の発表した作品は以下の通り。

 

・129.5 Techno EP

・Monoral Techno CD

前者はResistanceの時期に見つけた自分なりのテクノBPMで作ったテクノを数曲まとめたもの、後者はmonoLRの1stの解説を参照。あとはネット参加歴の2018年を見てもらえればわかるが、リミックスや新規曲など比較的多めの参加ができた。

 

とりあえずはテクノ制作をしつつのんびり過ごし、休日は普段行かなかったところに電車で行ってのんびり写真撮影したことなどが主な成果。この時期に撮った写真は今作だけでなく次作やmonoLRの1stなど数作品に渡って使用するなど、自分のアルバムイメージを明確化する為の収集になった。

 

この時期から導入したのはマスタリングツールOzone8とそれに付属する「Tonal Balance Control」という仕上がりを確認するメーター的なプラグイン。Ozone8の自動マスタリングももちろん大事なアシストツールだが、その前段階のミキシングではTonal Balance Controlの方が活躍。このプラグインを通して過不足を確認できるようになり、ハイハットなどのリズム系の音の高域を削ったり、足りない音域のところに別の音を足したりする事ができている。これにより品質の安定化ができるようになり、以降も欠かせないものとなっている。

 

1曲目「After Exit」は緩い意味で短めのOP曲、Exitはもちろん退職したことを指している。2曲目「Always Thinking」はこの曲を聞いた知り合いが「タイとかの異国感があった」と評したが、僕としては夕暮れの中を歩いた感じをイメージして作っている。3曲目「Soleving creates new problem」はハイハットを使わず淡々と進めたポップなテクノで、自分のbandcampでこれだけ何回も再生するファンがいる曲。4曲目「More Clear」はTonal Balance Controlでずっと収まるようにまとめることを意識し、タイトル通り透明感を狙った曲。5曲目「Improvisation & Adjustment」は母校の専門学校を訪れた時、即興でほぼ完成系の段階まで作れたので、その行動記録を残そうとこのタイトルになった。

 

6曲目「Think about none」は909スネアの砂っぽさを生かしたアンビエントドラムンベース。タイトルは英語タイトルだと「無について考える」、日本語タイトルだと「考えるのをやめる」とある意味真逆に表現したが、どちらが正しいのかは時と場合によると思うのでリスナーに任せた形。ちなみに僕は英語タイトルの方が正しいと思う時が多いが、日本語の表現の方がカッコいい。7曲目「Look Around scape」は4分のアンビエントテクノポップで、タイトルは「Look Around」と「Landscape」をくっつけようとしてできた表現なので「scape」という謎な単語ができてしまっている。僕としては「Landscapeの簡易的表現」と思っていたが、調べてみたら「花茎」とかが出てきた。まぁそれはそれで面白い。

 

8曲目「Empty Despair」は空虚的なアンビエントテクノで、ここでスネア的に使っている重い打撃音は普段使っているシンセから見つけた音で、次曲含めてたまに使う飛び道具になった。9曲目「Resistance」は前作の「Energy」の存在を踏まえた前アルバムタイトル曲で、綺麗にまとめる事を意識した感じのテクノ。邦題は自分の制作ポリシーをそのまま反映した感じのもの。10曲目「When something ends, something begins」は、テクノよりも自分の作曲の感じが出た長めのテクノ音楽。

 

アルバムタイトルの「Message」の命名理由はあまり明確ではないが、自分の意思で退職し(一時的ではあったが)音楽制作に集中した中で自分なりの成果を標語的に表そうとした感じだったと思う。曲のタイトルもそんな感じの命名が多いのはMessageに因みたかったから。

 

アルバムジャケットはMessageではなくサウンドの雰囲気を優先し、前半曲で多かった「夕焼け的風景」を表現した。写真は昼間に撮ったものを夕焼けっぽく色合いを変えている。AI動画でジャケットの風景を動かしたついでに最近この撮影場所を久しぶりに訪れたが、フェンスなどが足されており、当時の再現はもうできなくなっている。あと今回からジャケット作成にPhotoshopの定額を使うようになった(それまではGimpというフリーの画像編集ソフトがメインだった)ので、画像やフォントの配置もしやすくなり、以降写真を複数並べるジャケットが増えていく。

 

「過去の作品の中でどれが傑作か」と聞かれたら、僕はこのMessageを挙げる事が多い。アンビエントやテクノの方面で優秀だと思う曲が多く、時間をかけて制作した事で今の自分でその再現ができるかわからないくらいの神秘性を感じている。一方で作品自体は長い曲が多く、わかりやすい音ではないので、UDLRの最初の作品に触れるには良さがすぐに伝わらない「中級者以上向け」な感じはあるかもしれない。

 

そんな感じで音と印象で安定感を出せるツールを導入した事で新たなフェーズに突入した記念碑的な作品である。一時的な自由の中で音楽制作の評価を夢見た時期は、現在までに繋がる、小さいが確かな世界を掴んだものになった。

 

 

 

・このアルバムからベストアルバムに入れる曲を選ぶなら

Soleving creates new problem→長めの曲なのでAlways Thinkingとどっちかで迷うが、何回も再生するリスナー以外にも評価高めな感じがあるので選出

More Clear→テクノメインのベスト盤を作るならこっち。永遠の透明感

Think about none→同様にドラムンベースメインのベスト盤ならこのアンビエントドラムンベースを入れたい

 

 

 

2025/2/22

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(解説) UDLR / Resistance(2017)

そんな感じで、少しずつ過去のアルバムを解説していくが、既に解説しているのはもちろん省き(一覧的な記事でさらっと書く予定だが)、とりあえず近年の作品から書いていき、初期作品は終盤に後回しにする予定。今回は制作状況も含めて自分の意思を多めに含み、初めて参加した「音けっと」でも最初の参加作の一つになった13th「Resistance」から。

 

 

UDLR / Resistance(2017)

Resistance裏

Resistanceディスク

Resistance曲目

(2017年作品)

 

作品ページ→bandcamp

udlrsound.bandcamp.com

 

自分なりのテクノ意思を追求したアルバム

 

制作時期の2016~2017年は、現在続いている物流の仕事から一時的に離れて、専門学校卒業後に半年就いた派遣会社の社長に再び誘われて別の工場での業務をした時期だった。約一年半で終わったのは、市を跨いだ長距離の移動と8時からの仕事ということで5時後半に起きて6時前半で家を出なければいけなかったことによる「仕事前からしんどい動き」、職場は色々な年齢層もありずっと緊張感があり馴染めなかった事、そんな感じで「一時的には何とかできても、一生やっていくのは無理」と確信した事で決意した。退職にあたって、2017年のゴールデンウィーク明けに社長に電話し年末の退職を伝え、そこから半年頑張った。区切りのタイミングとしては年末が一番だと思っていたので。

その後、自分で退職したのに雇用保険が適用されたので半年のんびりしつつ制作したのが次作「Message」(+monoLRの1st)だがそれはまた次の機会に。

 

そんな感じで、「Resistance」は仕事がしんどい状態から逃れるようにテクノ制作を頑張ったアルバムである。アルバム前半が今までの自分ではあまり見られなかったシンプルなテクノ、後半は自分らしいがシリアスなテクノ音楽で、総じてテクノの純度は強いと思っている。UDLRの中では中級者〜上級者向けな感じ。

 

前半は1〜5曲目(ディスク盤面では若干区切りが違っているが)で、普段の曲と比べるとシンプルで一般的な「テクノ」が並ぶ。これは2017年の5月に経験した神戸の大型イベント「078」の影響が大きく、そこから反映されている部分もある。例えば複数曲あるBPM129.5はそのイベントでテクノを聴きながら自分のPCで自分なりに調べて近いと思ったテンポの数字で、以降もBPM129.5でテクノを作ったりEPを作ったりしている。

 

1曲目「Silent Angry」はテクノイベントを反映させたようなシンプルなテクノ、bandcanpではなぜかこの曲だけの購入があった経験がある。2曲目「Industrial Assembly」は工場での勤務をイメージし、ハッキリ感とシンプルさが両立できた自信作。3曲目「Going to Resignation」は前半のシンプル路線の中で初期に作った感じの曲。4曲目の「Just Repeat...」は淡々さをあえて前面に出した緩いドラムンベース。5曲目の「Slow Start」も淡々としたテクノで、ビートはシンセ音源Reaktorで鳴ってたビートを打ち込みで再現して作った曲。

 

後半6~11曲目はそんな前半のシンプル曲だけではアルバム聴くのがしんどいと思ったのかいつものUDLRの感じが出ている。まぁ今の僕にとっても聴いて欲しいのは後半の方で、それ故このアルバムがとっつきにくい印象なのは否めない。

 

6曲目「My Devil」や8曲目「Fading Identity」などにある一部のシンセフレーズはPCではなくMIDIキーボード「KORG nanoKEY Studio」を使って打ち込んだもの。PCだけでは出てこない音が出来て良かったが、PCだけでも何とかできるし接続も面倒だしな感じでだんだん使わなくなってしまった。去年にMacbook Airに買い替えた時にまた使おうかなと思って久しぶりに機材を持ってきたら接続部のパーツが内側に入り込んでしまっていて、それを何とかしようとネジを回して機材を開けたら余計にややこしい状態になって使えなくなってしまった。残念な結末である。

 

6曲目「My Devil」はそんな感じでMIDIキーボードを使って打ち込んだフレーズを中心に展開したダークな雰囲気のテクノミュージック。7曲目「Abandoned Room」は小曲だが同時期に作ろうとしたサイバーな作品を作ろうとして当時は表に出なかった制作から唯一ここで収録した曲(使われなかった曲は18th「Archives」時に完成して入れている)。8曲目「Fading Identity」はアンビエントエレクトロニカとテクノの要素をうまく合わせた曲。

 

9〜11曲目は当時の自分の心境が色濃く出たテクノ3曲で、9曲目「Warning for Exit」は退職を控えた状態をタイトルで表現し、11曲目「True Lifework」も退職後の音楽制作を頑張る意気込みをタイトルに込めている。10曲目「Energy」がこの制作期間中の核の一つになった曲で、2016年の11月に原曲が出来ており、朝の暗い出勤の中でこの曲を聴きながら頑張ろうとしたのが強烈に印象に残っている。

 

アルバムジャケットは写真を使わず文字とデザインだけで表現したもので、2曲目「Industrial Assembly」が一番近いイメージになったかと思う。下の方にある点線みたいなものは4つ打ち+スネアの形式を表現している。裏ジャケットはそんなシンプルなものから逆に写真で表現したかっただけで特定の曲をイメージしたわけではない。高速道路風景から作ったディスク盤面はアルバム全体を通したテクノを総括した感じになっている。

 

2017年の年末に当時の仕事を退職した際、最後の帰り道ではバスを使う所をこのアルバムを聴きながらじっくり歩いている。面倒だった仕事から解放された瞬間であり、今後の制作をどうしようか未来を楽しみに思った時間になった。

 

 

 

 

・このアルバムからベストアルバムに入れる曲を選ぶなら

Fading Identity→綺麗な仕上がりでありアンビエントなテクノとしてアピールできた

Energy→自分らしい意志の強さを込めることができたテクノ

Industrial Assembly→テクノメインのベストを作るならという意味での準選出、しっかりとした形ができたテクノの一つ

 

 

 

 

2025/1/27

UDLRのアルバム20枚を振り返る(共通説明)

今年作ったアルバム「System」が20番目のUDLRアルバムという事で、それを記念して全般的に振り返るクロニクル的な企画をやろうと思う。元々はその予定は無かったが、大阪の同人音楽イベント「音けっと」で作品購入をする方から「作品解説が面白かったし、他に解説があるとその作品がもっと聴きたくなる」とリクエストがあった事で、じゃあUDLR20作の記念と絡めるかと今回の企画にした。

 

とりあえず一枚一枚を解説していく前に、この項ではUDLRアルバムに共通したパターン、具体的にはジャケットやアルバム構成など、いくらか一貫していることがあるので書いてみる。

 

 

サウンド関連

・ジャンルはテクノ・アンビエントドラムンベースなどの電子音楽。基本的にはインスト的なBGMで、歌や人の声の要素は無く、興味も無い。制作途中でも移動中に頻繁にチェックしたり楽しんだりしているので、風景的な仕上がりが多い。タイトルは自分の中では明確なイメージで付けたりするが、完成形が曖昧なサウンドなので、他の人が聴くと自分の印象と違うと知る時もあり興味深い。

 

・アルバム制作時は大まかなイメージをしつつも、まずは曲を揃える為にしばらく適当に作り続け、ある程度溜まったら振り返り、その中からメイントラックを決めるという流れになっている。数分以内の小曲もこの時に自由にやったから生まれたのも多い。その段階でコンセプトを固め、そこから残りで必要な曲を作っていく。

 

・曲名は殆どの場合後から考えて付ける。曲の中にある個別の表情をうまく切り取りたいし、後々の制作と被らないようにしておきたいので、じっくり時間をかけて良い表現のアイデアを待ちたい。その為シンプルでわかりやすい曲タイトルは少なめで「強い曲」に使っている。

 

・UDLRのアルバムの特徴の一つで、「最後から2番目の曲名は前作のアルバムタイトルから引用」というのがある。これは2ndアルバムからの慣例で、QueenEL&Pなどの有名バンドでアルバムタイトルが別のアルバムにある事例から発想したもの。僕の場合は前作から引用し続けることで、一歩引いた感じでアルバムタイトルの曲を表現し、前作をちょっと振り返って総括し、そして繋ぎ続けることで自分の音楽世界を広げようとしている。そんな感じで前アルバムタイトル曲は気合を入れた制作になることが多く、曲を作った後でタイトルをつける事が殆どの中で、制作中からタイトルを意識して作っていく例外的な事例になる。

 

・曲名は英語と日本語の両方をつけている。前面に出すのは英語タイトルで、日本語の方は「邦題」という感じでサブタイトル的扱い。これも洋楽からの影響で、英語と日本語でそれぞれニュアンスが違うことを面白いと思ったことから。自分の場合は、英語タイトルの直訳で日本語タイトルにするのは「日本語の説明としては僕の言葉じゃない」と違和感もあった事で直訳とは若干ずらした感じになっている。調べればわかるという間接的表現で英語を使うので、日本語と英語以外の言語を使おうとは思っていない。そんな感じで殆どの邦題は意訳的なものになるが、全体のバランスをとってシンプルな直訳的なものにする事もある。

 

・アルバムタイトルは基本的には英単語1つの形。アルバム制作の初期〜中期までにはなんとなく想定が固まり、そこからジャケットもぼんやりイメージしていく。邦題は9th以降「⚪︎番目の△」で、⚪︎が⚪︎thからで△がタイトルの日本語訳に近い形。アルバムタイトルは基本的には曲の集合体のニュアンスで、△が「アルバム」と言い換えできるような形にしている。シンプルな形にする事で時期を感じさせず、作品一覧で「最新だからではなく興味を持ったアルバムから聴いてもらいたい」という狙いがある。

 

 

デザイン・構成関連

・現在はアルバム毎にジャケットの表と裏とディスク盤面の3種類の画像を制作。それぞれアルバムの特定の収録曲をイメージした感じで、自分なりにアルバムの世界観を明確にしようとしている。日常の風景を非現実っぽく切り取るのが自分なりのこだわり。

 

・「UDLR」にはちゃんとしたロゴ画像は無いが、Arial Blackという太めでシンプルなフォントで表現するのは初期(3rd)から確立しており、ジャケットには毎回ではないが何回も使っているし、ディスク盤面ではUDLRと作品名をこのフォントで表記するスタイルで一貫性を出している。

 

・ジャケット表はアルバムの顔になるので、作品全体や前半曲をイメージし、作品のカラーを提示するようにしている。ジャケット元の画像は基本的には自分で撮った風景写真からで、そのストックから見て決めることが多い。近作はPhotoshopの写真配置アシストもあり複数の画像を組み合わせる感じもある。

 

・ジャケット裏は曲目とクレジットを表記するための役割で、クレジットの文章はたまに変えている。専門学校時代の作品は著作権的な注意の日本語文章も入れていたが、卒業後は「そんなに堅くするものでもない」という理由で単にクレジット的な表記のみにしている。クレジットは長い間「All Produced by UDLR」とだけ書いていたが、「全部作った」の表現では、音楽とジャケットと制作などやっているとは伝わらない気がして、12th「Energy」以降はやっていることをそれぞれ表記する感じの文にした。あと「 Thank you for your interest. 」という文章も入れているが、自分でCD売る時はほぼ対面式での販売でありリスナーの購入をしっかり確認して売る事ができているという事で、「興味を持ってくれてありがとう」と自分なりの謝辞である。
画像としては、表ジャケットの裏側的な表現が多く、表ジャケットに使うには地味な感じでより風景的な感じが多いし、曲目やクレジットなどの文字を入れるので画像としては余白が多い見た目になっている。

 

・ディスク盤面は上記の通りアーティストと作品の表記ではずっと同じフォント(Arial Black)を使い続けている。テクノやドラムンベースのシングルLPでレーベル毎にそれぞれの統一感にも憧れがあるのもそうだが、別にそれを知る前からもディスク盤面の統一表現は意識していた。
そんな感じでディスク盤面の基本デザインは統一しているが、曲目のフォントや細かい配置などは毎回その場のノリでバラバラになっている。例えば裏ジャケットの曲目が少し読みにくいフォントだったならディスク盤面では基本的なフォントにしたりその逆パターンもあったりなど、そこは作品毎の形でいいと思う部分である。
画像としては表や裏のジャケット以上に特定の風景を切り取ったり抽象的な表現だったりするのが多い。ディスク盤面は抽象力強めの表現で良いと思っている。

 

 

 

そんな感じで前提というか共通点に近い部分を書いていったが、この辺のこだわりは文章化に意外と時間がかかり、解説をリクエストした人に対して待たせてしまった感がある。まぁサウンドにしてもデザインにしても、基礎的な要素を身につけてからやっている訳ではなく、結局独学だし解説しすぎても見づらいし意味はあまり無いとは思うので、程よい表現で解説を作っていきたい。全アルバム解説をするにあたって自分なりにライブラリを揃えるようにしたいが、初期アルバムの解説はやはり面倒だしその手間をかけるほど聴いてほしい度は強くは無いのでとりあえず後回しにして、次回は近作の中から語っていく。

 

 

 

 

 

UDLR 2023(2/2)

2024年に入って早々に大きな出来事が続いており不安だが、とりあえず去年の後半以降を振り返ってみる。

 

 

・2023年で思い浮かぶ出来事は、やはり野球で日本が世界一になったり関西球団で日本一を争い盛り上がると言った出来事が浮かぶが、一方で海外での紛争で新たな悲劇があったりなど、混沌や緊張が高まる年にもなった。そんな中で決まった今年の漢字は「税」で、それら以外の出来事の補完な感じにもなってはいるが、個人的には上記の総称でいくなら「戦」かなぁと思う。とか書いてたら去年も「戦」だったけど。

 

 

・前回の(1/2)でも書いていた中華イヤホン関係だが、そこから追加購入して使い分けを楽しめる程度になっている。個人的なイヤホンの好みは音楽制作に使えるフラットに近い特性で、信頼できる1つよりも、そこそこの数種類という確認の仕方をしている。ちゃんとしたモニターイヤホンでじっくり作業した後でも、結局他のイヤホンで聴いた時に気になる感じもあったので、数種類で確認する方が自分には合っている。じっくり作業すると音がこじんまりする傾向にあるので、メイン作業は安めのイヤホンで、細かく調整する時にもっと性能が高いやつ、あとは複数のイヤホンで確認、という流れになりつつある。

 

中華イヤホンの情報探しでお世話になったサイトは、ゆるふわオーディオ日記(以下(1)と表記)bisonicr keep walking(以下(2)と表記)、など。
(1)は更新頻度も高く、価格ごとのランクを付けたり標準ケーブルの評価やケーブル付け替えの提案など、わかりやすいし独自性もあるレビューを行っており、一番閲覧頻度が高い。このサイトの高評価で買ったイヤホンも何個かある。著者の都合で大きなイヤーピースしか装着できず、イヤホンに標準で付いているイヤーピースの評価がほとんど省略されているのはちょっと残念ではある。

(2)は中華イヤホン紹介サイトの中では歴が長い方で、紹介数も多く名前があるイヤホンで検索するとここのレビューが出ることが多い。イヤホンの説明書みたいな感じで丁寧な紹介をしており参考にしやすい。一時期更新頻度が減っていた時期もあったが、現在でも活発的にレビュー記事を出している。

その他、OKINAlog(以下(3)と表記)カジェログガジェねこ等のサイトで特定のイヤホンを調べる時によく頼っている。ただイヤホンの評価は人によって基準が違うし、音楽制作的な視点はあまり無いので、情報収集で慎重に判断する。一つのサイトで絶賛しているからと言って自分もそう感じるかは未確定なので、なるべく複数のサイトのレビューを見ること、可能なら規模の大きな家電屋やイヤホン店に行っていくらか試聴し、経験値を増やすようにしている。

 

僕の個人的な特性として耳の穴が左右で微妙に違いがあり、右耳がやや小さめ〜標準で左耳が標準〜やや大きめ、と1サイズ違いで、具体例で言えばAppleが少し前に標準で出してた穴が絞られた感じの有線イヤホンは右は入るが左がハマらず使えない。なのでイヤーピースを左右違うサイズで使うのが多く、そのメリットでイヤホン付属の3サイズのイヤーピースは2組(SとMみたいな組み合わせで)使えること、デメリットで1サイズのみで売られているイヤーピースに手を出しにくいこと、が発生している。一部有名もの(スパイラルドットやスピンフィット)を所持していないのはその辺が理由になる。

 

ネットで中華イヤホンを買うのは基本的に3通りな感じで、
amazon→普通に買うならここからが無難。値段も国内では安めに購入できるし商品到着も早い。amazonポイントは付くがポイントサイト経由できないので他ポイントを付けることができないという点と、一部セール以外は基本的にAli Expressの方が値段が安いのは、細かい意味でデメリットになっている。ポピュラーな選択肢であることを利用して偽の出品をする業者もいるそうなので公式以外の不自然な安さには気をつけた方がいい。


楽天→ラインナップも乏しいし値段もamazonより高いので基本的には利用する利点は少ないが、ポイントサイト経由で買うとポイントサイト側のポイントもつけることができる。イヤホン専門店や家電屋のショップならメジャーな中華イヤホンを取り扱っており、ポイント10倍セールとかで獲得ポイントが多くそれでamazonと似たような結果になるならそれはオススメ。


・Ali Express→中国系の通販サイトで若干難しさはあるが基本的には日本語で利用できる。有名な商品を中国で買うと怪しさが目立つが、中華イヤホンは当然ながら中国製なので、よほど不自然な安さでなければ、普通に専門的な中国のメーカーの商品を買うと思えばいい。逆に言えばちゃんとした中国製品を買う用途以外に利用するのは危険で、大容量に容量偽装したメディアとか精巧な偽物とかで悪意ある商品を買わないようにしたい。とにかく海外からダイレクトに購入する形になるのでamazonより安く買い物ができて便利な一方で、商品到着には基本的に1-2週間かかる。輸送トラブルでそれ以上に時間がかかったり届かなかったりする可能性もあるのでその危険性は承知の上で無事に届くのを願いたい。その他の利点としてモッピーなどのポイントサイトを経由するとポイントサイトのポイントも獲得できるので、時間がかかってもいいから安く買いたいなら積極的に利用したい。

 

以下は現在僕が所有している中華イヤホンを自分なりに紹介するが、自分なりの感想をメインにしたいし技術的には語れないし長すぎると自分もしんどいので、他サイトのレビューも積極的に付記(動画レビューやtwitterでの紹介も含めるとキリがないのでそれらは省く。)する。イヤホンの初期装備ではなく現在の組み合わせでの感想なので、他サイトと全く違う意見になっている可能性もあるのでご了承を。

 

 

 

 

Artti T10

Artti T10

ケーブル→7hz Sonus 標準ケーブル

イヤーピース→Artti T10 標準(黒軸)

とりあえず一番最近買ったイヤホンから。平面駆動というヘッドフォンで使われるのが一般的な形式を、近年の技術で小型化してイヤホンにしたもの。平面駆動のイヤホンではLetshuoerのS12が代表的存在のようで、実際に試聴したら確かに良かった。それの値段が2万前後でちょっと買うのを躊躇していた中でこのイヤホンを(1)で知った。安い平面駆動だけでなく、製造もLetshuoerが関係しているようで、廉価版S12のようだったのですぐに購入。

音はヘッドフォン的な構造ということで、確かにフラットで広がりもあり全体的にバランスが良かった。他のイヤホンと比べると他の方がダイレクト感がありこちらは部分的よりも全体的な方面で迫力を出しており、その辺もヘッドフォン的だなと思う。標準で付くイヤーピースの質も良く、いくつか試したけど結局この標準が響きが豊かで良かった。このイヤーピースもLetshuoer製品で共通しているもののようである。ケーブルは標準から7hz Sonusの標準ケーブルに変えてパワーアップを図っている。

そんな感じで、音色も癖はないし一般的なイヤホンとは違う平面駆動という方式だし、1万円クラス的な意味でも平面駆動的な意味でも試してみる価値はあるイヤホンと言える。基本の値段はamazonで10000円程度だが、販売ページには時期によってクーポンが付属しており、8000円ちょいで購入できる可能性がある。注文して1-2日ですぐに届いたしクーポン価格も安いので、Ali Expressを使う利点が薄く、Amazon利用がオススメ。

参考レビュー

(1)1,2(2)(3)

販売ページ(以下amazonのみ紹介)

 

 

 

 

7hz Sonus

7hz Sonus

ケーブル→Artti T10 標準ケーブル

イヤーピース→Final Type E

これも(1)から知ったもの。1万円くらいで質とバランスが良いだけでなく、標準ケーブルの質がとても良いという評判で、その辺が欲しいと思ったポイント。Ali Expressでセール時に購入。購入後は早速その標準ケーブルを他に譲り、自身は同時に購入した他のケーブルに変えたので、標準形で使用した回数は多くないが、最初に代用したNiceHCKのsnowAGは(1)で薦められていたこともあり標準に近い感じで使えた。その後SnowAgは後述のC3に譲り、T10のケーブルもまぁまぁだろうしモニター的になるんじゃないかと思ったので、現在はそのT10と単純にケーブルを入れ替えた形になっている。(でもまぁ、以下のレビュー記事を改めて色々見て、やっぱり標準ケーブルに戻したくなる気持ちもある。)

音色はこれもバランスが良いという評判で、モニターイヤホンに使えるかどうかまでは分からなかったが、正確性はともかく使いやすいと思ったし十分役に立っている。T10と似たようなバランスだが響きはこっちの方がダイレクト。このイヤホンには標準としてイヤーピースがそこそこ入っていたが、それらよりもfinalのイヤーピースが馴染んだ。

そんな感じでこれもT10と同じくらい使いやすいイヤホンだと思っておりオススメになる。値段の方はamazonではT10よりもやや高い感じになっていることが多く、それよりもAli Express()なら1000~2000円安い価格で購入できる場合が多いから、到着に時間がかかるが購入を検討してもいい。

参考レビュー

(1)1,2(2)(3)その他1その他2その他3その他4

販売ページ

 

 

 

 

Moondrop 竹chu

Moondrop 竹chu

ケーブル→標準(付け替え不可)

イヤーピース→Nuarl Block Ear+7

楽天で4000円くらいで買ったもの。安めだが、Moondropには他にもQuarksという2000円くらいだが良コスパのイヤホンがあり、それもちょっと気になりつつ比較した結果、竹はQuarksの上位互換と思ったことと、ミックスの粗を感じることができるというモニター的な評判が決め手になっている。ついでに言えば既に続編の竹IIも出ていたが、こっちにだけ付いている特製イヤーピースの存在も理由の一つ。ケーブル交換はできないのでそのまま使っているが、そのおかげでプラグがL字で保たれ、これは移動中にiPadでリスニングするのに都合が良い。

音は上2つと聴き比べるとややこじんまりとするが、全体のバランスは良く日常的に聴くのはこれでも十分な良さを感じている。そんな感じで移動中のリスニングでの使用が多いがミックスで試行錯誤しているときにも確かに改善ポイントを掴みやすい瞬間があり、意外と万能と言える。つまり、とりあえず1つ中華イヤホンを買いたい時に勧められた。使用イヤーピースは、ケーブルが耳掛けになりにくいということでイヤーピースでしっかり耳にハマるのを選んだ。

そんな感じで万能と言える性能でオススメしたいところだが、人気製品なのか後継製品に切り替わりつつあるのか、2024年2月時点で入手しにくい状態になっている。販売ページには入荷待ちと書いているが、そうなるかわからないので、素直に後継製品を買った方が早いかもしれない。

参考レビュー

(1)その他1その他2その他3その他4その他5その他6

販売ページ(2024年2月現在入荷待ち)

 

 

 

 

Tinhifi C3

Tinhifi C3

ケーブル→NiceHCK SnowAG

イヤーピース→Final Type E

以前書いた通り、中華イヤホンでは2番目の購入となったもの。この購入の決断をするために色々なレビューを見たのは前回(というか以下のリンク)の通り。装着感も良く比較的フラッドな音で使いやすいと思っていたが、比べていくとちょっと癖みたいな差は見えてきた。

竹chuと比べると立体感もある聴こえ。低音の明瞭感は少し引っ込んでいたり前後が比較的狭いということで上位2つほど上質ではないが、竹chuより良いリスニングになる。標準ケーブルはまぁまぁだったが現在は後述のLyraに譲っている。リケーブル当初は(1)のサイトでお勧めされていた銀月というケーブルにしていたが、絶賛されているほどのマッチさは感じず。その後、若干放置気味だったSnowAgにすると奥深さが増し、これがベストマッチと言える感触になった。イヤーピースは本体の装着感が良く小さめなものでも装着できたということで、余っていたfinalの一番小さいサイズを使用。現在の組み合わせだと、後述のHM20と同じくらいクセになっている。

そんな感じで5000円をちょっと超える感じのイヤホンとしてオススメできる。ただ、一般的には下位のC2の方がコスパと評価が目立っている感じで、C2,C3,C5が一緒くたになってしまっているamazonページでもC2のレビューが多い。それのせいで僕もいまだにC2が気になる感じが残っている。

参考レビュー

(1)1,2(2)(3)その他1その他2その他3その他4その他5

販売ページ

 

 

 

 

CCA HM20

CCA HM20

ケーブル→JSHiFi-銀月 (2pinタイプで使用だが現在は完売なのか販売サイトには無い。このイヤホンならqdcタイプでも使える)

イヤーピース→Artti T10標準(黒軸)

(1)のサイトで絶賛されていたイヤホンで、同時にリケーブル前提(付属ケーブルが最低限と評価されるものだった)なので、セールを待ってからケーブルと一緒にAli Expressで購入(この購入が初めての中国通販の利用となった)。ケーブルは当初はその時買ったmirageだったが、途中で7hz Sonusのケーブルに変更したが後にArtti T10に譲り、現在は銀月で落ち着いている。銀月以前は自分の中で伸び悩み放置気味だったが、同じく放置気味だった銀月と組み合わせるとお互いの性能の高さが噛み合い良くなった。また、イヤーピースはT10付属のものが相性が良く、これらでベストマッチ状態になっている。

下書きで「音はマイルドなsonusという感じ。上質だと思う」と暫定な感想を書いた時は電子音楽メインで聴いていたが、その後に聴いたポップスやロックなどでもその上質さを発揮。ケーブルも含めて15000円以上の価値になった感じのイヤホンで、今の所上位2つのイヤホン以上に満足感を感じている。暫定ベストかも。

そんな感じで現在の組み合わせでの満足度は高いが、リケーブル前提なこともあり実際の値段より高い出費が必要になる。なので、amazonで1万を使うよりも1-2千円安く買える可能性があるAli Express()で、ケーブルと一緒に買った方がいい。リケーブル候補は下記(1)の4などを参照。その(1)の紹介ページが多いのは、発売前から注目していた感じと到着後の感想と人気製品になり生産時期によって差が出てきた様子などが表れている。ちなみに僕の場合は(1)の分類的にはおそらくゴールド版(5,6参照)

参考レビュー

(1)1,2,3,4,5,6(2)その他1その他2

販売ページ

 

 

 

 

CCA Lyra

CCA Lyra

ケーブル→Tinhifi C3付属

イヤーピース→Nuarl Magic Ear+9

前回書いた通り最初に買った中華イヤホン。安めのモニター的イヤホンと紹介されていたこと、3000円ちょいで安いから気軽に試せること、見た目がカッコ良かったので単純に欲しかったなどが購入理由。最初の中華イヤホンなこともあり、KZやCCA製品では定番の貧弱な標準ケーブルとイヤーピースをしばらく使っていたが、現在は自分なりのカスタマイズをしている。

デフォルトでは少し高音域が目立つ聴こえ方をしており、Tinhifi C3みたいな耳に合う形状に見えて耳奥まで入るようなハマり方をするなど、そのままでは若干癖があるイヤホンになっている。いくらか試してみた結果、一気に解決したのはフォーム型のイヤーピース。フォームタイプの特性として高音域がこもった感じになるが、それがこのイヤホンとバランスが取れている。勝手に奥まで刺さってしまうイヤホン形状もフォームタイプならむしろ奥に刺すべき使い方なので、これが噛み合い装着感が抜群に良くなった。ただイヤホンの太さと今回のイヤーピースの穴が似たサイズなので、イヤホンを外すときに注意しないとイヤーピースが取れやすい。でもこの緩さが装着感の良さに貢献しているとも思うのでもう割り切って、毎回慎重にイヤホンを外すようにしたいし頻繁に付け外しする状況は避けたい。ケーブルはTinhifi C3のデフォルトケーブルで、元の標準より若干良くなるという「身の丈に合った感じ」に落ち着いている。

で、ようやく今の音の話だが、上質なイヤホンと比べると流石に差があり、広がりは平凡で立体的にはならず平面的な聴こえ方(上質に感じるための空間が狭め)で、部分的よりも全体的で聴かせる。でもまぁ3500円のモニターイヤホンとしてみれば確かに落ち着いたバランスで、少なくとも一般的な数千円なイヤホンよりも明らかに優れている。情報量が少ないためか他のイヤホンよりも同じ音量でもこっちが大きく聞けるのも特徴。ということでどうしても安さを感じてしまう部分はあるが、サウンド調整にも使えるしリスニングでテンションを楽しむことができ、音楽制作ではこれはこれで参考になる。具体的にはこのイヤホンでイマイチ盛り上がらない感じがしたら、このイヤホンでテンションが上がるようにちょっと調整するとか。

そんな感じで3000円ちょいにしてはコストパフォーマンスが良く、Moondrop 竹chuとは違った意味で値段以上の実力を発揮していると言える。ただ竹chuよりは満足度上げるのに手間がかかる感じで、とりあえずはフォーム型のイヤーピースを用意しておきたい。初期状態でも一応使えるが、他にイヤホンを揃えた中で余ったケーブルがあればこっちに回してもいい。そこそこの性能で値段が安く初心者にも勧められるが、カスタマイズで実用性を保てるのでむしろ中級者以上向けかもしれない。

参考レビュー

(2)その他1その他2その他3

販売ページ

 

 

 

 

KZ ZSN

KZ ZSN

ケーブル→Tripowin Mirage

イヤーピース→Artti T10付属(白軸)

この中で唯一中古で買ったイヤホン。というのも、見つけたのは神戸元町の商店街にある電車で忘れたものを売っている中古売り場で、その中に中華イヤホンが1つあり、800円だったのでせっかくなので購入という流れ。イヤホンには「ZSN-Hifi」と書いてあったのでZSNの派生かと思ったら初代のようだった。シリーズ初代なので色々続くZSNシリーズの中で逆に無印を調べるのが難しい。商品説明でいくら高機能を紹介していても、その後に来た後継機の方がより高性能なわけで。あと購入時には接続してワイヤレス的な使用ができる安っぽい機器も付いていたが、充電口が小さくてすぐ外れるなど面倒な感じだったので、もう普通に有線イヤホンとして使っている。

サウンドはこの中では「ザ・ドンシャリ」という感じで、上記の色々なイヤホン群の中だと埋もれてしまう結果になっている。普通の曲では十分聴けるが空間系のアンビエントで音割れもそこそこあったので繊細な曲は苦手かもしれない。なので使い所を探すのが難しかったが、最初に付いてた汎用的なイヤーピースから自分なりに良いものに変えると、サウンドが引き締まり改善され、まぁ気軽に使える感じかなと少し評価が上がっている。ケーブルは現在余り気味になっているケーブルを使っているだけなので特に狙いは無い。

今あるイヤホン群の中では家電屋に売っているようなイヤホンに一番近いと思っていたが、最近家電屋に行って数千円〜1万円以内のイヤホンを試聴してみると、音楽制作者にとってはやや不自然な味付けなものが多く、音楽視聴用イヤホンの安易な完成度と、ナチュラルなイヤホンを家電屋で見つけるのは難しいかもと感じる結果となった。まぁその辺は中華イヤホンみたいにリケーブルができると貧弱な付属物から脱却できてマシになるだろうが、一般リスナーでそこまで関心を持つ人は多くないだろうな。

で、家電屋に売っているイヤホンを試聴してみて、確かにこのZSNは所有イヤホンの中ではそれに近いが、家電屋のイヤホンほどチープでもなく、中華イヤホンは基本的にコスパが良いんだなと思ったりした。このイヤホンで自作曲を聴くとリバーブ使いすぎな感じが浮き彫りになり、早速その改善ができたので、家電屋イヤホンに近い視点を感じることができるイヤホンとして、自分の曲の隙を減らせるように取り組みたいところ。

そんな感じで、という結論部分では、何せ狙って買ったイヤホンではないのでこの部分であまり書くことはないが、狙わずだから入手できたドンシャリ寄りだし、まぁ使い所はあるということで。多分ZSNシリーズだったら最新作っぽいやつの方がオススメなんだろう。

参考レビュー

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販売ページ

 

 

 

 

今現在でちょっと気になっている中華イヤホンは、tinhifi C2、Truthearのhexaとholaとnova、そしてTRN Conch。イヤホン単体での評価の高さとかフラットバランスの良さ、そして付属品の充実感。特にTRN Conchではコスパの良さもそうだし4000円前後でバランス接続のイヤホンが準備できるという意味で気になっている。

(以上イヤホン編終わり)

 

 

・2023年のUDLRのアルバムは、アンビエント的な雰囲気で落ち着きながら展開するテクノ的な曲が多めの19th「Position」になった。発表手段は前作「Archives」同様にサブスクリプションにしようかと思ったが、9月に翌年1月に音楽販売イベント「音けっと」が復活すると聞き、それのタイミングに合わせた。

 

その音けっとは2024年の1/21に行われ、「Position」と過去数作で参加した。Positionは地味めな作品で、それよりも過去作品の方が注目されると思ったが、実際は売れた中では半数以上がPositionとなった。理由は最新作だけではなく、ジャケットやアンビエントな作風を気に入ったり狙ったりした方もいたという感じで、そうなると6月の次回に向けた作品作りも少し変わってくるかもしれない。

 

ちなみに今回の音けっとではお客さんに向けた試みとして上記の中華イヤホンを用意して、中華イヤホン自体や聴き比べなども楽しんでもらうとしたが、結局は中華イヤホンを認識される場面もなく、中華イヤホンで多い装着方式の「Shure掛け」もなかなか理解されず中途半端なリスニングになったばかりかイヤホンにも負担がかかる場面もあり、この試みは失敗に終わった。そうなると改善が必要だが、音けっとに行くために販売用の道具とか何十枚のCDとか持ってギリギリの装備なので、ヘッドフォンを持っていくのは難しく、あくまでイヤホンで試聴を提供したい状況である。それで思いついたのは、Shure掛けの必要がなく、シンプルでリーズナブルで直感的に装着しやすい、finalのeシリーズ。シンプルすぎて満足なリスニングができるか不安だったが家電屋で聴いてみると日常で使うイヤホンと大きな違いはなく大丈夫そうだ。

 

 

・去年2022年は名古屋のラジオ(ZIP-FM)を聴くのが多かったが、現在は地元関西のラジオFM802を積極的に聴いている。きっかけは2月の祖父の葬式帰りに聴いた時に面白い場面があったということで、普段聴かない時間帯だったのもひとつの偶然になっている。色々聴いていて思ったのは、女性DJは感情がわかりやすく出ているのが好きで、男性DJは落ち着いた口調なのが好きということで、自分が何を求めて聴いているのか、そう考えると面白いなと思う。

 

ZIP-FMFM802といった「日本のアイドルの曲は避け、純粋な邦楽や洋楽」をオンエアするという姿勢が好きで選んでいるが、僕はあくまでDJやメールとのやりとりを聴くのがメインで、曲はBGMとして楽しみつつもそこから好きなアーティストを見つけるのは少なかったりする。元々僕は1980年代の洋楽の雰囲気から音楽を聴き始め、その後もプログレとかヘヴィメタルとか長らく洋楽で音楽をマイペースに楽しんでいたこともあり、現在も自分の中で歌詞の重要性は低く、また最新の音楽のコミュニティにも興味はない。自分は音楽の雰囲気で感情をコントロールし、自分のペースで落ち着こうとしている。それがダイレクトな歌と歌詞を吸収しにくく、集団に入らず逆に一匹狼を続けているスタイルを変えられずにいる。自分の中でも狭い世界観に限界を感じている時もあるが、現在のトレンドの曲に本質的に馴染まない部分があるなら、やはり自分のスタイルを追求する方向に努力する感じになる。

 

 

・2023年のM-1グランプリは敗者復活の仕組みが変わったり審査員も少し変わったりしたが、結果は前回の敗者復活で惜しくも2位に終わってたコンビが優勝となった。前回の敗者復活部分で触れていた「敗者復活上位まで残ったコンビは来年の決勝進出の可能性が上がったと思って頑張って欲しい」という所はほぼこのコンビのことを指しており、決勝進出もある意味当然だったが、決勝でトップバッターになってしまった中でまさか優勝するとは思わなかった。もちろん面白さは圧倒的だったが、トップバッターが最終決戦に進出し優勝したのは、他の有力者が期待された面白さにならなかったという運の良さもあったと思う。特に最終決戦では決勝1位だったコンビが実験的なネタで自滅したのもある。

 

出場者が面白さを出し切ったという点では敗者復活の方が見応えがあったかもしれない。前回までの人気投票的な形式ではなく直接対決な形式にしたことで各コンビのネタにスポットライトが当たった感じになったし、敗者復活の緊張感も保たれたし、良い形式だったと思う。そんな敗者復活を勝ち上がった結果には納得だが、本戦では振るわなかったのは、単純に決勝で披露したネタだったら敗者復活を勝ち上がれなかったからで、もし同じネタを披露していたらもう少しだけいい結果になったかもと思ったりした。

 

優勝したコンビは来年も出場を表明しているが、「連覇したい」というよりはトップバッターからギリギリ残ったり周りが実力を出しきれなかった中で「次回はちゃんと優勝したい」という気持ちの方が大きいんじゃないかと推測している。まぁこればっかりは当日の順番次第だが。本人達の気持ちはどうであれ、次回もしチャンピオンに2連覇されると実質的に「該当者無し」な結果になってしまうので周りの実力もフルに発揮されることを願いつつ2024年大会も期待したい。

 

 

・2023年の個人的な仕事は、フォークリフトを運転できるようになってからはすっかりそれの仕事がメインとなった。当初はバック運転も慎重にしないと時々左右を間違うなどが残っていたが、現在は流石に慣れてある程度は無意識に動かせるようにはなっている。

 

自分で仕事する時にはミスを避けるようできるだけ自分のペースでやっているが、一般的にはどうしても遅いようで、他の人と一緒に作業する時にはその速度差に落ち着かない動きになりがちである。基本的には自分の実力不足なのだが、作業時間内で自分ができることをして無事に終えることを一番意識している。

 

朝は早起きで大変だが、周りはもっと早く出勤しており、僕も本来それに合わせなければならないが、それでも今の早起きよりもっと早くは辛いとして、その要望が通った上で出勤している。これは単なるワガママだけでなく、一応そう経験した時期があり、頑張ってみたものの、特に冬の時期だと暗い寒い状態の出勤の光景がトラウマとして残っている。UDLRアルバムで言うと「Resistance(2017年)」の時期で、「耐えながら作った」感じが滲み出た雰囲気になっている。

 

今の仕事をどれだけ続けるかどうかについては、今が続く限り特に変える理由はないが、逆に言えば「それ以上でもそれ以下でもない」感じであり、例えば勤務場所が変わり今より難しくなることがあると、変化のきっかけにはなる可能性はある。

 

UDLRとしてやっていること(音楽とか文章とか)が生活に繋がるかどうかイメージすることはできない。毎月10~20万の収入をエンターテイメントで得るのは大変そうだと毎週投稿しているyoutuberを見ていてわかるし、そう比べると今の自分のものが最大限の収入になっても毎月1-3万になるかどうか。それ以上の結果を得ようとすると自分らしさが失われ、「自分」という顧客が離れてしまう。今の自分の貧弱なエンターテイメントは仕事生活の合間だからこそ生まれるのであり、独立力は乏しいのである。

 

 

 

・今これを書いている2024年、年が明けてから地震とそれに関連した航空機の事故があったり、大物芸人が裏側を暴露され裁判の為に表舞台から離れたり、原作漫画とドラマ化でいざこざがあって作者が自殺する出来事があったりと、悪い出来事が続いている。というか、年号が「令和」になってから、感染症が世界的に流行したり、海外のあちこちで紛争状態になったり等、良い未来が全く見えてこない。侵攻を行ったりその被害を受けた国の雰囲気の変化を見てもわかるように、そうなってしまえばメディアのバランスも崩れるし以前の日常も失われていく。自分が住んでいる国も雰囲気で守られているだけであり、本格的に攻撃されたらどこまで動いてくれるかわからないし、そうなると「どうなるか」ではなく「どうにかせねば」となってしまう。そういった「最悪の可能性」は年々具現化しており...

 

まぁもっと身近なところで考えると、創作と発展はうまく行かないようで、前回の振り返りでも少し提案を書いてしまったように、漫画がそのままドラマ化するのは難しく多少の変更は絶対あるものだと思っているが、もちろんこれは色々なパターンがあり、改変の度合いや受け入れの程度によって変わってくる。単純な思いつきや製作側の好きなパターンの流用では、原作側やファンに変更として納得がいく説明にはならず、一方的な変更として不満が生まれる事になる。原作者側の納得と製作陣全員が満足できることの実現が望ましいことだが、とりあえず原作側の立場が大きくなってほしいと思う。

 

で、僕自身はやはり現状維持を望む年になるだろうが、具体的な準備を挙げるなら、今使っているMacbook Proがそろそろ9-10年目になり特に音楽制作では限界に近づいている性能なので、買い替えを考えるべきか。円安価格が続く現状では新品価格(Proシリーズは30万を超えている)で買おうとは思わないが、新品に近い中古品なら20万以内で十分実用的で現代的なMacbook Proが買えると思う(実際今使っているやつはAppleの整備済みのところから買ったもの)ので、今すぐではないがいつでもできる程度に貯金は進めておきたい。

 

 

2024/2/18

UDLR