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マイペースな電子音楽制作者による長文サイト

UDLR大賞2019

ほぼブログにノータッチ、それどころかtwitterのツイート頻度も大分減っているが、別にネットから離れているわけではない。面倒がっている状態が続いているのは良くないので、なんとかブログの存在意義を見出してみる。今回は2019年の振り返り。1年の振り返りというよりは下半期の振り返りが強いのは仕方ないか。

 

 

一般的回想

そんな訳で「今年の漢字」が発表された12月中旬から本格的に今年の振り返りをする時期である。一般公募で決められる今年の漢字は「令」になった訳だが、どうしても今年の年号が「令和」に変わったという一点で決まったような印象で的を射た感じではないように思う。

もし僕が「年号が変わった」事も含めて考えるなら、芸能界の不祥事や災害が目立った事も絡めて「変」を推す。そうすれば「突然の出来事で多くの変更を余儀なくされた」という意味を含めることが出来る。

 

一般的な2019年は、確かに流行語大賞になったラグビー日本代表の活躍などもあるが、それ以上に芸能人の不祥事や消費増税や災害や事件など、どちらかと言えばネガティブな出来事の方が印象に残る年だったと思う。

特に個人的にはテクノユニットのメンバーが薬物で逮捕された事はここ数年で最もショックな出来事で、そのニュースから派生して関係者の対応や当事者が関係している作品の扱いなど、当時のどのニュースよりも考えさせられる問題になった。で、普通の芸能人だったら、どう謝るかやどうコメントするかが「期待」されるが、相方はそれを気にせず自分流の態度を貫き、「もしかしたら最悪解散になるのでは」という不安を払拭してくれた。通常であれば逮捕になれば失望の感情を持つが、僕はこの件に関してはむしろ逆で改めて敬意を深める結果になった。逮捕されたという事実は変わりがないが、少なくとも音楽に関しては最終的に通常通りに戻れる様に願っています。

 

ついでに2010年代も終わるという事でその10年間をサラッと回想してみると、特に携帯電話がiPhoneに代表される「スマートフォン」がメインになったのが大きいんじゃないか。他にもダンスミュージックが派手なEDMがメインになったり、ネット動画で個人が表現するYoutuberが出てきたというのが、個人的にパッと思い浮かぶ印象である。

正直に言うと、僕はその雰囲気やセンスはあまり好きではない。僕が小-中学生ごろだった2001-4年辺りまでのSFチックでクールな感じ(例,チャンネルの雰囲気ラジオの雰囲気)が今となってはすごい好きだったと思うのだが、その雰囲気から方向性が変わっていった。それを見て僕は「これじゃないなぁ」と思い続けている。まぁ失われた方向性が禁止されている訳ではないから僕は閉鎖的な雰囲気をこれからも探したり表現したりしていくが。

 

 

個人的回想

(1)制作編

で、僕の話をするなら、まず今年の音楽的成果は、とりあえずUDLRの15thAlbum「Partner」、別名義monoLRの2ndLP「Monaural Techno LP2」がメインの制作物で、あとは外部の音楽企画に数件参加した。外部参加は去年より少し減ったが、基本的には去年と同じくらいの制作になったんじゃないかと思う。音楽的には主にUDLRのアルバムではアンビエント含むテクノ、monoLRの方でシンプルなテクノの追求ができた。

ただ、去年の振り返り時に、「来年はもっといい結果が出るはず」という趣旨のツイートをしており、その判断基準で言うならいい結果が見つかったとは言い難い。それなら来年こそもっといい結果を出したい、と言うのは簡単だが、ここ数年の取り組みを考えると「明らかな成功をしたとして、そこからその水準で制作を続けられるかどうか」「結局成功とは何か」「何はともあれ制作意欲が続ければそれでいい」などを感じる様になっている。無理に目標を設定するよりも、まずは制作意欲の維持に努め、その中で発見できたゴールに向かう程度でいいんじゃないかと思う。

つまり来年、というか現時点での今後の目標は

・制作をする

・作品内での自分らしさの表現をうまくまとめる

程度で十分である。

一応年単位の比較は今後もやめないけど。

 

 

(2)今年の発見(過去編)

今年もいくらかのコンテンツを発見していくらか印象に残っているが、まずは最新モノではなく「今年より前からあるもの」を箇条書きで取り上げる。

 

BANDAI EMOTION ロゴ

youtu.be

ガンダムなどのビデオ作品で見れるらしい冒頭のロゴ。何回か変わっているが主に初代を取り上げる。

僕はガンダムなどをビデオで見る事はないので、このロゴは最近まで知らなかった。15年以上使われたこともあって古さはあるが当時ならではの格好良さがある。僕の曲もたまにオンエアしてくれるRadio Dark Tunnelでよく放送されるSynth Wave作品のジャケットもこういう雰囲気に近いという事も個人的には気に入る理由になる。特に途中からドドドドと黄色いEMOTIONの文字が出るところはついノってしまう。

上記の動画はその初代だけでなく現在に至るまでの数パターンも見ることが出来る。やはり時代に合わせて内容も変わっていったが、現在のバージョンは初代を意識してリメイクされたもので落ち着いている。こういう原点回帰的なのは特にファンではなくともホッとすると思った。

 

 

FM802の過去のインフォメーション

www.youtube.com

家族で買い物などで車で外出している時、つけているラジオは大抵FM802MBSラジオである。なんでなのかは親の選択なので分からないが、とにかく馴染んでいった。FM802を確実に聞いていた中で最も古い記憶は2003年くらいで、その根拠は日曜日にやっていたチャート番組でのDJが浅井博章さんだったという記憶である。

そこから僕がCDやカセットでBGMを用意したりそれ以外の時は親がMBSラジオを選ぶようになったことでFM802を聴く機会は減ったが、wikipediaなどで調べられる時代になってからFM802の特色を理解し、「アイドルやブームに媚びない」姿勢に好意的になっていった。で、去年辺りから積極的に選ぶようになり、最近ではRadikoアプリでBGM代わりにも利用するなどで聴く機会を増やしている。

この動画はまさに小・中学生の時代のラジオの録音物で、まだテクノを知らなかったこともありあまり記憶になかったが、実際聴いてみて「こんな感じだった」と思い出すことができた部分と「良いテクノBGMだ」と興味を持った部分を同時に感じた。社会的なニュース、システム的な交通情報、明るい天気予報、など、もちろん現バージョンも良いのだが、2003年ごろの方が「何回聴いても飽きない、むしろ積極的に聴きたい」感じがある。どの媒体にも言えるが、たまには旧バージョンをそのまま再利用しても良いんじゃないか。

 

・冷凍ブルーベリー

twitterで「セブンイレブンの冷凍ブルーベリーがオススメで美味しい」という感じのツイートを見てから何となく気になった。実際に買って食べると、美味しかったし翌日の目の疲れが薄かったことで美味しさと実用性を感じた。それ以来1週間で数袋食べたくなるほどハマっている。

量と値段の都合(頻繁に食べるなら200円程度にしたい)で試した種類は多くないが、個人的にはセブンイレブン、あるいはイオンの冷凍ブルーベリーあたりがちょうど良いんじゃないかと思う。前者はスタンダードな感じ、後者は量が少し多く粒が大きめで味はややブドウっぽい、という感じ。冷凍ブルーベリーの比較記事でイオンのブルーベリーは低評価だったが、それをイメージして食べると意外とそうでもなく、自分で試してみないとわからない一例が増えた。

他にファミリーマートとローソンの冷凍ブルーベリーも試してみたが、前者は「冷凍カニを一回解凍して旨味が逃げた」ように味が薄く、後者はローソンが多い割にはブルーベリーが買える店が少なく気軽に買いに行けない、という問題点がある。

そんな感じで今後も気軽に買える範囲でブルーベリーを探したり楽しんでいきたいと思う。

 

・その他

電子音楽臭さをあまり感じないが電子音楽らしい聴きやすさと孤高さを感じるススム・ヨコタの作品、幼少期になんとなく記憶があるけど最近CSで放送されているのを見て改めて面白さを感じた「古畑任三郎」などが印象に残った。

 

(3)今年の発見(今年編)

Howard Jones "Transform"

www.youtube.com

ハワード・ジョーンズは80年代から活動しているシンセポップアーティスト。wikipediaには「1992年の作品以降はアコースティック路線」と書いてあるが、近年はすっかりシンセポップに回帰しており、2005年の「Revolution Of The Heart」の曲が電子音楽主体のパズルゲーム「ルミネス エレクトロニックシンフォニー」に使われたり、2016年の前作「Engage」でもEDM全盛期の中でジャケット通りの淡白でドラマチックなテクノポップを聴くことができた。

僕は洋楽にハマった小中学生の頃からよく聴いていて、特に家で音源があった2ndと4thがお気に入りだった。親しみやすいサウンドもそうなんだけど、アルバムの後半になるにつれて段々暗くなっていく流れは僕の音楽性に反映されている要素の一つと思っている。

「Transform」は「Engage」のサウンドを継承しつつ、色彩と分厚さが増した、まさにジャケット通りのサウンドの変化をしている。BTとコラボした曲がいくらかあって、そうなるとイメージを超えた変化が心配されるが、アルバム通して聴くとあまり違和感はない。

長いキャリアでサウンドシステムが変わってもポップセンスが不変で最新作も安心して聴けるのは僕も尊敬したい所である。ハワード・ジョーンズの場合は、90年代のテクノ全盛期に一旦電子音楽を離れた事も大きいんじゃないかなと個人的に思うけど。

 

ケイマックス番組(日向坂、22/7など)

芸人MCでアイドルが出るバラエティ番組。今年の後半で一番ハマった要素の一つで、この面白さに気づいたことでアイドル世界の見る目が変わった。

そもそものきっかけがジャンプアニメ「鬼滅の刃」のためにBS11を見た時で、たまたま前番組「22/7 計算中」が目に入り、そこで22/7に興味を持った。当時の最新シングルの特典ディスクの一つに番組の総集編と未公開の映像が入っているのを知りわざわざそれを購入したほどである。

その後しばらくして同じ制作会社の番組の坂道グループにも目を向け始め、特に日向坂46が一番面白いと思った。日向坂にしたのは2019年9月当時最も歴史が浅くて覚えやすそうだったのもあるが、グループの誕生経緯が独特で、そして番組「日向坂で会いましょう」がyoutubeまとめサイトで見て面白かったのが大きい。この番組は関東と幾らかの地域での放送で、関西のテレビで見る手段が無いのは本当に勿体無いと思う。わざわざ「youtubeにアップされた動画を見ている」と言っているのは、関西でも放送してほしいという個人的な意思表示である。3rdシングルのPVが神戸で撮影されたのを知って、それならテレビ大阪を差し置いてサンテレビで放送する動きになっても良かったんじゃないかと思ったりした。冠番組が見れない代わりに、他の地上波やCSで日向坂46が出ている番組がある時はなるべくテレビでチェックできるようにしている。

22/7は来年から目標だったアニメの放送があるが、メンバーの体調不良も頻発して遂には卒業に至ってしまったり、アニメ開始に伴って「計算中」が終わるなど、実は不安な感じがある。アニメの放送も長くはなさそう(テレビ放送は12話か?)だし、目標を超えた先の方向性はどうなるか。

日向坂46は年末の紅白や今後の予定、さらには来年末の東京ドームライブまで発表されるなど来年も目が離せないが、こちらも目標としていたことが順調に決まってしまい、今後どんな目標で全力パフォーマンスを続けるか気になるところである。あとは休業や自粛しているメンバーがいるので、来年は無事に現役メンバー全員揃って活躍してほしいと思う。

 

総合的回想

まぁそんな感じで今年の振り返りを書いてきたが、やはり後半期の方が印象が強い。もし中盤に振り返っていたら前半の方もしっかり書けたと思うので、次回は2回に分けたいところ。

 

上の方を見ればわかると思うが、今年の後半の個人的なメインコンテンツはアイドルで、今まで見向きもしなかった事を面白いと感じていた。そのコンテンツの動画を見る事によって音楽制作に使う時間が減ってしまったが、多分来年落ち着くかなと思う。一応、monoLRの「Livestage」という曲はアイドル世界にハマり始めていた時期に作ったもので、ライブ空間を表現しようと意識している。曲自体にアイドル要素は皆無だが。

 

この文章の前半は12月中盤に書いているが、完成に向かう間に2週間くらい経ってしまい、その間にM-1グランプリが過ぎてしまった。今年のM-1M-1で初めてまともにネタを見るコンビが数組いて、しかも前半で有力コンビが高得点を出していたので、正直後半がすごい不安だった。その中でミルクボーイがそれまでで一番の笑いを作ったのが衝撃的だった。「M-1史上最高得点」が強調されがちだが、これはレベルが高かった前半の空気を超えたのを審査員全員が認めた事の意味合いが強かったんじゃないかなと思う。まぁそれだけ全体のレベルが高かったとも言える。ミルクボーイも衝撃的だったが、最後に出てきたぺこぱも一回ネタを見ただけですごいハマってきている。新しい芸人の出現が期待されるお笑い番組としては大満足の結果になった。

 

話が逸れたが、今年はSNSでの発信頻度も減り、作品は例年通りの制作が出来たが、それ以外の表現力が発揮できなかったかもしれない。「作品を通じて僕を理解してくれる方が増えると嬉しい」と思っている僕としては「そりゃ理解されないよな」と総括せざるを得ない。無理してネタを作ったり文章でファンを増やそうとは思わないが、自分らしい文章を増やして「こんなに考えているとは思わなかった」というマイナスな意外性を減らせるようにはしたい。

 

とりあえず来年も制作を続け、自分なりの面白さを提示できればと思う。現状維持のつもりではあるが、これまでの経験や前後の作品の流れによってその時の「現状」は変わり続けている。透明的なスタンスの中で滲み出る人間らしさ、僕はそれで十分である。

 

2019/12/30

UDLR

(いま坂道テレビを見ながらこの文章を仕上げている)