UDLR Log

マイペースな電子音楽制作者による長文サイト

UDLR大賞2019

ほぼブログにノータッチ、それどころかtwitterのツイート頻度も大分減っているが、別にネットから離れているわけではない。面倒がっている状態が続いているのは良くないので、なんとかブログの存在意義を見出してみる。今回は2019年の振り返り。1年の振り返りというよりは下半期の振り返りが強いのは仕方ないか。

 

 

一般的回想

そんな訳で「今年の漢字」が発表された12月中旬から本格的に今年の振り返りをする時期である。一般公募で決められる今年の漢字は「令」になった訳だが、どうしても今年の年号が「令和」に変わったという一点で決まったような印象で的を射た感じではないように思う。

もし僕が「年号が変わった」事も含めて考えるなら、芸能界の不祥事や災害が目立った事も絡めて「変」を推す。そうすれば「突然の出来事で多くの変更を余儀なくされた」という意味を含めることが出来る。

 

一般的な2019年は、確かに流行語大賞になったラグビー日本代表の活躍などもあるが、それ以上に芸能人の不祥事や消費増税や災害や事件など、どちらかと言えばネガティブな出来事の方が印象に残る年だったと思う。

特に個人的にはテクノユニットのメンバーが薬物で逮捕された事はここ数年で最もショックな出来事で、そのニュースから派生して関係者の対応や当事者が関係している作品の扱いなど、当時のどのニュースよりも考えさせられる問題になった。で、普通の芸能人だったら、どう謝るかやどうコメントするかが「期待」されるが、相方はそれを気にせず自分流の態度を貫き、「もしかしたら最悪解散になるのでは」という不安を払拭してくれた。通常であれば逮捕になれば失望の感情を持つが、僕はこの件に関してはむしろ逆で改めて敬意を深める結果になった。逮捕されたという事実は変わりがないが、少なくとも音楽に関しては最終的に通常通りに戻れる様に願っています。

 

ついでに2010年代も終わるという事でその10年間をサラッと回想してみると、特に携帯電話がiPhoneに代表される「スマートフォン」がメインになったのが大きいんじゃないか。他にもダンスミュージックが派手なEDMがメインになったり、ネット動画で個人が表現するYoutuberが出てきたというのが、個人的にパッと思い浮かぶ印象である。

正直に言うと、僕はその雰囲気やセンスはあまり好きではない。僕が小-中学生ごろだった2001-4年辺りまでのSFチックでクールな感じ(例,チャンネルの雰囲気ラジオの雰囲気)が今となってはすごい好きだったと思うのだが、その雰囲気から方向性が変わっていった。それを見て僕は「これじゃないなぁ」と思い続けている。まぁ失われた方向性が禁止されている訳ではないから僕は閉鎖的な雰囲気をこれからも探したり表現したりしていくが。

 

 

個人的回想

(1)制作編

で、僕の話をするなら、まず今年の音楽的成果は、とりあえずUDLRの15thAlbum「Partner」、別名義monoLRの2ndLP「Monaural Techno LP2」がメインの制作物で、あとは外部の音楽企画に数件参加した。外部参加は去年より少し減ったが、基本的には去年と同じくらいの制作になったんじゃないかと思う。音楽的には主にUDLRのアルバムではアンビエント含むテクノ、monoLRの方でシンプルなテクノの追求ができた。

ただ、去年の振り返り時に、「来年はもっといい結果が出るはず」という趣旨のツイートをしており、その判断基準で言うならいい結果が見つかったとは言い難い。それなら来年こそもっといい結果を出したい、と言うのは簡単だが、ここ数年の取り組みを考えると「明らかな成功をしたとして、そこからその水準で制作を続けられるかどうか」「結局成功とは何か」「何はともあれ制作意欲が続ければそれでいい」などを感じる様になっている。無理に目標を設定するよりも、まずは制作意欲の維持に努め、その中で発見できたゴールに向かう程度でいいんじゃないかと思う。

つまり来年、というか現時点での今後の目標は

・制作をする

・作品内での自分らしさの表現をうまくまとめる

程度で十分である。

一応年単位の比較は今後もやめないけど。

 

 

(2)今年の発見(過去編)

今年もいくらかのコンテンツを発見していくらか印象に残っているが、まずは最新モノではなく「今年より前からあるもの」を箇条書きで取り上げる。

 

BANDAI EMOTION ロゴ

youtu.be

ガンダムなどのビデオ作品で見れるらしい冒頭のロゴ。何回か変わっているが主に初代を取り上げる。

僕はガンダムなどをビデオで見る事はないので、このロゴは最近まで知らなかった。15年以上使われたこともあって古さはあるが当時ならではの格好良さがある。僕の曲もたまにオンエアしてくれるRadio Dark Tunnelでよく放送されるSynth Wave作品のジャケットもこういう雰囲気に近いという事も個人的には気に入る理由になる。特に途中からドドドドと黄色いEMOTIONの文字が出るところはついノってしまう。

上記の動画はその初代だけでなく現在に至るまでの数パターンも見ることが出来る。やはり時代に合わせて内容も変わっていったが、現在のバージョンは初代を意識してリメイクされたもので落ち着いている。こういう原点回帰的なのは特にファンではなくともホッとすると思った。

 

 

FM802の過去のインフォメーション

www.youtube.com

家族で買い物などで車で外出している時、つけているラジオは大抵FM802MBSラジオである。なんでなのかは親の選択なので分からないが、とにかく馴染んでいった。FM802を確実に聞いていた中で最も古い記憶は2003年くらいで、その根拠は日曜日にやっていたチャート番組でのDJが浅井博章さんだったという記憶である。

そこから僕がCDやカセットでBGMを用意したりそれ以外の時は親がMBSラジオを選ぶようになったことでFM802を聴く機会は減ったが、wikipediaなどで調べられる時代になってからFM802の特色を理解し、「アイドルやブームに媚びない」姿勢に好意的になっていった。で、去年辺りから積極的に選ぶようになり、最近ではRadikoアプリでBGM代わりにも利用するなどで聴く機会を増やしている。

この動画はまさに小・中学生の時代のラジオの録音物で、まだテクノを知らなかったこともありあまり記憶になかったが、実際聴いてみて「こんな感じだった」と思い出すことができた部分と「良いテクノBGMだ」と興味を持った部分を同時に感じた。社会的なニュース、システム的な交通情報、明るい天気予報、など、もちろん現バージョンも良いのだが、2003年ごろの方が「何回聴いても飽きない、むしろ積極的に聴きたい」感じがある。どの媒体にも言えるが、たまには旧バージョンをそのまま再利用しても良いんじゃないか。

 

・冷凍ブルーベリー

twitterで「セブンイレブンの冷凍ブルーベリーがオススメで美味しい」という感じのツイートを見てから何となく気になった。実際に買って食べると、美味しかったし翌日の目の疲れが薄かったことで美味しさと実用性を感じた。それ以来1週間で数袋食べたくなるほどハマっている。

量と値段の都合(頻繁に食べるなら200円程度にしたい)で試した種類は多くないが、個人的にはセブンイレブン、あるいはイオンの冷凍ブルーベリーあたりがちょうど良いんじゃないかと思う。前者はスタンダードな感じ、後者は量が少し多く粒が大きめで味はややブドウっぽい、という感じ。冷凍ブルーベリーの比較記事でイオンのブルーベリーは低評価だったが、それをイメージして食べると意外とそうでもなく、自分で試してみないとわからない一例が増えた。

他にファミリーマートとローソンの冷凍ブルーベリーも試してみたが、前者は「冷凍カニを一回解凍して旨味が逃げた」ように味が薄く、後者はローソンが多い割にはブルーベリーが買える店が少なく気軽に買いに行けない、という問題点がある。

そんな感じで今後も気軽に買える範囲でブルーベリーを探したり楽しんでいきたいと思う。

 

・その他

電子音楽臭さをあまり感じないが電子音楽らしい聴きやすさと孤高さを感じるススム・ヨコタの作品、幼少期になんとなく記憶があるけど最近CSで放送されているのを見て改めて面白さを感じた「古畑任三郎」などが印象に残った。

 

(3)今年の発見(今年編)

Howard Jones "Transform"

www.youtube.com

ハワード・ジョーンズは80年代から活動しているシンセポップアーティスト。wikipediaには「1992年の作品以降はアコースティック路線」と書いてあるが、近年はすっかりシンセポップに回帰しており、2005年の「Revolution Of The Heart」の曲が電子音楽主体のパズルゲーム「ルミネス エレクトロニックシンフォニー」に使われたり、2016年の前作「Engage」でもEDM全盛期の中でジャケット通りの淡白でドラマチックなテクノポップを聴くことができた。

僕は洋楽にハマった小中学生の頃からよく聴いていて、特に家で音源があった2ndと4thがお気に入りだった。親しみやすいサウンドもそうなんだけど、アルバムの後半になるにつれて段々暗くなっていく流れは僕の音楽性に反映されている要素の一つと思っている。

「Transform」は「Engage」のサウンドを継承しつつ、色彩と分厚さが増した、まさにジャケット通りのサウンドの変化をしている。BTとコラボした曲がいくらかあって、そうなるとイメージを超えた変化が心配されるが、アルバム通して聴くとあまり違和感はない。

長いキャリアでサウンドシステムが変わってもポップセンスが不変で最新作も安心して聴けるのは僕も尊敬したい所である。ハワード・ジョーンズの場合は、90年代のテクノ全盛期に一旦電子音楽を離れた事も大きいんじゃないかなと個人的に思うけど。

 

ケイマックス番組(日向坂、22/7など)

芸人MCでアイドルが出るバラエティ番組。今年の後半で一番ハマった要素の一つで、この面白さに気づいたことでアイドル世界の見る目が変わった。

そもそものきっかけがジャンプアニメ「鬼滅の刃」のためにBS11を見た時で、たまたま前番組「22/7 計算中」が目に入り、そこで22/7に興味を持った。当時の最新シングルの特典ディスクの一つに番組の総集編と未公開の映像が入っているのを知りわざわざそれを購入したほどである。

その後しばらくして同じ制作会社の番組の坂道グループにも目を向け始め、特に日向坂46が一番面白いと思った。日向坂にしたのは2019年9月当時最も歴史が浅くて覚えやすそうだったのもあるが、グループの誕生経緯が独特で、そして番組「日向坂で会いましょう」がyoutubeまとめサイトで見て面白かったのが大きい。この番組は関東と幾らかの地域での放送で、関西のテレビで見る手段が無いのは本当に勿体無いと思う。わざわざ「youtubeにアップされた動画を見ている」と言っているのは、関西でも放送してほしいという個人的な意思表示である。3rdシングルのPVが神戸で撮影されたのを知って、それならテレビ大阪を差し置いてサンテレビで放送する動きになっても良かったんじゃないかと思ったりした。冠番組が見れない代わりに、他の地上波やCSで日向坂46が出ている番組がある時はなるべくテレビでチェックできるようにしている。

22/7は来年から目標だったアニメの放送があるが、メンバーの体調不良も頻発して遂には卒業に至ってしまったり、アニメ開始に伴って「計算中」が終わるなど、実は不安な感じがある。アニメの放送も長くはなさそう(テレビ放送は12話か?)だし、目標を超えた先の方向性はどうなるか。

日向坂46は年末の紅白や今後の予定、さらには来年末の東京ドームライブまで発表されるなど来年も目が離せないが、こちらも目標としていたことが順調に決まってしまい、今後どんな目標で全力パフォーマンスを続けるか気になるところである。あとは休業や自粛しているメンバーがいるので、来年は無事に現役メンバー全員揃って活躍してほしいと思う。

 

総合的回想

まぁそんな感じで今年の振り返りを書いてきたが、やはり後半期の方が印象が強い。もし中盤に振り返っていたら前半の方もしっかり書けたと思うので、次回は2回に分けたいところ。

 

上の方を見ればわかると思うが、今年の後半の個人的なメインコンテンツはアイドルで、今まで見向きもしなかった事を面白いと感じていた。そのコンテンツの動画を見る事によって音楽制作に使う時間が減ってしまったが、多分来年落ち着くかなと思う。一応、monoLRの「Livestage」という曲はアイドル世界にハマり始めていた時期に作ったもので、ライブ空間を表現しようと意識している。曲自体にアイドル要素は皆無だが。

 

この文章の前半は12月中盤に書いているが、完成に向かう間に2週間くらい経ってしまい、その間にM-1グランプリが過ぎてしまった。今年のM-1M-1で初めてまともにネタを見るコンビが数組いて、しかも前半で有力コンビが高得点を出していたので、正直後半がすごい不安だった。その中でミルクボーイがそれまでで一番の笑いを作ったのが衝撃的だった。「M-1史上最高得点」が強調されがちだが、これはレベルが高かった前半の空気を超えたのを審査員全員が認めた事の意味合いが強かったんじゃないかなと思う。まぁそれだけ全体のレベルが高かったとも言える。ミルクボーイも衝撃的だったが、最後に出てきたぺこぱも一回ネタを見ただけですごいハマってきている。新しい芸人の出現が期待されるお笑い番組としては大満足の結果になった。

 

話が逸れたが、今年はSNSでの発信頻度も減り、作品は例年通りの制作が出来たが、それ以外の表現力が発揮できなかったかもしれない。「作品を通じて僕を理解してくれる方が増えると嬉しい」と思っている僕としては「そりゃ理解されないよな」と総括せざるを得ない。無理してネタを作ったり文章でファンを増やそうとは思わないが、自分らしい文章を増やして「こんなに考えているとは思わなかった」というマイナスな意外性を減らせるようにはしたい。

 

とりあえず来年も制作を続け、自分なりの面白さを提示できればと思う。現状維持のつもりではあるが、これまでの経験や前後の作品の流れによってその時の「現状」は変わり続けている。透明的なスタンスの中で滲み出る人間らしさ、僕はそれで十分である。

 

2019/12/30

UDLR

(いま坂道テレビを見ながらこの文章を仕上げている)

 

 

monoLR - Monoral Techno CD

 

01 Monochrome

02 Around

03 Blue

04 Invasion

05 Street

06 Cloud

07 Down

08 独立不覊

(2018年作品)

 

概要

6/3(日)の大阪で開催された関西の同人音楽イベント音けっとにて販売されたCD作品。8曲で65分。ジャンルは主にテクノ。

 

普段のUDLRとは違う名義でモノラルテクノを作ろうという構想自体は去年からあって、自由人になった今年から少しずつ試みていた。そんな中で4月に音けっとの存在・開催を知り、それに合わせる形で具体的な制作に動いた。1-2ヶ月の期間があれば何か企画とかできただろうが、他人を巻き込む事はできず結局単独制作にした。

 

曲の制作順は4→1→2→3→6→5→7→8。基本的には制作した順に配置しつつ少し調整した。4曲目が最初の制作になったのは、その時はこの作品を想定したものではなく、たまたまUDLRとして作っていたのを、後になってこのコンセプトに合うと思って合流させたからである。

 

制作当初の曲名は「monoral techno 01」などとシンプルにするつもりだったが、6曲目が出来てそれを聴きながら「Cloudという曲タイトルにしたら面白いんじゃないか」と考えた事から「英単語1つ」という今作の曲名の法則に繋がる(最終曲除く)。それと同時に、「UDLR - Monochrome EP」という感じに考えていたタイトルを変更し、monoLRの名義などの方針も固めていった。

 

UDLR , Dr.ULに続く僕の名義となったmonoLR。「なんとかLR」という感じで命名時は深く考えなかったが、UDLRの関連名義としてイメージしやすい事や「モノラルなのにステレオ(LR)が付いている」という相反的な要素など、シンプルだけど面白い名前にできたと思う。今後もこの名前は大切にしたい。

 

モノラルという音楽的な制限のテクノは、派手さはなく地味だが奥深い方向性ができるんじゃないか、と今回の僕は考えている。その辺はジャケットなどのデザインにも反映したが、とりあえず後述にして曲紹介する。

 

曲紹介

 01 Monochrome

今作の想定をし始めてから一番最初に作った曲。当初想定し最終的なジャケットの雰囲気に近いイメージが早めに表現できたのは良かったと思う。タイトルもそのイメージ通り。制作が進むにつれて後半の曲制作や調整はスムーズになったと思うが、その分初期のこの曲と次の曲などの調整に苦労し、ミックスとマスタリングそれぞれの決定はこの曲が最後になった。

 

02 Around

制作順はMonochrome→Aroundとなっているが、実際には間にボツになった曲を挟んでいる。多分それらの中間の内容だったはず。それもあってか、Monochromeが地味めだったからか、この曲の制作はその反動で少し手数を増やし活発的な感じを意識したかもしれない。その分調整に苦労したが。タイトルはうまく表現できないが街中を歩いている感じから。

 

03 Blue

宵闇レコーズの企画​ァシッドハゥス vol.01で参加した曲。企画名に合わせてアシッドなテクノを意識している。10分になっているのはフィルター操作をじっくりしすぎたためで、個人的には終盤のじっくり感が好き。1曲目と2曲目と違ったジャンルの方向性にする事でその後の制作がやりやすくなったと思う。タイトルはメロディの色、あと中間で救急車の音色っぽい聞こえが出てくることから「青ざめた」感じも含んでいる。

 

04 Invasion

唯一のドラムンベース。ジャンルは大きく違うが、UDLR作品の中では準レギュラー的ジャンルで、アルバム的にも変化球的な位置付けである。
前述の通り、この曲は今作を作る前から存在しており、後からこの曲の雰囲気と今作のコンセプトが合っていたので合流させた。そのため当初はステレオ音源も含んでいたが、いずれもモノラル音源に変えることができた。タイトルは「日常の場面から不穏な物体が現れる」感じをイメージし、それを含んだ「侵略」という単語から。

 

05 Street

制作後半の曲で、この頃になると制作もスムーズになり、シンプルに仕上げることができるようになってきた。調整回数が少なめで完成までできたのでその点で僕も気に入っている曲。タイトルはアルバムの中では一番街中を歩いている感じがあってCloud同様「こういうタイトルだったら面白い」と思って名付けた。

 

06 Cloud

前述の通りアルバムの方向性を固めるきっかけの一つの曲。中盤の部分から、不穏,モクモクな感じ,ビルの屋上からみた交差点を早回した感じ、などをイメージし、「Cloudというタイトルだったら面白い」と思って、曲にタイトルをつけたくなった。調整は前半曲同様苦労した。

 

07 Down

制作終盤のこの頃からさらに趣向が異なり、気分的にもアルバム構成的にも4つ打ちを避ける流れを作りたくなった。まずメロディを作ってから、手で叩いたキックを調整するという手法で、マウスで試すのとは違うノリが出来たのではないかと思う。タイトルは「午後の都会の日常の街の中で疲れを感じる」という複雑な意図を込めようとしたが、全部は表現できず、少し含む感じで落ち着いた。

 

08 独立不覊

どくりつふきと読みます。知らないとわからない四字熟語なので、なるべく読める配慮はしたかったが、デザイン的に結局カットしたので、せめてここで説明しておく。意味はこの辺を参照だが、要するに「誰の力も借りず一人で実行する」意思を改めて表明する形を示している。
で、曲の方はBPM132を半分の表記にしてもいいような、緩いけど重さがあるビートで、暗い雰囲気を歩く感じ。この辺のストイック感が武士っぽく感じたので、これまでの曲タイトルの法則ではない四字熟語のタイトルにしようと思った。その四字熟語を何にしようか色々調べ悩んだ結果が、独立不羈。
もし今後monoLRのアルバムを作るのであれば、「最後の曲のタイトルは四字熟語」という法則になるだろう。

 

デザイン

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1枚目→ 表ジャケット

2枚目→ 裏ジャケット

3枚目→ ディスク盤面

 

早い段階でモノクロのイメージを想定していたこともあり、大まかな雰囲気はすぐにできたが、そこから最終形に持って行くのは多少の試行錯誤はあった。

モノラルということをジャケットでも表現したいので、左右の広がりをイメージするようなデザインを避けたかった。それで真ん中に文字情報とイメージを集める形だが、それをそのまま表現すると、ジャケットとしての面白みを感じなくなる。その辺のバランスが難しく、一度は形にしたデザインをやり直した部分もある。

 

以下は修正前の表ジャケット。

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この修正前と完成形の比較を中心に説明していくと、

修正前は事前に想定していた「真ん中にイメージと文字情報を並べた」イメージを自分なりに再現したものだが、一方で真ん中の存在感がやや強く、両端の空白が目立ってしまうとも言えた。また、上の写真と下の写真の微妙な質感の違いを統一できず、結局イメージを一枚に減らしてもっとシンプルにした。

 

この一枚イメージはデザインし始めて最初の方に配置したものだが、この一枚で「都会」「散歩」「孤独」「無機質」といった今回のアルバムの要素を一通り表現できていると後から感じ、このアルバムのイメージに適していると思った。ちなみにこれらのイメージはinstagramで公開している物を流用して調整したものである。

 

「monoLR」のロゴは文字も含めて縦書きにしようとしたが、それをやろうとしたら文字まで縦に傾いてしまった。ただこのフォント(Bullheaded)で、「ヨロコロ」と読めるのが面白かったし、このフォントでmonoLRと見える、ということでこのまま採用した。修正後はもう少しわかりやすいように、monoの所を薄めて区別している。

 

裏ジャケットはUDLRの裏ジャケットと同じような曲リストとクレジットの表記で、一方でUDLRとは違う雰囲気の汎用性を意識した。例えば、UDLRなら背景にイメージを大きく見せたりするが、今回は表で使わなかったイメージを小さく再利用する程度に留めたり、簡素的ながら曲の長さも付記するなど。「独立不羈」にルビを入れることも考えたが、それを入れると「親切になりすぎてしまう」「漢字だけの記号性が損なわれる」と判断し、無機質感を優先する結果になった。

 

ディスク盤面のデザイン形態はこれまでのUDLRのCD同様、上半分にイメージ,下半分に曲表記とArial Blackフォントでアーティスト名と作品名、という構成。この辺はUDLR作品と同じレーベルという意味での統一感を意識している。ここでの「独立不羈」は「dokuritsu-fuki」という感じで読みの答えの表記にしようかと思ったが、それだけ長い名前になってしまってバランス的にややこしくなること,明朝体での表記が周りと意外と馴染んだことで、結局見送っている。

 

総評

UDLRの当時の最新作「Resistance」と似たイメージになってしまったが、それ以上に平坦で閉鎖的にすることで差別化を測った作品となった。UDLRアルバムよりも音数や展開や曲数を抑え、比較的気楽に作ったことで欠点が目立つ要素をあまり感じないので、その点は良かったと思う。一方で力みも少ないのでシンプルに収まり、隠れた魅力も少なくなっており、自分としても「スッキリまとまっている」以外でこの作品をアピールしにくい面もある。


実際の音けっとではこの作品とResistanceを比較された場面もあり、「ループ感が目立つ」と指摘されこっちの購入を見送られResistanceのみの購入となった場面もあった。もちろんその指摘自体が貴重なものだが。
ちなみに売り上げ自体はどちらも同じ枚数で落ち着き、半分以上はtwitter関係や学校関係の知り合いでその辺のやりとりも少し出来てありがたかった。

 

イベントから早くも一ヶ月を過ぎた現在ではUDLRの最新アルバムの制作などがメインとなり、この作品関連の記憶が意外と薄れつつある。そういう意味でこの作品の意義は「別名義での作品制作をやり遂げた」ことそのものになりそうだ。

 

ただ何回か書いている通り、この別名義ならではの閉鎖的な雰囲気やデザインは1枚目のこの時点でも十分表現できたと思うので、今後制作を追加するならその発展・拡張に努めていきたい。

 

(この作品は現時点でネット公開は予定しておらず、一方でCDの売れ残りはまだまだあるので、年に数回あるかどうかのCD販売の機会でしばらく出していくことになるだろう。)

 

 

2019 7/11 追記

既に販売から1年以上どころか、この解説記事から1年以上経過して、現物もほぼ完売、という時期になりましたのでネット公開します。

 

udlrsound.bandcamp.com

 

あとタイトル含めてずっとモノラルを「Monoral」と表記していましたが、実際には「Monaural」だったのは今気づきました。Monoralでもラテン語で「一つの口」という意味にはなるらしいのでそれなら悪くないとも思いましたが、やはりそこは一般の表現だろうということで、次回以降はちゃんと「Monaural」にしますので、今回のミスはご了承を。

 

あとbandcamp公開する時に「Monoral Techno CD」のCDが引っかかったようで、bandcamp公開では仕方なく「Monoral Techno LP」表記にしてます(画像変更が面倒なのと本来の表記は変えたくなかったのでジャケットなどはそのままにしてます。)

 

なので、次回作のタイトルは「Monaural Techno LP2」になります。

 

 

GameCD_music Database#1 「リッジレーサー」

GameCD_music Database   第一回「リッジレーサー

 

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Info

発売日 : 1994/12/3

メーカー : namco

作曲者 : 細江慎治 , 佐宗綾子 , 佐野信義.

 

 

TrackList

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CD再生時は必ず2曲目から行うこと

1曲目はゲームデータであり曲ではないので、再生機材の悪影響やノイズが出る恐れがある。iTunesでのCD取り込み時はこのようなゲームデータは無視してくれる。

 

 

初心者にオススメのゲームCD

初代PlayStationと同時の1994年末に発売されたレースゲーム。元々は前年にアーケードで出たレースゲームの移植で、音楽も1993年頃の制作と思われる。後のシリーズでもお馴染みになっていく、独特なテクノミュージックの第一弾となる。

 

「テクノミュージックが使われているゲーム」と書くと未来的な世界観とか淡々と進んでいくような展開とかを想像する方もいるかもしれないが、このリッジレーサー(PS時代)にはあまり当てはまらない。90年代前半のサウンドという事で、テクノというよりはむしろレイブやジュリアナといった単語で説明する方が近いかもしれない。そんな荒々しく活発的な曲調がメインとなっている。

 

サンプリングという手法を知らないと「これは誰が声を出しているのか」とか「どうやったらこんな変な声になるのか」と思うような声が多用されているのも特徴の一つ。レイブなどの電子音楽的には普通だろうが、ゲーム音楽的には90年代前半当時は珍しいものだったのではないのだろうか。

 

そういった要素が特に突出していると思う曲を個人的に挙げるならば、やはり「Rotterdam Nation」と「Speedster」だろうか。特に前者は全体の中でも「ロッテルダムテクノ」と呼ばれた独自的な存在であり、製作側も不安視していたであろうエピソードもwikiなどで見ることができる。

もちろんそれら以外でも、不気味な声ネタで始まるのが印象的で丁寧な勢いがある「Feeling Over」や、後のリッジシリーズで何度もアレンジされ続ける「Rare Hero」、テクノとは違う手法だがノリは共通の正統派ゲームミュージックRidge Racer」などもこのゲームの代表曲だろう。

 

僕がこのゲームを知ったきっかけは、テクノという音楽を知って色々なジャンルを見ていた時にロッテルダムテクノを知り、そのwikiの中で「リッジレーサーシリーズに使われたことがある」という記述を見たことである。ロッテルダムテクノを知ったのと同時に、「こんな音がゲームに使えるのか?」という感じの疑問を当時持ったと思う。そこからyoutubeニコニコ動画でゲームとサウンドを知って、レンタルCDでリッジレーサーズのサントラを借りたりPSソフトを買ったりなどでリッジレーサーに触れていった。

 

このソフトは後述の通り入手難度も低く、様々な意味の初心者にオススメであると言える。

  • 「PSなどのCDゲームソフトでCD的に音楽が再生できるのもある」と知って初めて買う方
  • リッジレーサーという独自的なサウンドに初めて知る方
  • 分かりやすいレイブ・90年代の電子サウンドに触れたい方
  • 全体の長さは40分程度で長くなく、初期ならではのコンパクト感で気軽に楽しめる。レース曲は6曲だがそれぞれ特徴的な要素・フレーズを持ち印象に残りやすく、ボリューム的には心地よい。

 

 

電子音楽度 : 中-強

全体的にはレイブ的サウンドが中心だが、最初の「Ridge Racer」やOP時の9曲目などフュージョン的なジャンルの曲もある。EDの13曲目はフュージョンとテクノ要素が混ざった曲になっている。

リズムは基本的に打ち込みで、レース曲ではサンプリングを混ぜて勢いを加えていると推測される。Sampling Mastersの曲の様にサンプルの勢いをうまく混ぜたものもあれば、「Rare Hero」の様に、よく聞くと実は荒々しい使い方などを聞くことができる。

前述したように声ネタも多用されており、hooverとして知られるレイブ音色、初期のThe Prodigyなどを思わせる(というかProdigyの曲と同じサンプルが使われた部分もいくらかある)曲調など、当時のレイブサウンドに近いもののようだ。

 

このように手法はテクノ的だが、繰り返し音楽と言うよりは意外と展開は多く、メロディや声ネタが主役な印象で、ロッテルダム以外はリズムに主役感はあまり感じない。だから僕は初代は「電子音楽」というよりは「電子音楽ゲームミュージック」という表現の方が近いだろうと考える。

 

PS最初のゲームということでテレビ音響を意識しているのか、全体的に低音を意図的に削って中高域が少し前に出ている感じのミックスに聴こえる。(「Rotterdam Nation」のキックや「Speedster」のベースなど低音が削られても低音の存在感が残っているのあるが。) この辺からも「電子音楽ゲームミュージック」を感じさせる。
ちなみに次回作「RIDGE RACER REVOLUTION」以降は仕上がりの表現力が上がったのか、テレビの音響でも問題ないと思ったのか、電子音楽らしいマスタリングが強化され、低音の迫力も上がっている。

 

 

CD構成

前半の6曲はいずれもレース時に使われるBGMで、サウンド的には本編とも言える。後に音楽CDとして出たサウンドトラックにも、これらの曲が主役の構成となっている。

それ以降はレース外で使われる、所謂「システムBGM」にあたる曲で、残念ながらサウンドトラックには多くが未収録。

 

レースの曲の長さは5分前後だが、基本的には2-3ループ的な構成で、「Rare Hero」と「Speedster」以外はフェードアウトで終了。ループなので、5分の曲として聴くと途中長いと思う時もあり、気になるのであれば途中でフェードアウトする編集をしてもいいかもしれない。

 

この記事を書くに当たって、自力で曲の構成を調べたメモを以下に。目安なので参考程度に。

DAW(シーケンサー)の都合か1ループの長さ(小節数)に制限があるようで、特にBPMが早い「Rotterdam Nation」はループ時間は比較的短く、5分前後のレース曲の長さの中でループ感がやや目立つ。

 

システムBGMはレース曲ほど単体で聴かれる頻度は少ないかもしれないが、個別で楽しんでみるとレース曲とは違った面白さを感じることができる。例えばOPでお馴染みの9曲目や似た内容の10曲目はSound Effect的な役割であり、OPなどプレイヤー側の操作が少ない「演出や音楽が主役なパート」と、プレイヤーが操作をする「ゲームプレイが主役なパート」では音楽の聴かせ方が違うことがわかる。なんとなく映像的なミックスの仕上がりで、アタック感も明瞭でドラムなども活発的で、その質感に多くの人が印象を残し、ゲームプレイにアクセントをつけるような仕上がりになっている。この辺のミックスの違いを考えるのもまた興味深い。

 

11曲目は2分あるが実質的には1分の曲で、後半は延々とループして突然ストップして終わるという、音楽CD的には欠陥と言える部分がある。おそらくゲーム内でフェードアウト処理するからだろうが、この辺も「音楽CDではない」ゲームCDならではか。気になる人はフェードアウト編集する必要があるが、個人的には次の曲が若干間抜けな印象で繋がり方が面白いので、あえてそのままで楽しんでいる。

 

 

入手難度 : 低

ブックオフなどの中古売り場でもほぼ毎回見かけ、いずれも安い値段であり、ネットでも安い値段が多いので、入手に手間はかからないだろう。ただし現在ではPSソフト自体の取り扱いが減っていることもあり、そういう意味では注意が必要で、いずれは入手難度も上がっていくかもしれない。

主なネット購入先

ソフト(amazon)

ソフト(楽天)

サントラ(amazon)

サントラ(楽天)

 

 

関連レビュー・紹介リンク

リッジレーサー - Wikipedia

リッジレーサー - みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki - アットウィキ

リッジレーサー - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ

http://gaming-gray.seesaa.net/article/421897141.html

http://codevis.nobody.jp/review-ps/ridge_racer.html

http://gmbanzai.blog.fc2.com/blog-entry-75.html

http://web2.nazca.co.jp/tukatan888/tuka-game5.htm

http://nijiiroleina.blog49.fc2.com/blog-entry-2280.html

http://d.hatena.ne.jp/KOMPOS/20160208/1454936419

http://www5f.biglobe.ne.jp/~hankotu/namco.htm

http://isouhanten.sakura.ne.jp/cs/namco.html

 

野望記#09

いよいよ寒くなるなど冬になって来た感があるが、今年の場合は「急に」という感じではなく「順当に」という変化だと思う。

 

さて、今年も残り1ヶ月半であり、同時に僕が年末に退職するまで1ヶ月半である。勤務先の不祥事で仕事が減ると思いきや普通に忙しく、しかもここ最近は気候の変化で体調を崩す人が増え、その分さらに厳しい状態である。年末に退職する人も巻き添えで忙しくなっており、とにかく早く過ぎて欲しい。

 

僕の今年の制作は、母校の専門学校の学園祭で今年のCDを販売した時点でほぼ終わりだが、それとは別の制作は一応やっている。おそらく「UDLR」とは別の名義での活動になるだろうが、その辺を具体的に表明するつもりは今のところはない。実績がないとはいえ「UDLR」はほぼ10年前からの活動で個人的な活動イメージも付いている。UDLRはUDLRでやっていきたいし、一方で別名義で始める際はUDLRとは関係ない位置からの作品発表をしたいと考えている。

 

来年から予定している活動軸としては以下の通り。
(1)UDLRあるいは別名義での作品発表を目指しての音楽制作をできるだけ毎日
(2)Adobe CCを導入して様々な画像やアルバムジャケット(架空や試作を含む)の制作、月で数枚を目標に
(3)もっと広まって欲しいと思っている音楽作品のレビューを週一回で


この辺の構想は退職表明した5月からほぼ毎日考えており、仕事中の密かな楽しみとなっていた一方で、それを実行する時間と余裕がまだないということで悔しい思いをしてきた。長い間構想して、ついに実行できるという日が近づきつつ、いざ迎えると本当に上手くできるかどうか不安な気持ちもある。

 

楽しみな一方で正念場でもある、そんな2018年まで後一ヶ月半、潰れることなく耐えて欲しいと自分が自分に願っている。

野望記#08

・10月に入り完全に暑さはなくなり、むしろ寒く感じる場面が増えた。去年は11月に入るまではそうでなかったイメージがあるので、早く寒くなったということだろうか。

 

・先月制作を進めていたCDは無事に完成、母校の専門学校に「納品」することができた。やりとりはいつも通りだがやはり刺激的で、「自宅に次いでの第二のホームグラウンド」を再認識させた。仕事の年末退職を何人かに告げ、その反応の中には「退職直後に飲みましょう」と言ってくれた方もいた。僕も退職後は仕事で行けなかった専門学校関連のイベントなどにもっと行きたいと思っているし、今後もまだまだ関わり続けて行きたい。

 

・仕事の方はミスして怒られる場面も何度かあったりするが基本的には無事にできている。一部の方にしか告げてなかった年末退職だが、今月上旬にようやく上司に伝わったようでそれについて数十分の確認をされた場面もあった。そうなってくると後は年末まで仕事を頑張るのと、後任ができた際それの引き継ぎがうまくできるかどうか、残り2ヶ月はその辺が不安になる。

 

・一方で個人以上の問題を起こしたのが、派遣会社経由での勤務先の神戸製鋼。直接的原因の事故などはまだないが、長年にわたって品質データの改竄は根深い問題で、今後の悪影響は現時点で想像がつかない。まぁ年末で1年3ヶ月で退職する僕にとっては特に思い入れはなく「残業が続いている中でその問題で仕事が減ってくれるなら楽」と不謹慎ながら思っているのだが、もちろんそれ以外の従業員にとっては不満と不安が強くなるだろう。度々日本の製造メーカーで不祥事が起きているが、最近の報道ではいよいよ日本の製造全体の不信感につながっていく可能性もあるのではないかと思わせる。

 

・どうでもいいが、この記事の公開日は僕の誕生日である。「色々冒険ができる」イメージの20代の終わりに少しずつ近づいているが、この歳(26)の場合は、ここ数年以上の冒険や挑戦をしていくことを意識し納得できる結果を得られるように努力したいと思う。

野望記#07

残暑が続くと思いきや明らかに涼しい日が続き、比較的暑い日でも先月よりもマシで汗もあまりでなくなってきた9月。
5月末に「年末辞めます」と社長に宣言してから問題なく4ヶ月が経過したが、一応まだ3ヶ月残っているし、まだ全体に僕の退職が伝わっていないので、忙しさはまだまだわからない。年末退職を間接的に決意させた忙しさは相変わらずで、もしそう決意しなかったら色々潰されそうな気持ちになっていただろう。そう決意しているからこそ年末に向けてなんとか過ごしているし、残業を利用して短期的な稼ぎができている。

来月初週がリミットのアルバム制作だが、ほぼ土日の活動に限られているにも関わらず、意外と進んでいる。マスタリングは今年購入したiZotopeNomad Factoryのプラグインなどを活用することで今までよりも楽でありながら具体的な処理ができていると思う。もう少しマスタリングを進めて確定できれば、あとは残り一週間でCD生産を済ませることができれば今年の制作はほぼ完了か。

来年の活動に向けての構想はほぼ毎日やっており、CD制作を完了した後にはもう少し具体的にまとめたいが、箇条書きにするなら、
・楽曲制作
・特定の音源やエフェクターを使い込んで自分なりの使用法やプリセットを作ってみる
Adobe CCを導入してデザインを試行錯誤
Apple Musicで聴ける音楽、Apple musicでは聴けないマイナーCD、PlayStationなどのゲームCDで聴ける音楽、などを取り上げ自分なりにレビューする
などを予定している。こういったことを想像するたび、来年以降の活動がワクワクするが、問題はそれらが継続できるか、そして収入がもらえるだけの実力がつくかどうか。

野望記#06

7月が暑くなったので8月はもっと大変かと思ったら、暑すぎて逆に異常気象や台風が頻発し、意外と落ち着いている印象。それでも暑いのはもちろん変わらないが。

仕事的には残業も続き、それだけ収入もあるのだろうが、単純にやりたいことや寝る時間が減ってしまっている。休日も単に休む状態も増え、その結果、やりたいことをやる為の私生活は破綻しつつある。僕はそれをよしとせず、毎日来年の退職後に向けての実行をイメージし続けている。

制作の方もうまくいかず一時期新規の制作を諦め、今年の母校の専門学校の学園祭は旧盤のみの販売にしようかと悩んだ時期もあった。それを変えたのは、今月中盤の専門学校関係者の結婚パーティーに出席した時だった。この辺の先生らとのやりとりは「やはりこの学校と関わり続けたい」と刺激され、今年の学園祭もなんとか新作を出してアピールしなければと考えるようになった。そう考えると残り1ヶ月くらいになってしまうが、来年に向けての「今年のやる気」を作っていきたい。

野望記#05

6月末あたりから暑くなってきた。それまでは外出に快適な気候だったが、それが少し面倒に感じるほど。来年フリーになる自分に、「外出をメインにするなら4-6月中盤まで」と言っておく。

仕事の方も忙しさが増しており、もし来年以降も勤務するのであれば私生活が「死生活」になっていただろう。というか今が既になっていて、家に帰ってからの充実感があまりない。何回も言うが、今年末までの勤務にしておいてよかったと思っている。

それでも仕事で急いだとか何らかの気持ちや気合いが残っているなら帰宅後に自主的に音楽制作に取り掛かることがある。
後はネットで音楽募集しているなど外部提供の機会があるときは普段と違う目的で制作に向かうことも出来る。最近それでいい感じのコンパクトのテクノが制作できた。

最近購入したNomad Factoryのエフェクト集はまだ全て試せていないが好感触で、それでいい仕上がりになる可能性が上がったと思う。ただ今までと違う質感はPCにも影響を及ぼしているようで、Logicが途中で落ちることも増えた。一応自動保存もしてくれるがプリセットが白紙になってしまうこともあるので、今後も制作に夢中になりすぎて保存を忘れないようにしたい。

野望記#04

先月「制作中のアルバムは曲数が揃ってきた」と書いたが、現時点ではそれらの多くをリセットしてまた新しく作っている状況。最近の制作はメインのメロディよりも単純なテクノ作りの方に向かっており、試行錯誤の過去を振り返るよりも前進したいという気持ちになっている。制作していたアルバムジャケットもリセットし、写真を使わずシンプルなデザインができた。


あと、Native InstrumentsのキャンペーンでKompleteの最新版へのアップデートが半額ということで2011年に購入したkomplete8以来のアップデートを実行。1万ちょいで済んだ。8時代はPC容量に余裕がなかったりそもそも使う必要がないという理由で入れなかったkontaktの生音源などを今回はとりあえず入れている。今の所は新しくなったReaktorとBatteryを使う頻度が多い。

他に購入したのはNomad Factoryの51種類のプラグインをまとめたバンドル。これは最近セールをやっているという記事を見たのがきっかけで、以前無料入手したBusDriverをよく使っていることもあって信頼性を感じ購入した。$99だったので11000円程度だった。今のところじっくり確認はできていないが、最近購入したKompleteやNeutronなども活用して良いものを作っていきたい。

また、先月書いた「仕事辞めて自由になりたい欲望」はブログに書いたあとに実行。勤務先の社長に「新しいことをしたいので年末に退職したい」と電話。社長は意外なほどあっさり受け入れてくれた。そんなわけで年末までという期間限定の仕事になって少しは楽な気持ちになったが、それでも半年以上先の話。また直前まで退職の意向が現場に伝わらないことになっているので、少なくとも数ヶ月間は職場での面倒なステップアップが続くだろう。しんどいときはほぼ毎回「仕事を辞めたあとどう実行するか」を考えている日々となっている。

投棄物

弱気みたいなものだが、決して遺書みたいなものではなく、一時的に気持ちを切り替える様にする苦肉の策みたいなものである。

 

 

 

「仕事を辞めたい文章」
最近は仕事に負けたくないと思いつつも、結局仕事を頑張らなければならない傾向になり、相対的にそれ以外の部分でやる気が出なくなる。楽しい仕事であればいいが、業務内容に共感しなくて、朝5時に起きる通勤もしんどくて、仕事中も自分で自由に動けない部分もあり、しんどい感じが目立つ。今これを書いている5/21の段階で、休日なのに楽しみたい気分も出なくて、軽いうつ病かもしれないと思うほど。会社や親などの周りの期待はどうでもいいが、単純に仕事を辞めたいと上の方に言い出しにくい為、あとは金のためになんとか続けている状況だ。個人的に仕事以外の場面こそ自分らしさがあると思っていて、今の場合は、その自分は「死んでいる」状態に近いと思う。

逆に言えば、今の仕事を辞めれば、どれだけ楽になれるか、どれだけ自分らしさを回復できるかを考える場面もよくある。できるなら、6時後半に起きて、今の通勤方向とは真逆に歩いて、その方向に自分の「研究所」を作って、学校の時間割みたいに仕事ペースを作って、直接仕事する以外に体操や掃除、しっかり振り返るレポートを作る、など自分なりのルールを作ってその中で頑張りたい。今の仕事以外の考えが膨らむたびに、今の仕事に反発しているのも強くなるのだろう。今の仕事さえ離れられば生活の意識を変える決意ができる、それほど今の仕事は嫌と感じている。

野望記#03

5月のゴールデンウィークは一週間休みになったが、その中では残念ながらそれほど制作が進んだわけではなかった。どんなに休みがあっても、それが明けたら仕事がある以上、結局は仕事を意識しないといけないということで、主に寝ることや休むことに時間を費やしてしまった。
一方でゴールデンウィークではイベントも多くあったということで、特に神戸で食べるイベントや音楽や芸術を楽しむイベントには積極的に参加した。

その中で、078kobe(https://078kobe.jp/)というイベントでは様々な企業が参加しておりその展示をじっくり見た他、野外音楽イベントではロックやテクノを体感した。どれも印象に残ったパフォーマンスだったが、一つだけあげるとするなら、やはり石野卓球さんのテクノDJだろう。そのイベントに乗じて、一応自分のCDを用意してテクノ関係者と知り合いになれたらと思ったが、そのやりとりはできなかった。その代わり、テクノが鳴っている裏で、それっぽいのを自分で表現しようとテクノ制作ができたのはなかなかない経験ができたと思う。

今回の経験で思ったのは、将来的には音楽制作を趣味として続けることは変えなくても、本業は芸術イベントに携わることにするのはアリだと思ったこと。その方がずっと面白いことを考え続けられそうだし、仕事としても充実した日々を過ごせそうだ。

これから何回も繰り返して言うことになるだろうが、今の仕事は将来自分がやりたいと思っていることの資金集めのためにやっているに過ぎず、一時的なことと割り切っている。毎日5時前半に起きて眠そうに通勤電車に乗りながら、早く今の仕事の日々から脱却したいと思い続けている。
そんな日々に自分の夢を潰されない様に、仕事を表面的に頑張りつつ自分の計画も具体化させていきたい。

で、現在制作中のアルバムは、とりあえず曲数は揃ってきたので、細かい調整を繰り返している状態。ミックスなどを7月までには完了させてマスタリングや生産に入っていきたい。

野望記#02

先月から自分がしっくり来るミックスについて試行錯誤を繰り返していて、その答えが出そうで出ない状況が続いていたが、3月末に入ってようやく解決策を見出す。

以前からizotopeプラグインをよく使っており、最近に入ってOzone Advancedにある単独のEQプラグインやImageプラグインも活用している。そのitozopeが去年後半に出した「Neutron」という自動的にミックス調整しているプラグインも気になっていた。ただそれは最新の音楽向けで、自分向けではないだろうと考え、手を出さずにいた。
でもミックスの試行錯誤をしていく中で答えが見つけられなくなり、ついに購入を決意した。

既にOzoneを所持していたこともあって、単体より安い値段で購入はできる。ただ、購入の手段で考えていた「楽天でAdvancedへのクロスグレード」が購入しようとした直前で売り切れとなり再考を余儀なくされた。AdvancedはOzone同様EQやコンプレッサーなどが単独プラグイン化したものも含まれるが、ミックスでは単独よりもまとめて使うことが多いことを踏まえ、結局タックシステムより通常版へのクロスグレードを購入したのであった。(少し前では楽天で同じやり方ができたことを考えるとやはりもったいなかったが)

で、購入して早速使用した結果、このまま自分で試行錯誤しても気づかないような変化を聴かせてくれた。今までの自分のミックスは意識していない中でも高音が目立つ、あるいはEQカットしすぎて中途半端な切れ味となっていたことに気づいた。

ただ、それを使っても、すぐに自分に最適なミックスになるわけではなく、その中で自分が納得できるように調整は繰り返す必要はある。それでも、導入前よりも迷いは減っている感じで、そういう意味でも購入して正解だと思った。
最近はそのNeutronが提示したミックスにもう少しだけ手を加える等、自分なりのミックスももう少し前に進みつつある。

野望記#1

2月中盤の日曜日に、母校の専門学校のサウンド分野で卒業発表があるということで行ってきた。
主な内容は学園祭の時期に行われたイベントの再演映像や、音楽と映像を合わせたミュージックビデオ的作品、地方局でよくあるような緩いバラエティ番組的な作品、後はDJイベントであった。
このうちバラエティ番組とDJは僕が6-7年前に在学時で授業でも取り組んだことがあったが、その時より演出や内容もしっかりしており、単なる内輪向けでは留まらない雰囲気でとても楽しめた。それと同時に在学時にこれくらい取り組みたかったというもったいない気持ちもあったりした。

で、その中で先生や後輩、唯一の同級生らと幾らかやり取りした。最近構想している「防音作業場での専念」を早速話したりもしたが、やはりそれで食っていくのは難しいとも改めて感じたりもした。

単に環境を実現させ、売れるかどうかわからない自分の制作を行うだけでは、「夢」は短期で終焉してしまうかもしれないし、会社を辞めるときにも周りを不安にさせる。自由に始める時は、だからこそ明確な方が良い。

そう考えている中で、今回のやり取りで「よし頑張るぞ」と意気込む気にさせたのは、ミキシングやマスタリングについてである。今年に入ってようやく自分のミックスがいい方向に向かいつつあるのを感じている中で、自分以外の曲に挑戦する機会を伺っている。
例えば、10年くらい前の音楽雑誌に付属しているCDで、当時行われた「ミックスコンテスト」用の音源がある。その例として5-6名の方が実践されたミックスがあり、それを聞き比べるだけでも音の違いを感じることができた。しかしそう比べてみると、「自分だったらこうする」ミックスに近いものがあっても、そう納得できるものはなく、自分でやってみるとだいぶ変わるかもしれないと思わせた。まだ自分ではやってないが、ミックスでも自分の表現ができるようにやってみたい。

一方自分の曲のミックスもいい方向に向かっていると書いたが、自分なりのちょうどの正解に到達するにはまだ時間がかかるかもしれない。
あらかじめ制作初期に音源を残しておくことは重要で、ミックスを繰り返すうちに成熟したと感じその時納得しても、初期の頃の音源と比べると明確さや荒削り感が失われていて、「初期の方が良かった部分もある」と感じる時もある。試行錯誤すればするほどそういうドツボにハマってしまう。
「車のスピーカーでミックスを調整する」、「マスタートラックにマキシマイザーで音圧を上げて、その状態で聞こえやすいように調整する」など色々試みて、確かに正しい感じには近づいているような気はするが、それでも何かちょうどハマる感じではないという細かな違和感が残っている。
(来月に続く)

野望記#0

ここ最近まったくブログを触らなかったのは、単に面倒だっただけでなくその期間中仕事が変わってモチベーションが落ちたからだが、それを変えていこうと新たなモチベーションを上げるべく再びブログにタッチする。

僕は小学生の時に音楽を好きになり、高校生の時から音楽制作を始め、それを発展させたいと思い専門学校に入った。音楽を通じて性格を形成し、音楽制作の試行錯誤で自分のやり方を見つけるべく試みた。何かあって感情が混乱した時には、音楽を考えることで冷静に高揚し、落ち着いて回復できた。そうして自分の生活に音楽はなくてはならないものになっていった。

で、専門学校の前後から考えていたことは、自分の制作を充実させたいということだった。そうは言っても、専門学校での生活は良かったが時間も限られるし就職活動や課題もしなければならなかったし、家では落ち着きすぎることや住宅事情を考えて大音量もできなかったし、いまだに音楽制作に集中できる環境下にはない。

そんな中最近転職して正社員にはなったが、元々そうなりたい気持ちはあんまり無く、逆に趣味でやってる音楽に対する思いが強くなった。性格的に、大きな職場の中の正社員には向いていないような気がした。
もちろんすぐにやめると周りを裏切る形になるし、僕もこの環境の中で音楽とは関係無くとも「仕事ができる」ことはしっかり鍛える必要はあると思っている。一方でそれ以上の会社勤務の理由はないし、お金がたまって野望に取り組むことができる状態になったら、なるべく早いうちにそれに切り替えたいとも思う。


20代中盤でようやくやりたいことが固まってきたのだから、それに向かってチャレンジしたい。せっかく自分の人生なのに、「自分」でなくてもいいような汎用的な人生になりつつあるので、それは避けたい、と思うようになってきた。せめて自分なりの成功か挫折を経験して判断したい。

その固まったことの一つは、自分の作業場を自宅以外で所持してそこでじっくりと制作することである。
このブログではその野望の実現に向けて、定期的に具体的な意思を発信し、情熱の維持に努めたいと思う。


個人的DTM手法

個人的メモも兼ねて、音楽制作ソフトウェア「Logic ProX」で使用する頻度が多いエフェクターを記述。今回はlogic付属のものとフリーで入手できる中で使用しているのを紹介。リンク付きが外部のフリーエフェクト。



logic付属のもの
ディレイ→シンセのメロディなどで使うのはもちろん、パッド音のリリースや空間を広げる時、ハイハットの単純な打ち込み以外でノリを出すなどでよく使う。

左右で違う音を出してステレオ感を出したい時はStereoDelayを使うし、単純な山彦効果を狙うならEchoを使う。モノラル音源を使う際、Stereo Delayをあえてモノ出力のままでEchoより面白いモノラルエコーを作る場合もある。

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モジュレーション→個人的に使うことが多いハイハット(TR-808的な音)に周期的に音を変化させてディレイとは違う方面でノリを出す時に使う。

Flangerの方がわかりやすい変化をするが、控えめなシュワシュワな感じを狙うならPhaser。そこにディレイを加えることも多い。

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外部(フリーで入手できるやつ)
音量変化→個人的には曲調整のために何回も全体の音量を変えるし、曲内で部分的なフェードイン/アウトも頻繁に行うので、DAW内での音量のフェーダー操作はやっていられない。なので曲内での音量調整はフェーダープラグインのオートメーションで行っている。

いくらか試した中ではDeeGainが一番使い勝手が良かった。一番下まで下げても音量は無音にはならないが、曲の中での部分的なフェードイン/アウトではむしろ好都合で、わずかな音量から始まり、わずかな音量で途切れるのは、完全な無音で入退場するよりわかりやすい。

DeeGainでは無音まではできないので、静かな曲など無音でフェードイン/アウトをしたい時、もしくはマスター音源でのフェードイン/アウトを行う場合は、別のプラグインFreeG Stereoでやっている。

そんな感じで2種類の使い分けは出来ているが、1つのプラグインだけではできない細かい音量変化をさせたい場合は両方を併用する場合もある。(例 : DeeGainで一番下まで下げた後わずかに残っている音量をFreeG Stereoでフェードアウト)

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ステレオ→音楽制作を始めてしばらくした後は、他の方のクオリティに合わせるために無理してステレオ感を広げることもしていたが、現在はそこまではやらず、他のパートとの兼ね合いでスピーカーで聴こえやすく調整する程度。

FluxのStereoToolをよく使うのは、無料で使えるのも大きいが、使い勝手もいいから。リアルタイムでのステレオ感がわかりやすくデザインも好き。Logic付属のMultiMeterよりも好き。

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フィルター→リズム部分などのリアルタイムでの音色変化にも使う他、個人的にはフェーダーと組み合わせてフィルターで低域を徐々にカットして音量を下げるという、単純な手法とは別の方法でフェードアウトさせたい時にフィルターを使うこともある。XferRecordsのDJMFilterはシンプルながら幅広い音色変化をさせることができるので、個人的には手放したくないフィルタープラグインとなっている。

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